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「生活魔法か。他にどんなことが出来るんだろ」
風呂から上がった俺は1人部屋にいる。今は父さんと母さんが2人で風呂に入ってる。仲良すぎなんだよな、2人とも。近々弟か妹が出来るかもしれない。
俺はそんなことを思いながらもう一度鑑定をしてスキルを確認する。
生活魔法:生活をする上で扱える魔法。お湯を出したり、食べ物を温める、衣類を洗ったりすることが出来る。
「へー。中々便利そうな魔法だな。考えたのはお風呂のことだけだったのにこんなにも使えるようになるんだな」
電子レンジや洗濯機みたいな事が出来るってことか。これは将来使えそうな魔法だな。消費魔力量も少ないし、家の中で練習も出来る。
明日からなるべく使っていこう。
「それにしても神様に会えるなんて…」
夕方の事を思い出す。6年振りに会った懐かしい人。俺の前世を知っている唯一の人。
神様だからか見た目はまったく変わってなくて安心した。
「加護のこと聞けば良かった」
ステータスにある“ティリル神に愛されし子”の詳しい説明が分からないのだ。どんな加護があるのか、発動条件などあるのかさっぱりだ。
まぁ神様から貰った加護だから変なものじゃないとは思うけど、内容は知っておきたかった。
「また会った時に聞けばいいか」
俺が強く呼べばまた会いに来てくれると言っていた。ならまた会った時でいい。色々と考えるのも楽しみだ。
俺はステータスを消すとベッドに倒れ込む。
父さんと修行した日はとても疲れるから直ぐに眠たくなる。くわえて今日はお風呂にゆっくりと入れたんだ。身体の温かい今、余計に眠気が襲ってくる。
「また、明日から、頑張ろう…」
生活魔法が創れたんだ。無から有が創れた。だからいつか隠蔽魔法も創れる。神様も言ってくれたんだし。まだ見ぬ隠蔽魔法に心躍らせながら俺は眠りについた。
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5年後……
鬱蒼と茂った森の中を走っている。横には父さんも一緒だ。目の前には5年前俺を食べようとしたオオカミと同じぐらいの大きさのオオカミがいる。
「ソラ!!今だ!!」
「うん。“風よ!”」
目の前にある罠を避けようとオオカミが一瞬立ち止まる。その瞬間を見逃さずに俺は風魔法を使ってオオカミの脚を傷つける。こうすれば逃げることが出来ないからだ。あとは息の根を止めるだけだが、俺は暴れるオオカミに眠りの魔法をかける。
「あまり風魔法以外を外で使うなって言ってるだろ」
「ごめん父さん。周りに誰もいないのは探索で確認済みだから大丈夫だよ。それにこれ以上暴れられても苦しむだけだから」
「まったく、変なところで優しいんだな」
「父さんの子供ですから」
俺は迷わずオオカミの首元にナイフを刺し息の根を止める。10歳を過ぎた頃から父さんの仕事を本格的に手伝うようになり魔法の練習も始めた。全属性使えることを隠すために風魔法しか使ってないけど。
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