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第46回:逃げる龍馬

刺客たちが部屋に雪崩れ込んだ混乱の中、中岡慎太郎が切られ静かに倒れる。しかし、恐怖でパニック状態の龍馬は、その異変に気づく余裕すらない。龍馬は三本の尻尾を持つタマを懐にねじ込むと、そのまま窓を蹴破って屋根の上へと這い出した。

「……た、高いぜよタマ。わしゃあ実は高いところはあんまり好きやないがじゃ」

腰を引かせ情けなく屋根瓦を這い進む龍馬。その姿を追ってきた刺客たちは、龍馬のあまりの速さ(実は滑って転がっているだけ)に驚愕した。

「見ろ、あの低空姿勢! 瓦を一枚も鳴らさぬ身のこなし、まさに伝説の隠密術だ!」

「……ただ腰が抜けて、必死にしがみついてるだけだろ。龍馬、僕の尻尾を掴むんじゃないよ!」

タマが屋根の上の鉢植えを蹴落とすと、それが追手の頭を直撃し刺客は次々と屋根から滑り落ちて自滅していった。

「あぁーっ、止まらんぜよ!」

龍馬は瓦の油に足を滑らせ、そのまま隣の蔵の屋根まで一気に滑走した。追手からは「壁を走った!」と悲鳴が上がる中、龍馬はなんとか絶壁の端で止まった。

「……死ぬかと思ったぜよ」

「死ぬのは、君がその手を離した時さ。さあ、早く次の場所へ行くよ」

タマが呆れて鼻を鳴らす中、龍馬は一人屋根の上で震える足を押さえるのであった。

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