↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マギ・エンジニアリング  作者: 竜屋
冒険者編
92/111

冒険者編 エピローグ 破綻

【シーン①:ガレリウス】

 そこには老人の遺体が転がっていた。

 百歳を超えた面持ち。深い皺と白髪。

 それが、ガレリウスだった。

 

 海底洞窟は静寂に包まれていた。

 主を失った空間だった。

 

 

 レオンはヴェリスに歩み寄る。

 ヴェリスは動かない。

 

 縄を解く。反応はない。

 

 かすかに、内部が動いている。

 止まらない。完了もしない。

 

「連れて帰る」

 レオンは静かに言った。

 

 

 ガウィンの視線が、貯蔵された剣へ向いていた。

 主なき今、それを咎めるものはいない。

 しかし、ヘレナが首を振る。

「盗みは見たくない」

 

 

 帰還の魔道具が光を放つ。

 レオンの手が、ヴェリスの手を包む。魔道具に、共に触れる。

 

 光が消えた。

 動くものは、ない。

 

 

【シーン②:ユスティア】

 ユスティアが、海底洞窟に現れたのは、数日してからだった。

 

 洞窟内を見渡す。

 

 床の破損、焦げ跡、魔法の残滓。

 そして老人。

 

 すべてを観察する。

 読み取る。

 

「ガレリウスは死に、ヴェリスは壊れた」

 

 

 ユスティアは考える。

 

 ヴェリスは排除対象だ。

 だが、壊れたなら優先度を下げてもよい。

 

――それより、優先すべきものがある。

 

 どこか遠くを見つめる。

 答えが、定まらない。

 

 

 ユスティアは、海底洞窟から去った。

 

 動くものはない。

 

 ただ、遺物だけが残っていた。

これにて「冒険者編」は終了となります。


最後までお読みいただきありがとうございます!

もし「面白い!」「続きが気になる」と思ってくださったら、

★や感想で応援していただけると、執筆の励みになります!


次回から、「革命編」へ入ります。

また、革命編の予告動画も作成しましたので、

よろしければあわせてご覧ください。

https://youtube.com/shorts/WRIl3m-KPUQ


--------------------------------

◆冒険者編 設定資料◆

【主要キャラクター】

・レオン・ライナー

  年齢/外見:16歳の男性

  性格・特徴:冷静な分析家。人間関係が苦手。言葉少な。魔力の器を損壊して魔力半減。ヴェリス経由で強力な魔法を使う。

  役割・関係性:主人公。パーティーリーダーとして分析と的確な指示をする。

・ヴェリス

  年齢/外見:フード付きローブで身を隠す。自律行動する人形型魔道具。

  性格・特徴:感情は持たないように見える。ほかに人がいないなど、レオンが許可した場面以外では声を出さない。

  役割・関係性:パーティーのサポーター。マスターであるレオンに従う。レオンが高出力魔法を使用するときに魔力を提供する。

・ガウィン

  年齢/外見:レオンより少し年上の男性。青髪の長髪を後ろで束ねている。

  性格・特徴:明るく常に笑っているが、戦闘狂。深く考えない。踏み込みと剣速が速い。

  役割・関係性:パーティーの前線を一人で担う。レオンの戦術眼を高く評価している。

・ヘレナ

  年齢/外見:レオンよりちょっと年上の女性。赤褐色のショートヘア。

  性格・特徴:しっかりした性格だが、おせっかいな面もある。投げナイフが得意。

  役割・関係性:パーティーの斥候。財政担当。レオンの戦術眼を高く評価している。

・ ベルゲン

  年齢/外見:40代男性。渋オジ。

  性格・特徴:慎重かつ寛容。死なないことを絶対条件とするプロの冒険者。リスクヘッジがうまく、若手育成に定評がある。

  役割・関係性:レオンの初期パーティにおけるリーダー。斥候。

・ザッハ

  年齢/外見:魔族とヒト族のハーフ。外見上は10代の女性。ツインテール。

  性格・特徴:さっぱりした性格。理屈ではなく直感で判断するタイプ。魔族ハーフとして虐げられた経験から、困っている者を見過ごせない。

  役割・関係性:ヘレナの友人。ザッハファミリーのボス。

・バット

  年齢/外見:純血魔族。外見上は青年男性。細身・長身/黒系の装束

  性格・特徴:何事にも動じない。感情ではなく、効率で判断する。目的のためなら手段を選ばない。

  役割・関係性:ザッハの参謀。

・フェルシオーネ

  年齢/外見:エルフ。外見上は成人女性。年齢不詳(300歳ぐらい?)。エルフであることを隠すため、魔法で認識阻害をしている。

  性格・特徴:使命感、正義感が強い。理解力が高い。魔力と弓技に長ける。

  役割・関係性:ヴェリスを探してレオンパーティに接触する。

・ガレリウス

  年齢/外見:黒髪を短く刈った青年に偽装している。実態は白髪長髪の老人。千年以上を生きる。

  性格・特徴:強欲。変わらないもの、完璧なものを愛する変質者。伝説の三賢者のひとり。

  役割・関係性:ヴェリスを欲し、ユスティアを引き出して奪おうとする。

・ユスティア

  年齢/外見:神族。外見上は青年男性。白い一枚布を纏うような衣装。マットな栗色の長髪。

  性格・特徴:冷酷。感情がないように見える。目的意識が非常に高い。

  役割・関係性:ヴェリスを危険と判断し、排除しようとする。


【魔法】

・ピング

  探知魔法。風属性音魔法の一種。反響音で空間などを探知する。

・ブラスト

  爆炎魔法。

・グレイブ

  真空魔法。横薙ぎの真空の刃を飛ばす。

・ゾリド

  武器の切れ味を上げる魔法。

・エグルス

  指定された場所に帰還する魔法。

・グラキランス

  氷の槍を生成する魔法。

・イグニス

  炎と光の両属性を同時に発動させる照射型攻撃魔法。クラウディアの特有魔法「レイ」を参考にレオンが開発したオリジナル魔法。魔力消費が激しい。

・フムス

  煙を生成する魔法。

・フラムランス

  炎の槍を生成する魔法。フラムボルトの上位互換。

・レイディア

  光魔法の属性名。

・フランマ

  火魔法の属性名。

・セルト

  「感覚に特化して」の拡張条件。

・グラキアーレ

  「凍結させる」の拡張条件。

・ヘリクス

  「螺旋状に」の拡張条件。


【その他】

・商都ラインバッハ

  王国でも有数の規模であり、流通の要。

  冒険者相手の情報や依頼も多い。

・冒険者

  街の治安維持などの領主の業務以外の、数々の雑務を行う。

  具体的には、街の外をゆく商隊の護衛、遺跡調査の護衛、魔獣排除といった荒事から、素材採取、人探し、ダンジョン探索なども行う。

  等級は上からマスター、ダイヤ、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズに分かれている。

・ダンジョン

  罠あり、徘徊する魔物あり、宝箱あり、そして最深部にはボスがいるというのが基本構成。

  ダンジョンの中で死亡したものは、ダンジョンに取り込まれる。

  ボスが倒されると、ダンジョンは急速に崩壊する。

  吹き溜まった魔力をもとに誕生し、そこに群がる人や魔物の死体や魔石を吸収して成長するといわれ、それ自身が巨大な魔物だという説がある。

・ヒト族

  世界人口の約80%を占める種族。

  圧倒的多数派のため、様々な基準とされる。

  平均寿命は約60年。

  先天的に魔法が使用できる。

・ビーストマン族

  世界人口の約10%程度。

  獣要素を持つ人型の人種。

  平均寿命がヒト族の半分程と短い分、成長が速い。

  ビーストマンと括られるが、猫系と犬系など種類がいる。

  ヒト族と比べて、筋力や感性が発達している反面、思考力が劣る。

  固定文言による詠唱を感覚的に行うことで、比較的高速に魔法を使用する。固定文言のため、魔法の応用性は低い。

・ドワーフ族

  世界人口の約5%。

  低身長で体幹から四肢に至るまで全体的に太い。男性は髭を生やす習慣がある。

  寿命はヒトと同等(約60年)。

  ヒト族とは友好的で、外見的差異も少ないことから相互に迫害の考えはない。

  魔力量が低く、部族によっては魔法を嫌う文化も存在する。工学・魔道具に強み。

  鍛冶仕事に長けていることでも知られる

・エルフ族

  世界人口の約5%。

  長身痩躯が多い。耳が長くとがっている。

  平均寿命が数百年単位。長寿になると樹と同化する。

  基本的にヒト族とは非干渉で、森に隠れ住む。

  魔力量がヒト族と比べて多く、高度な魔法を操る。

  使用する言語に魔法詠唱が自然と含まれると言われる。

・神族

  伝説的な存在。外見的にはヒト族と差異はない。

  他種族(ヒト族、エルフ、ドワーフ、ビーストマン、神族含む)は神族を威圧敵な存在として本能的に認識する

  ヒト族と比べて強大な魔力量を持ち、詠唱なしで魔法を行使できる。

  魔法は特殊なことではなく、動作の延長でしかない。ほぼ無意識に魔法を使用する。むしろどんな魔法なのかなど、言語化できない。

  神族共通の思想は「神が世界の秩序を保っていると考えている。安定こそが正しい。世界の変革を阻止しよう」

・魔族

  伝説的な存在。外見的にはヒト族と差異はない。

  他種族(ヒト族、エルフ、ドワーフ、ビーストマン、神族含む)は魔族を脅威的な存在として本能的に認識する

  ヒト族と比べて強大な魔力量を持ち、詠唱なしで魔法を行使できる。

  魔法は特殊なことではなく、動作の延長でしかない。ほぼ無意識に魔法を使用する。むしろどんな魔法なのかなど、言語化できない。

  魔族共通の思想は「神は変革を求めている。世界をどんどん変革させよう。安定は世界を静かに終わらせるだけだ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。