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被害者

弁護士は書類を広げて言う。

「この私からおやつを取り上げらた。

 それを阻止するための正当防衛です。」

不服な顔をしている。


そこで検察が待ったをかける。

「どんな理由があってもスープレックスはいけない。」

弁護士が頷いている。


柴犬を見る。やっぱり柴犬だ。

耳が痒いらしい。


弁護士が反論する。

「犬権を侵していいと言うのか!」

すごい怒鳴ってる。怖いなあ。


犬もビクッとして弁護士の背後に回ろうとする。


しかし一つ疑問だ。

力は強いことがわかったが、相手を抱き抱えるのか。

あの子は腕が短い。


裁判長は言う。

「あなたは被害者でしょう。なぜ庇うのです?」


「この子は…。この子はプロレスが好きだったんです。

 6ヶ月の頃から。

 それを実践してみたいと思うのは男の子として当然でしょう。」


検察は見逃さない。

「でもそれで人にやっていいはずがない。なぜなら危ないからだ。」


流石検察鋭い。

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