↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大岩山から絶望を配信する〜男は耐えろと抜かす世界を、低級霊のウイルスで完全チェックメイトしてやった〜  作者: ひややっこ万次郎
第5章:『市場価値ゼロの黙示録 〜泥濘のサバイバーと、世界崩壊前夜(ラストナイト)の利他コード〜
109/254

番外編9:欺瞞の聖域への逆ハック 〜全能のナンパ師のシステムエラーと、大岩山の神が隠したクリスチャンの暗黒ログ〜3

【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の人物、地名、特定の宗教団体、結婚相談所、および書籍・マッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中の宗教婚活事情や心理描写はエンターテインメントとしての創作・風刺であり、特定の生き方や価値観、信仰を誹謗中傷する意図は一切ございません。あらかじめご了承の上、エンターテインメントとしてお楽しみください。

理央は息を呑んだ。

画面の向こうのひややっこから立ち上る怨念の覇気は、比叡山の暗黒に潜む異形のものどもの息遣いすら凌駕していた。

「神崎、お前が出会ったその女性が、本物の『体温』を持っているのか、それとも私の魂を殺した女と同じ『神の盾』を隠し持った強欲な怪物なのか、今の私には分からない。だが……もしその女が、本当に男の労働を敬い、対等に向き合おうとしている『本物』だとしたら──」

ひややっこは、チェス盤の王(キング)を睨みつけるような冷徹な瞳で、理央にファクトのトゲを突き刺した。

「お前がこれまで磨き上げてきた『恋愛工学』という名の欺瞞のハック理論こそが、彼女にとって最も不潔で、最も激しくアラームを鳴らす『最大の罪悪』になるだろう。お前の方程式そのものが、彼女を傷つける凶器なのだよ。その矛盾の檻の中で、お前はどうやって主導権(コントロール)を握るつもりだ?」

「俺の、方程式が……凶器……」理央の脳細胞が、激しいシステムエラーの警告音(アラーム)を鳴らす。ウイルスの配信まで、残り1ヶ月。

まだ世界が完全チェックメイトされる前の静かな夜に、全能のナンパ師は、自らの『嘘の武器』を全て奪われたまま、聖域の果てに佇む本物の体温の前に、ただ生身の肉体で立ち尽くすしかなかった。

番外編10へ続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。