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大岩山から絶望を配信する〜男は耐えろと抜かす世界を、低級霊のウイルスで完全チェックメイトしてやった〜  作者: ひややっこ万次郎
第5章:『市場価値ゼロの黙示録 〜泥濘のサバイバーと、世界崩壊前夜(ラストナイト)の利他コード〜
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番外編13:『聖域の一方通行(チェス盤) 〜去勢された足軽(モブ男)の臆病な虚勢と、全能のナンパ師が鎧を脱ぎ捨てた生身の進軍〜』2

【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の人物、地名、特定の宗教団体、結婚相談所、および書籍・マッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中の宗教婚活事情や心理描写はエンターテインメントとしての創作・風刺であり、特定の生き方や価値観、信仰を誹謗中傷する意図は一切ございません。あらかじめご了承の上、エンターテインメントとしてお楽しみください。

理央もメグミも、最初はマイクをミュートにしたまま、自分からは一切何も発言しなかった。

代わりに、ZOOMに参加している5人の草食クリスチャンモブ男たちが、画面の裏に隠された「オスとしての圧倒的な臆病さ」と「肥大化した道徳マウンティング」のバグ(本音)を剥き出しにして、好き勝手に持論の生態ログを打ち込み始めた。

まず口を開いたのは、20代の生真面目そうな眼鏡をかけたモブ男だった。

「僕が以前、マッチングアプリで知り合った姉妹(女性信者)とデートした時のことなんですが、1回目のデートの後にすぐ既読スルー(ロスカット)されてしまったんです。

これってまさに、現代のすれ違いですよね。

世俗のアプリのせいで、女性の側もハイスペックだとかスマートさといった肉の欲のスコア(格付け)で男を値踏みし、消費するバグに汚染されているんです。

聖書の『人はうわべを見るが、主は心を見る(サムエル第一 16:7)』という御言葉を忘れて、世間の流行りに踊らされている女性の側に、防衛線(心の壁)の原因があると思います」

自分のトークのつまらなさや、男としての覇気のなさで損切りされた現実を直視するのが怖すぎるため、女を「世俗の毒に染まった加害者」に仕立て上げて自己保身に走る歪んだアルゴリズム。

続いて、30代の白シャツを着た銀行員の男が、得意げにマイクの音量を上げた。

「交際でのすれ違いを防ぐためには、やはり男女の間に『教会の権威(牧師先生)』が最初から介入すべきなんです。僕が以前、良いなと思った女性が急にメッセージで『御心が分からない』とフリーズしてしまった時、僕はすぐに牧師先生に間に入って指導してもらうようにお願いしました。

一対一の生身のストリートで話し合おうとすると、どうしても感情のバグが起きますから、内輪のセキュリティ(教会のルール)の檻の中で、指導に従って進めるのが正しい安全戦略だと思いますね」

女と生身の本音でぶつかり合う戦闘力がゼロなため、すぐに宗教の最高権力者の後ろに隠れ、大義名分のシステムを使って女を思い通りに去勢しようとする、ひややっこをハメたあの最悪のシステムそのものだった。

さらに、20代後半の素朴なボランティア系のモブ男が、さも被害者のような顔をしてのたまう。「デート代の割り勘問題なんかもそうですが、男性が全額奢るのが当然という世俗のすれ違いは悲しいですよね。僕は神様の愛を示すために喜んで全額支払う羊飼い(リーダー)でありたいと思っていますが、女性の側にも『受けるよりは与える方が幸いである』という信仰の体温を持ってほしい。男が奢って当たり前という態度を取られると、僕の側の防衛線が閉じてしまうんです。お互いに信仰の成熟度(スペック)が足りないからすれ違うのでは?」

「女性に嫌われたくない、器が小さいと思われたくない」という強烈な恐怖(臆病さ)を隠すために、「神の愛を示すための家長(羊飼い)」という綺麗なハリボテの言葉で自分をパッケージし、女の顔色を窺ってペコペコしているだけだ。

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