僕は1人がいい
この世界ははっきり言ってVRゲームである
このゲームは、強力な魔女を物量で追い詰めるゲームと言っても間違いないだろう。
まぁ、魔女が絶対悪ではないと知れば攻撃側も殺すまではしないと思うが
だが、魔女がプレイヤー側に隠れると多分バレないだろうという思考で僕はプレイヤー側についた
人を隠すなら人混みの中って言うしね
そんな事を考えていると、突然話しかけられた
声が聞こえた方を見ると《ランキング1位》〚狂人氏〛というネームが表示されてるショタがいた
「え?あのなんで突然話しかけてきたんですか?」と僕はそう言った
狂人氏は数秒ほどヒカリの顔をじっと見つめる。
「何か違う気がしただけ。」突然そんな言葉を零した
「……は?」ヒカリは思わず聞き返す。
「何がですか?」僕は疑問に思いそう尋ねる
「んー……説明できない。」
狂人氏は腕を組みながら首を傾げた。
「このゲームってなんかプレイヤーもう少し明るい人ばかりだと思ってたからさ…
なんか暗いなって思って」
その言葉に、ヒカリの心臓が一瞬だけ跳ねる。
(勘のいい人だな……。)
「僕はただボーッとしてただけですよ」
ヒカリは笑顔で返す。
狂人氏も「そうか」と納得したように頷いた。
「悪い、呼び止めて。」
「なんとなく気になっただけだった。」
そう言って立ち去ろうとしたその時だった。
「待ってください。」
今度はヒカリが呼び止める。
「ランキング一位って、何をしたらサービス開始10分でレベル5になるんですか?」
狂人氏は少し照れくさそうに頭をかく。
「いや、偶然だよ。」
「偶然?」
「森歩いてたら、イベントボス同士が戦っててさ。」
「最後だけ横から一発入れたら経験値全部もらえた。」
「……」
「……」
ヒカリは少しだけ空を見上げた。
(世界に愛されてる人って、本当にいるんだ。)
狂人氏は苦笑しながら続ける。
「そしてね、その後運悪く魔法を使うゴブリンに火の魔法で爆破されて死にかけたんだよ」
(あぁ、あの広場で聞いた爆発この人なったんだ)
そう何故か納得感がある答えを知った
「へぇ、すごいですね」と表面では相槌を打っている
狂人氏は満足がしたのか
「また会おうね」と言い僕から 離れていった
「変なやつ、観察眼がいいんだろうな」そう言いながら僕はギルドに向かった
想像と違って図書館みたいなルールで静かにされてるギルドはなんか僕の想像と解釈違いだった
邪神に聞けたら聞くとして
僕はあたりを見回して呟いた
「クエスト受注する掲示板はどこだ?」
その瞬間プレイヤーの青年が話しかけてきた
「あっ、教えますよ?」
そう言い指をさして方向を示す
「掲示板ならあっちですよ。」
指差した先には、人が十数人ほど集まっている大きな壁があった。
紙が貼られている……ように見えたが、近付くと半透明の光の板へと変わる。
「へぇ。」
思わず声が漏れる。
「触ると受注できますよ。」
青年はそう言って去っていった。
僕は軽く礼を言って掲示板へ向かう。
手を近付けると、光の板が勝手に展開した。
──────────
初心者依頼
・薬草を5本採取する
・スライムを3体討伐
・森の巡回
・荷物運搬
──────────
「……平和。」
思っていたよりずっと普通だった。
もっと『オーク3匹討伐』とか、『ゴブリン50匹討伐』とか、そういう難しい物が来ると思っていた。
「まぁ、始まったばっかだから当たり前か。」
適当にスクロールしていると、一番下に灰色で表示された依頼が目に入る。
なんだろうと思い何度も選択するが表示はできなかった
「まぁこれに関してはしょうがないな」
僕は何事もなかったかのように掲示板を閉じた。




