表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴方が探している聖女はボク(わたし)ですけど!  作者: ゴルゴンゾーラ三国


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/90

58

「ペルアディア? 俺は知らねえなぁ」


「――……俺は、ということは、情報を持つ人間を知っている、ということか?」


 マグラルド様の言葉に、リーダーの男が一瞬、目線を逸らしたのが分かる。明らかに、口を滑らせた、と言わんばかりの目の泳ぎ方。肯定こそしなかったが、知っている、と言わんばかりの間が流れた。


 しかし、すぐに調子を取り戻したようで、「やるぞお前ら!」と声を張り上げた。

 リーダーの男の声に反応するように、男たちが剣を抜く。

 それに応じるように、マグラルド様もまた、剣を構えた。


 マグラルド様は一人。

 相手は六人。


 この人数相手では、流石のマグラルド様でも難しいのでは、と思ったのもつかの間。

 マグラルド様は、囲まれても慌てず、様々な方向から繰り出される攻撃に、冷静に対処している。――いや、むしろ、マグラルド様が男たちの剣を受けるよりも、男たちへ切りかかる方のが多いかもしれない。


「――ハッ!」


 マグラルド様が鋭く息を吐き、一人の男の剣を落とす。その背後から迫ってきていた別の男の攻撃をよける。マグラルド様に攻撃をよけられた男は、勢い余って、先ほど剣を落とした男に自ら突っ込んでいった。

 圧倒的。あまりにも、実力差がありすぎる。


 先ほどまで余裕そうに笑っていたリーダー格の男に、焦りの表情が見えていた。

 冒険者パーティーのランクで言えば、ついこの間まで、わたしたちの方が格下だった。それに加え、この男たちは、素行が問題で上に行けなかっただけで、戦闘能力だけ考えれば、青石級よりも、もっと上に行けるだけの能力がある。

 だからこそ、マグラルド様相手でも行けると思ったのだろう。マグラルド様さえ倒せれば、後は接近戦が苦手なわたしたちしか残らない。


 でも――マグラルド様は、本来、対人戦を想定して体を鍛えてきたお方。

 むしろ、魔物相手よりも、こちらの方が有利。


 あっという間に、リーダーの男以外はみな、倒されてしまった。


「――、くそっ!」


 腐っても冒険者パーティーのリーダー。仲間を見捨てることなく、果敢にもマグラルド様に襲い掛かる。

 しかし、五人を相手にしても、瞬殺、と称してもいいほどに、倒し切ってしまったマグラルド様相手では、力不足。

 リーダーの男が間合いをつめる前に、マグラルド様が男の首の前へ、的確に剣先を突きつけた。

 切りかかろうとして剣を高く上げたポーズのまま、男が固まる。


「さあ、情報を吐いてもらおうか」


 圧倒的なマグラルド様に、リーダーの男は、ぎり、と強く歯を食いしばることしかできないようだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ