第77話 予選開始
第77話 予選開始
選手用の通路を抜けた瞬間、腹の底まで響くような歓声が降ってきた。
「……うわ」
思わず足が止まる。
昼間に外から見た時点でも十分に大きかった。
けれど、中から見る《大獣技場》はまるで別物だった。
円形に広がる観客席は何段にも積み上がり、そのほとんどが人で埋まっている。獣族が圧倒的に多いが、人族らしい姿もちらほら見えた。
その中心にあるのは、巨大な円形の闘技場。
夜空の下、周囲に並べられた無数の灯りが舞台を照らしている。
歓声。
笑い声。
誰かを呼ぶ声。
全部が混ざり合って、巨大な塊になって押し寄せてくる。
「すごい人だな……」
「うむ」
隣に立つシウンは、驚いてはいるものの怯んではいなかった。
むしろ楽しそうだ。
「これだけの者が戦いを見に来るのか」
「年に一度らしいしな」
「面白い」
「お前、さっきからそればっかりだな」
「面白いものを面白いと言って何が悪い?」
「悪くはないけど」
反対側を見る。
セレーネはいつも通りだった。
「緊張してないの?」
「してない」
「だよな」
「朝陽は?」
「……ちょっとだけ」
「そう」
「そこはなんかないの?」
「頑張って」
「軽いなあ」
でも、不思議と少しだけ肩の力が抜けた。
参加者用の待機場所には、すでに大勢が集まっている。
五十人。
改めて見ると多い。
武器も体格もばらばらで、剣を持った人族もいれば、武器らしいものを何も持っていない獣族もいる。
その一人一人が、今日ここで勝つために来た。
そう思うと、さっきまでとは少しだけ気分が変わった。
観光のついでに参加することになった大会。
でも、出る以上は遊びじゃない。
腰に下げた剣の柄へ触れる。
今の俺がどこまでやれるのか。
せっかくなら、確かめてみたい。
「おい!」
聞き覚えのある声がした。
「……ん?」
振り返る。
少し離れたところに三人組がいた。
「あ」
「てめえ!」
シバ・コタロウ。
その後ろにアキタ・ゴウとキシュウ・スズ。
昨日、冒険者ギルドで俺に喧嘩を売ってきた《カグラ愚連隊》だ。
「お前らも出るの?」
「当たり前だろ!」
コタロウが胸を張る。
「俺らはこの大会で名を上げんだよ!」
「昨日三人がかりで負けたばっかりなのに?」
「うるせえ!」
「朝陽、それは言ってやるな」
シウンが止めてくる。
「お前も結構ひどいこと言ってるぞ」
コタロウの後ろでは、ゴウが腕を組んでいた。
「今日は昨日みてえにはいかねえぞ」
「いや、別に俺と当たるとは限らないだろ」
「当たったらって話だ!」
「なら最初からそう言えよ」
「細けえな!」
スズが額を押さえる。
「もういいって。こいつと話してるとコタロウがどんどん馬鹿に見えるから」
「誰が馬鹿だ!」
「元からでしょ」
「お前どっちの味方だよ!」
相変わらず騒がしい。
昨日と何も変わってない。
でも、三人とも武器を持ってここにいる以上、本気なのだろう。
コタロウの腰には刀。
ゴウは大きな武器を携え、スズも短弓と短刀を持っている。
「まあ、お互い頑張ろうぜ」
そう言うと、コタロウが一瞬だけ黙った。
それから鼻を鳴らす。
「言われなくても勝つ」
「そっか」
「本戦まで残れよ。今度こそ俺が倒すからな!」
「はいはい」
「はいは一回だ!」
「子供かよ」
「子供じゃねえ!」
昨日と同じことを言っている。
思わず笑っていると、別の方向から大きな歓声が上がった。
まだ試合は始まっていない。
なのに、観客席の一角だけが急に騒がしくなっている。
「なんだ?」
そちらへ目を向ける。
一人の男が選手用の入口から入ってきたところだった。
長い金属の棍を肩に担いでいる。
猿系の獣族だろうか。
本人は集まった視線を気にするどころか、観客席へ向かって片手を上げていた。
「よっ! 今年も来たぞー!」
さらに歓声が大きくなる。
「誰?」
俺が呟くと、コタロウが信じられないものを見るような顔をした。
「お前、ゴクウ知らねえのか!?」
「知らない」
「マジかよ!」
「カグラ来たばっかりなんだから仕方ないだろ」
「サルトビ・ゴクウ! 去年の優勝者だぞ!」
「去年の?」
改めて見る。
サルトビ・ゴクウ。
去年の《カグラ武闘獣杯》優勝者。
もっと厳つい男を想像したが、見た目だけなら随分と軽い。
本人も観客に手を振りながら歩いている。
「おー、今年も多いな!」
緊張感がない。
本当にあれが優勝者なのか。
そう思っていると、今度は別の場所から声が飛んだ。
「ゴクウ!」
「あ?」
「今年は俺が勝つ!」
どこかの獣族が叫んだらしい。
ゴクウはそちらを探すように顔を動かすと、笑った。
「いいぜー! まず本戦まで来いよ!」
周囲から笑いが起こる。
「……軽いな」
「だが」
シウンがゴクウを見たまま言った。
「強そうだ」
「分かるの?」
「なんとなくだ」
シウンの目が少しだけ変わっている。
それだけで、俺ももう一度ゴクウを見た。
ふざけているようにしか見えない。
ただ、あれだけ長い棍を肩に担いでいるのに、歩き方にまるで無理がない。
力んでいる感じもなかった。
「ふうん……」
そのとき、再び観客席がざわついた。
今度は歓声というより、期待するような声だ。
現れたのは虎系の獣人だった。
武器は持っていない。
大柄で、歩いているだけなのに妙な圧がある。
「……あっちは?」
「トラガミ・ジン」
答えたのはスズだった。
「去年の準優勝」
「準優勝……」
「去年の決勝がゴクウとジンだったの」
なるほど。
観客が騒ぐわけだ。
去年の優勝者と準優勝者が、今年も揃って出場している。
ゴクウもジンに気づいたらしい。
「よっ、ジン!」
棍を担いだまま手を上げる。
ジンはそちらを見た。
「今年は逃げんなよ」
「逃げてねえって!」
「去年もそう言って走り回ってただろうが」
「戦い方って言えよ!」
また観客席から笑いが起こる。
仲がいいのか悪いのか分からない。
ただ、二人の周りだけ空気が違う。
俺は無意識に二人を見比べていた。
「朝陽」
「ん?」
「楽しそう」
セレーネが俺を見ている。
「……そう見える?」
「うん」
「まあ……ちょっとな」
強い奴がいる。
そう分かった瞬間、緊張よりも別の感情が勝っていた。
戦ってみたい。
自分がどこまで通じるのか、知りたい。
そんなことを考えるようになった自分に、少しだけ驚く。
バルカンで冒険者になったばかりの頃なら、たぶん逆だった。
できるだけ強そうな相手とは当たりたくないと思っていたはずだ。
「朝陽」
「何?」
「顔、変」
「なんでだよ!」
「にやけてる」
「嘘だろ」
慌てて頬を触る。
セレーネが小さく笑った。
絶対嘘だ。
そう思ったところで、会場全体に大きな音が響いた。
空気が変わる。
選手たちの声が少しずつ静まっていく。
いよいよ始まるらしい。
組み合わせが順番に告げられていく。
予選は一対一。
勝てば次へ。
負ければそこで終わり。
五十人から、たった八人。
名前が呼ばれるたび、選手が闘技場へ向かっていく。
最初の試合が始まった。
剣を持った人族と、狼系の獣族。
合図と同時に二人がぶつかる。
観客席から一斉に声が上がった。
「おお……」
思っていたより速い。
狼系の獣族が低く踏み込み、人族の剣士が横へかわす。
剣が振られ、爪が弾く。
ほんの数度の攻防。
最後は獣族の男が相手の懐へ入り、そのまま身体ごと押し込んだ。
人族の剣士が境界線を越える。
場外。
あっという間だった。
「勝者――!」
名前が告げられ、歓声が上がる。
「こういう感じか……」
殺し合いじゃない。
でも、遊びでもない。
勝つためなら場外でもいい。
相手を倒し切る必要もない。
依頼で魔物と戦うのとは、まるで違う。
「朝陽」
「ん?」
「呼ばれてる」
「え?」
セレーネに言われ、慌てて前を見る。
本当だ。
俺の名前が呼ばれていた。
「早く行け」
シウンが背中を軽く押してくる。
「分かったって」
「負けるなよ」
「そっちもな」
セレーネを見る。
「行ってくる」
「うん」
短い返事。
それだけで十分だった。
俺は闘技場へ出る。
さっきまで外から見ていた場所。
実際に中央へ立つと、観客席がさらに大きく感じる。
「うわ……」
何千人いるんだ、これ。
視線が一気に集まってくる。
さすがに緊張する。
向かい側から対戦相手が入ってきた。
犬系の獣族。
俺より頭一つ大きい。
手には片手斧。
知らない相手だ。
当然、向こうも俺を知らない。
「人族か」
「そうだけど」
「悪いな。俺は本戦に行く」
「俺もそのつもり」
「なら――」
男が斧を構える。
「勝った方が行けばいい」
「……そうだな」
剣を抜く。
金属音が、歓声の中に消えた。
審判が俺たちの間に立つ。
右足を少し引く。
呼吸を整える。
相手の肩。
腰。
足。
斧の位置。
いつものように見る。
合図。
男が地面を蹴った。
「おおおっ!」
速い。
でも――見える。
振り下ろされた斧を半歩ずれてかわす。
風が頬を抜けた。
そのまま剣を返す。
刃は使わない。
剣の腹を相手の腕へぶつけ、斧の軌道を外へ逸らす。
「なっ――」
空いた胴。
一歩。
踏み込む。
掌を突き出す。
「《イグニス》」
爆ぜた炎が相手の身体を正面から押した。
「ぐっ!」
吹き飛んだ男が地面を転がる。
それでもすぐ起き上がった。
強い。
けれど、もう境界線が近い。
男も気づいた。
次の瞬間、地面を蹴って一気に距離を詰めてくる。
斧が横薙ぎに振られた。
受けない。
下がらない。
懐へ入る。
「っ!」
相手の腕が伸び切る前に、肩を押し込む。
体勢が崩れた。
そこへ足を掛ける。
昨日、コタロウたちを相手にしたときと同じ。
力で止める必要はない。
向いている方向を少し変えるだけでいい。
「うおっ!?」
男の身体が俺の横を抜ける。
一歩。
二歩。
踏ん張ろうとした足が、境界線の外へ出た。
一瞬の静寂。
「場外!」
審判の声。
「勝者――真白朝陽!」
「……よし」
思わず拳を握った。
観客席から拍手と歓声が降ってくる。
知らない人間が俺の勝利に声を上げている。
変な感じだ。
でも――悪くない。
剣を鞘へ戻す。
対戦相手も悔しそうではあったが、すぐに立ち上がった。
「やるな」
「そっちも」
「次、負けんなよ」
「うん」
軽く拳を合わせて別れる。
選手用の通路へ戻ると、シウンが待っていた。
「随分と余裕だったな」
「そう見えた?」
「見えた」
「結構緊張してたんだけど」
「嘘だな」
「なんでだよ」
その後ろにいたセレーネも頷いた。
「楽しそうだった」
「またそれ?」
「うん」
「……そんな顔してた?」
二人とも頷く。
どうやら本当らしい。
「次はわたしだ」
シウンが前へ出る。
「もう?」
「うむ」
「頑張れよ」
「誰に言っている」
自信満々に笑う。
「すぐ戻る」
その言葉通りだった。
シウンの試合は、驚くほど早く終わった。
相手は大柄な獣族だった。
開始と同時に真正面からぶつかり――押し負けた。
シウンはほとんど動いていない。
逆に相手の方が驚いている間に、身体を掴まれ、そのまま場外まで運ばれた。
「……いや、雑!」
戻ってきたシウンに言う。
「勝ったぞ」
「見れば分かるよ!」
「何か問題でもあるのか?」
「ないけどさ!」
「ならよいではないか」
本人は満足そうだ。
「次、わたし」
セレーネが立ち上がる。
「お前まで一瞬で終わらせるなよ」
「どうして?」
「いや、なんとなく」
「意味分からない」
そして――。
本当に一瞬で終わった。
相手が動くより早く、セレーネの魔法が足元を捉えた。
何が起きたのか理解した頃には、相手は場外にいた。
「……」
戻ってきたセレーネを見る。
「何?」
「いや」
「勝った」
「うん」
「褒めて」
「なんでシウンより要求増えてんだよ」
「朝陽は?」
「……すごかったよ」
「そう」
満足したらしい。
少しだけ機嫌がよくなった。
「なんなんだよ……」
その後も予選は進んでいった。
コタロウたちも、それぞれ試合へ向かう。
ゴウは力任せに押し切ろうとして、経験のある獣族にいなされて場外へ。
スズは弓で距離を取って粘ったが、最後は間合いを詰められ敗れた。
「くそっ!」
「仕方ないでしょ」
「まだコタロウがいる!」
二人は悔しそうだったが、すぐに仲間の応援へ回っていた。
そしてコタロウは――勝った。
「っしゃあああ!」
相手を場外へ押し出し、観客席へ向かって拳を突き上げている。
「見たかコラァ!」
「誰に言ってんだあいつ」
「全員ではないか?」
「元気だな」
シウンが感心している。
昨日俺に完封されたとは思えないくらい、生き生きしていた。
強いかと聞かれれば、まだ分からない。
少なくとも、この大会で頭一つ抜けているようには見えない。
それでも必死に食らいついている。
ああいう奴が一番しぶといのかもしれない。
試合は続く。
勝者が残り、敗者が去っていく。
五十人いた参加者が、少しずつ減っていく。
俺も二戦目を勝った。
一戦目より苦戦した。
相手は槍を使う獣族で、間合いへ入るまでに時間がかかった。
魔法で無理やり崩すこともできたが、せっかくの機会だ。
相手の動きを見て、剣で捌き、最後は風の魔法で踏み込みをずらして場外へ送った。
勝てた。
でも、まだ先がある。
そんなことを考えながら待機場所へ戻ったときだった。
「朝陽?」
聞き覚えのある声。
足が止まる。
「……え?」
振り返る。
人混みの向こう。
大きな剣を背負った男が、目を丸くして立っていた。
「ガイウス……?」
一瞬、ここがカグラだということを忘れた。
バルカンを出るときに別れたはずの顔。
俺が冒険者になって間もない頃から、何度も世話になった男。
大剣の扱いも。
魔法と武器を一緒に使う戦い方も。
最初に真似したのは、この人だった。
「お前……なんでカグラにいるんだ?」
「それ、俺の台詞なんだけど」
数秒。
お互い顔を見合わせる。
それからガイウスが笑った。
「ははっ! そういやお前、こっちに向かったんだったな!」
「ガイウスこそ何してんだよ!」
「見りゃ分かるだろ。大会だよ、大会」
「バルカンからわざわざ?」
「依頼ついでだ。せっかくカグラまで来たんだから、祭りも見て帰ろうと思ってな」
「マジか……」
こんなところで会うとは思わなかった。
嬉しくなって、自然と笑ってしまう。
ガイウスも俺を上から下まで眺めた。
「しかし……」
「何?」
「剣、変えたんだな」
「ああ」
腰の片手剣を見る。
「色々あって」
「そうか」
ガイウスはそれ以上聞かなかった。
ただ、少し嬉しそうに笑う。
「似合ってるじゃねえか」
「……ありがと」
そのとき、次の組み合わせを告げる声が響いた。
俺たちは揃ってそちらを見る。
そして。
「――真白朝陽」
俺の名前。
続いて呼ばれた名前に、思わず固まった。
「――ガイウス」
「……」
「……」
また顔を見合わせる。
先に笑ったのはガイウスだった。
「はっ」
背中の大剣へ手を伸ばす。
「こういうこともあるんだな」
「……みたいだね」
俺も腰の剣へ触れた。
昔なら。
この人を相手に戦うなんて、考えもしなかった。
背中を追いかけて。
戦い方を見て。
真似をして。
少しずつ覚えてきた。
そのガイウスが、今は俺の対戦相手として目の前にいる。
「朝陽」
「うん?」
「遠慮すんなよ」
いつもの兄貴分の顔だった。
だから俺も笑う。
「そっちこそ」
「言うようになったじゃねえか」
二人で闘技場へ向かう。
大剣と片手剣。
半年前とは違う。
俺がどれだけ変わったのか。
今なら――この人を相手に、確かめられる。
歓声の中、俺とガイウスは向かい合った。
「魔法について」
この世界に存在する基本属性は、全部で七つ。
闇・火・水・木・風・土・光。
魔法にはその扱いの難しさによって等級が存在し、F級から始まり、E、D、C、B、A、Sと上がっていく。
今回は、その中でもB級までの基本魔法を紹介する。
【闇属性】
F級
小さな影を作り出す魔法。
周囲を完全な暗闇にするほどの力はなく、視界を僅かに遮ったり、明かりを弱めたりする程度。闇属性の魔力操作を覚えるための初歩的な魔法。
E級
闇属性の魔力を球状に圧縮して放つ基本攻撃魔法。
構造が単純で扱いやすく、闇属性を持つ者が最初に覚える戦闘魔法の一つ。
D級
対象の影へ干渉し、短時間だけ動きを鈍らせる魔法。
直接的な攻撃力よりも、相手の行動を妨害することに長けている。
C級
闇属性の魔力を槍状に収束して放つ魔法。
ダークボールよりも高い貫通力を持ち、中級以上の闇属性魔法使いが扱う代表的な攻撃魔法。
B級
一定範囲を暗闇へ落とす高難度魔法。
単純に光を遮るだけではなく、範囲内にいる相手の視覚や感知能力そのものを低下させる。
【火属性】
F級
指先ほどの小さな炎を発生させる魔法。
攻撃よりも着火や照明などに使われることが多く、火属性魔法の基礎となる。
E級
炎を球状にして撃ち出す基本攻撃魔法。
単純ながら扱いやすく、火属性を持つ者が実戦で最初に覚えることの多い魔法。
D級
炎を槍状に収束して放つ魔法。
ファイアボールよりも射程と貫通力に優れ、単体への攻撃能力が高い。
C級
広がる炎を波のように前方へ放つ魔法。
複数の相手を巻き込める範囲攻撃であり、火属性魔法使いが一人前と呼ばれる領域の術式。
B級
指定した一定範囲を高熱の炎で焼き尽くす高難度魔法。
単純に巨大な炎を撃ち出すのではなく、範囲そのものを炎で覆うため、回避が難しい。
【水属性】
F級
少量の水を生み出す魔法。
飲料や洗浄など日常生活でも利用され、水属性魔法の基本となる。
E級
水を球状にまとめて撃ち出す基本攻撃魔法。
D級
水を槍状に収束し、高速で射出する魔法。
水圧を一点へ集中させることで高い貫通力を生み出す。
C級
大量の水を波として前方へ押し流す魔法。
攻撃だけでなく、相手を押し流したり行動範囲を制限したりすることもできる。
B級
大量の水を操り、巨大な渦を作り出す高難度魔法。
強い水流によって対象を巻き込み、移動そのものを困難にする。
【木属性】
F級
植物の成長を僅かに促進する魔法。
木属性魔法の基礎であり、戦闘よりも生活や農業などで利用されることが多い。
E級
蔓を伸ばして対象へ絡みつかせる魔法。
D級
棘を持つ蔓を生み出し、対象を拘束する魔法。
ヴァインよりも拘束力と攻撃性が高い。
C級
植物を急成長させ、木々による壁を形成する魔法。
攻撃を防ぐだけでなく、相手の進路を塞ぐことにも利用できる。
B級
地中から巨大な根を発生させる高難度魔法。
広い範囲へ根を伸ばし、拘束と破壊を同時に行う。
【風属性】
F級
弱い風を発生させる魔法。
風属性の魔力操作を学ぶための基礎となる。
E級
圧縮した空気を球状にして撃ち出す基本攻撃魔法。
殺傷力よりも、相手を押し飛ばす用途に向いている。
D級
空気を刃のように圧縮して飛ばす魔法。
目には見えにくく、鋭い切断力を持つ。
C級
より大きく強力な風の刃を放つ魔法。
ウィンドカッターよりも威力・射程ともに大きく向上している。
B級
一定範囲に局地的な暴風を発生させる高難度魔法。
強烈な気流によって対象を吹き飛ばし、周囲の物体まで巻き込む。
【土属性】
F級
小石や土塊を生成・操作する魔法。
土属性魔法の基本となる。
E級
石弾を高速で射出する基本攻撃魔法。
D級
地面を隆起させ、土や岩による壁を作る魔法。
土属性の代表的な防御魔法。
C級
地面から岩の槍を突き上げる魔法。
相手の足元から直接攻撃できるため、回避方向を限定する用途にも優れる。
B級
一定範囲に局所的な地震を発生させる高難度魔法。
足場そのものを崩すことで、相手の移動や体勢を大きく乱す。
【光属性】
F級
小さな光源を作り出す魔法。
照明として広く利用されている、光属性の最も基本的な魔法。
E級
光属性の魔力を球状にして射出する基本攻撃魔法。
D級
光属性の魔力を細く収束し、光線として撃ち出す魔法。
速度に優れ、直線的な攻撃に適している。
C級
高密度の光属性魔力を槍状にして放つ魔法。
高い貫通力を持つ中級攻撃魔法。
B級
広い範囲を光属性の魔力で包み込む高難度魔法。
浄化作用を持ち、闇属性を弱体化させるほか、軽度の治癒効果も持つ。
【魔法等級】
F級
生活魔法・訓練用。
魔力を扱うための初歩。
E級
初級戦闘魔法。
実戦用魔法の入口。
D級
一般的な冒険者や魔法使いが実戦で使用する領域。
C級
一人前の魔法使いが安定して扱う中級領域。
B級
熟練した魔法使いが扱う高難度領域。
そして、このさらに上には――
A級。
S級。
より高位の魔法が存在している。




