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真実

 エリスが帰ってから、私はまたいつものように部屋にこもて勉強を始めた。少々急がないけないようだ。まさかこんなところであの女に用済みにされるとは予想外である。

 あいつのことだ、すぐに暗殺者でも何でも送ってくるだろう。ライアンは問題ないのだがもし両親や仲のいいメイドに被害でも出たら、どうお詫びすればよいのか。

 とりあえず、この国を出てから生活するための最低限の知識は身につけておこう。幸いなことに小さいころからお小遣いはためていたらしく、もしものことがあっても当分の間は宿を借りて生活もできる。

 そう思い再びカリカリと勉強を進めた。

  

 勉強を始めてすぐのころ扉がどんどんとたたかれた。メイドならまず初めに名前を呼んでから入ってくるのに、何か急いでいるのだろうか。


 「なに、どうしたの入ってくるならもう少し静かに、、って、そこで何をしているの?」


 扉をたたいたのはライアンだった。さっきの話はもう終わったのに、なぜここにいるんだ。もしかして私がまたエリスに嫌がらせをしたと思って確かめに来たんだな。毎度のこと熱心ですね。


 「どうしたの、あなたがここに来るなんて珍しいじゃない。先に言っておくけどあなたの大好きなエリスには何もしていないわよ。

  まぁいまさら言ったところで意味のないことなんでしょうけど」


 聞いてくる前に先に言ってやったぜ、おっと口が滑ったわ。でもこれで帰ってくれるでしょう。むしろ帰ってもらわなければ困る。私はいまこれからの人生計画に向けて頭に知識を叩き込んでいるところなのですから。


 でも、ライアンはそこをどかなかった。ドビラを閉めようとしてもちょうど手でおさえられている。い、いったい何が目的なの。もしかしてあなたが私を殺すとか。 やめてよそんなこと、この距離で私が勝てるはずないじゃない。


 一人で勝手に妄想して勝手にピンチに陥っているとライアンが口を開いた。


 「なぁアルティア先の話本当だろ、いったい何があったんだ。利用しているって何なんだ。国を出て行けって言われて、そうしないと殺されるってお前たちの間に何が起きているんだ」


 予想外だった、さっきのエリスの嘘を信じてなかったなんてそこまで考える余裕があったの。でもまだ大丈夫よこんなところで元弟なんかに邪魔されては困るもの、今ならまだ間に合うしらを切ってごまかせば何とかなるはず。


 「あぁ、あのことねエリス言っていたでしょうただの演技よ。それより私の邪魔をしないで、今勉強で忙しいんだから」


 よしこれでいいはず、私がここまで言えば引き下がってくれるはずよ。だいたい命が狙われているのに助けを求めない人なんてこの世にいないんだから。ここには一人いるけど。

 

 私がそう言って無理やりドアを閉めようとしたときまたライアンが話し出した。もう次は何なの


 「何のんきなことを言っているんだ命が狙われているんだぞ、まさかこれまでやってきた嫌がらせも全部エリスの仕業だったのか」


 あれ?私のことを心配してくれているの。はっそんなもの今更いらないわ、私は一人で生きていくって決めたの。だれにも頼らずにね


 「何今更手のひらを返したように言っているの、ましてあなたは私とは何の関係もない赤の他人でしょ、あんたがあの時縁を切ってくれてよかったわ、おかげで私はまた一人に慣れたもの。とにかくこれ以上関わらないであんたは今までどうりあの女のナイトでもやってなさい」


 ついに、ついに言ってやったわ。なんてすがすがしいんでしょう、これほどまでに幸せな気分はないわ、別に一人を望んでいるわけじゃないけどこんなのと一緒にいるくらいなら一生一人でもいいわ。そんな悲しい顔をしても無駄よ言った言葉は帰ってこないんだから自分の言葉には責任持ちなさいよね。


 私がライアンの目の前で気分よく立っていると、ライアンの目つきがさらに悪くなった。あれ?もしかして怒らせちゃった。


 「つまりさっきのは演技じゃなくて本当だったんだな」


 あれ怒ってるんじゃない、これは確信をつかんだような顔つきだわ。私のさっきの言い草だと間接的に自分は危ないですと言っているようなものだもの、失敗したわ。

 

 ライアンは確信をつかむと私を押しのけ無理やり部屋の中に入ってきた。


 「あなた何をしているの、ここは私の部屋よさっさと帰りなさい」


 「やだね、俺は赤の他人なんでしょ何をしようと勝手だろ」


 なんて横暴なんだ、これまでのようにあの女に尻尾を振っていればいいものを、なぜわざわざ首を突っ込む必要がある。


 「どういうつもり、あんたはあの女の味方でしょ。あんたにとっては私がいなくなった方が好都合なんじゃないの」


 「それはさっきまでのことだ、これからは俺はお前のナイトをすることにしたよろしくな」


 はぁこれだから自分勝手な男は嫌いなのよ。


 「勝手にしなさい、私はこの国を出て自由に生活するという大きな目標があるのその邪魔だけはしないでね」

 

 「分かった、でも俺もついていくぜなんせお前のナイトだからなアルティア」


 呆れた。ここまで人は変わることができるのか。ついてくるなんてふざけてるんじゃないのそれじゃあ私のハッピーライフはいつまでたっても来ないじゃないの。


 

アルティアの理解者は一人いるものの、全然嬉しくないようです。

これからハッピーライフにどうたどり着くのでしょうか

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