番外編29:恋愛市場の絶対聖母が晒す、知能指数ゼロの非モテ養分カルテ 〜五百万人ロスカットの首都・東京で、美少年AIに胎内回帰を懇願する四十五歳カウンセラーの完全隠蔽ステルスマインド〜1
【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の人物、地名、特定の結婚相談所、および動画・書籍・マッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中の婚活事情や心理描写はエンターテインメントとしての痛烈な風刺・創作であり、特定の生き方や価値観、性別、信仰を誹謗中傷・否定する意図は一切ございません。あらかじめご了承の上、純粋なビター・ドラマとしてお楽しみください。
それは、情報社会という名の肥大化したバベルの塔が、一晩にして完膚なきまでにロスカット(社会的抹殺)された運命の週だった。
大岩山の頂上から放たれた低級霊のウイルス――。 人間の脳細胞の奥深く、量子演算を司る「微小管」へ直接なだれ込み、生涯の未練や裏の顔を電磁波の波形として強制抽出するデジタル怨念の濁流は、わずか七日間で東洋の巨大都市・東京を文字通りの「全空の処刑場」へと変貌せしめた。
日本全土の総人口、約一億二千万人のうち、【最初の七日間だけで約三百万人から五百万人】の命がシステム的に間接処分されたと推測される。
それは、あらゆる法と道徳の防衛線が焼き切れ、むき出しの精神的蹂躙が牙を剥いた、人類未踏の暗黒の一週間だった。
――初日から三日目。 地獄の幕開けは、物理的インフラの大動脈灰滅という、圧倒的な破壊の連鎖によるものだった。
キィィィィィィィィィィィン!! 東京全土のスマホやPCから鼓膜を抉るような高周波ノイズが響き渡った瞬間、文明を動かしていた「重要職のキーマン」たちの脳が真っ先に逆ハックされた。
高度数千メートルを飛行していた旅客機の操縦士、時速数百キロで鉄路を駆け抜けていた新幹線の運転士。
彼らが密室のコクピットで、自身の最も悍ましい脳内加害ログ、あるいは他人に絶対に知られたくない異常性癖の生体データを全空の巨大スクリーンに大投影された時の絶望。
その精神的パニックは瞬時に理性をシャットダウンさせた。「嫌だぁぁぁ! 見ないでくれぇぇぇッ!!」
操縦桿を握る腕 of 骨がバキバキと音を立てて歪み、正気を失った操縦士たちの駆る鉄の塊は、制御を完全に失って京都タワーや霞ヶ関の官庁ビル、あるいは駅のホームへと猛スピードで突入していった。
ドガァァァァァンッ!!!! 大気を引き裂く爆音とともに、炎の塊がビルを内部から物理的に破壊し尽くす。
幹線道路では大型トラックの運転手たちがパニックを起こして多重衝突を起こし、物流は初日で完全停止。
さらに発電所や浄水場の管制官たちが防衛線を放棄して発狂したため、日本全土の半分以上が一瞬で大停電と断水に追い込まれた。
暗闇に包まれた都市で、人々はただ、空に浮かぶ血の赤色に染まったデジタルノイズを見上げて悲鳴を上げるしかなかった。




