ライアン視点
アルティアはいつもエリスに嫌がらせをする。そんなアルティアを俺はいつも嫌いだった。
なぜ、嫌がらせをするのかがわからない。
なぜ、否定しようとしないのかわからない。
自分の姉のはずなのに、何にも知らない。これが何よりも悔しかった、エリスに会うたびに心が締め付けられるようだった。
そんなこともあってか、俺はアルティアのことを恨み始めたのだ。そして俺は言ってしまった。
「お前はもう俺の姉でも何でもない。もちろん家族でもな」
アルティアは少しも同様をしなかった、まるで俺がそういうことを分かっていたかのように。
俺は逃げてしまった、何の真実も知らずに。それからというものアルティアとは一度も口を利かなかった。
ある日俺の家にエリスが遊びに来ることになった、とてもうれしかったがアルティアの存在がとても邪魔なように思えた。
エリスは俺にアルティアと二人で話がしたいと言い出した。なんで、そんなことをするのまたいじめられるかもしれないんだよ。
俺はエリスの行動が全く分からなかった。
アルティアの部屋に向かうエリス。俺はそれがとても心配でエリスの言葉を無視して扉の前で話を聞かせてもらうことにした。
「あなたは私をいじめるのを生きがいにしているのではないんですか?」
アルティアの言った言葉に俺は耳を疑った。それはどういうことなんだ、いじめているのはアルティアの方ではないのか。
「あなたはもう用済みよ、この国から出ていきなさい。
もし断るのならあなたには消えてもらいます。」
何を言っているんだエリス。
エリスの顔は本気だった、あんな人を見下しているような顔は今までで一度も見たことがない。これは本当の話なんだ。
ということは、今までアルティアが嫌がらせをしていたというのはすべてエリスの仕業だったのか。
俺はつい扉を開けてしまった。
「今の本当にエリスなの?」
自分の中でもう答えは出ているのに、なぜこんな言い方をしてしまったんだ。少しでも違うという可能性を期待していたんだろう。
「さっきのはただの演技よ。暇だったから二人でお芝居をしていたのよ」
当然の返答だ。ここで今の話は本当だなんて言うはずがない。
俺は騙されたふりをして、そのままエリスを帰した。
俺はそのあとアルティアの部屋に向かった、真実を確かめなければ。
「さっきのは演技よ」
アルティアの言ったことは誰もが驚く返答だった。助けを求めることもなければ、少しの心の乱れもない。なぜそんなことが言えるんだ、
「お前は消されるといわれているんだぞ」
「あなたには関係ないじゃない、赤の他人でしょ」
アルティアが俺にはなった言葉はとても冷たかった。自分のしたことが許せない、なぜあの時家族じゃないなんて言ってしまったんだろう。
なんで一人でも平気なんだ、少しでも俺に頼ろうと思わなかったのか俺は家族だったのに。
あれ、俺は何を言っているんだ。アルティアが一人になってしまったのは俺のせいじゃないか。
俺がアルティアをあんな風にしてしまったんだ。
それから俺はアルティアを守りたいと思うようになった。ほぼ毎日アルティアの部屋に通って、今までの時間を取り返そうとした。日を重ねるたびに、話す回数も増え少し親しくなったと思ったとき、それ引き裂く出来事があった。
メイドがいつになく慌てている、何をしているんだと聞けばアルティアに手紙が来たといった。
俺はそのまま見過ごそうとしたが、封筒に差出人の名前がないことに気が付いた、無理やりメイドから封筒を奪い取り中身を見ると信じられない内容だった。
今晩、あなたの命をもらいに行きます。
つまり、アルティアが殺されるということか。アルティアが何を知ったって言うんだ、一人で頑張って耐えているのに 守らないと、守れるのは俺しかいない。
俺は夜になるまで部屋で戦う準備をした。
家の扉が開いた、いよいよ戦う時だ。
俺が部屋から出て一階に行ったときにはすでにそこにはアルティアがたっていた。おそらく一人で何とかするつもりだったんだろう。
相手を見ると、人が四人たっている。誰なのかと顔を確かめようと思っても真夜中なので姿が全く見えない。そう思ったとき、彼らが月明りで照らされた。
「なぜお前たちがここにいるんだ」
そこに立っていたのはクロノス、キュロス、アリエス、エドガーだった。
アルティアの命をもらいに来たのは俺の親友だった。その瞬間エリスへの怒りが込み上げえ来た。
「これからアルティアを始末するぞ」
キュロスが俺にそう言ってきた。
それに対して俺はもちろん否定したが、キュロスたちはたとえ俺でも容赦はしないといってきた。
そして、俺とキュロス、アルティアと残り三人の戦いが始まったのである。




