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第41回:情熱の男、中岡

「坂本君!今こそ日本の進むべき道を語り合おう!」

盟友の中岡慎太郎が隠れ家の狭い部屋で身を乗り出して熱弁を振るっている。しかし龍馬は、中岡の熱弁よりも、部屋に中に舞ったタマの抜け毛が気になって仕方がなかった。

「中岡さん、ちょっと待ちいや。タマの毛が舞って?鼻がムズムズするんじゃ……」

龍馬は、中岡の話を遮るように勢いよく横の窓をバァーン!と外へ押し開いた。

その瞬間、窓のすぐ外で「ごふっ!」という潰れた悲鳴が上がった。実は、濡れ縁に忍び寄りまさに刀を抜こうとした暗殺者が勢いよく開いた窓板に顔面を強打され刀を握ったまま気絶したのだ。

「坂本君、今の音は……?」

「……タマのくしゃみぜよ。それより中岡さん、もっと声を張って喋ってつかぁさい。風の音で聞こえんき」

「君はホントにバカだし、どうしようもない男だけどラッキーだけは天下一品なんだよね……」

タマが窓に付いた顔の跡を不思議そうに眺めて喜んでいる横で中岡は驚愕していた。

「……抜刀の気配を読み相手が刀を抜く瞬間に窓をぶつけるとは、なんという神速の業だ!」と一人で震え、その静かなる凄みにただ感動するのであった。

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