(7)
「腰痛めて辞めたとは言え、柔道部のエース候補だった奴がブチのめされるって……どうなってんだよ?」
「まだ、意識不明だってさ……」
体育の授業中、ボンクラ・オマヌケ・成績激悪グループの中では……久保山の事が話題になっていた。
一応、怪我で入院とボカされてたけど……もう知ってる奴は何が起きたか、ある程度は知ってるらしい。
「おい、聞いてるか?」
あ……俺に言ってるの?
女子の方に目が行って……。
「お前、久保山とそんなに仲良かったっけ?」
「えっ?」
「いや、何か、ボンヤリしてるんで……」
おっと、そう勘違いしてくれたか……。
「う……そ……それほどでもないけど、やっぱ、知り合いが、ああいう事になると……」
「だよな……」
とりあえず、当分は久保山の件で呆然となってるフリをするか……。
体育の授業は、男女ともにバレーボールだった。
ドンッ‼
その時、とんでもない音が……。
そして……府川さんの体が……ボールを打ち返そうとジャンプして……何、あれ?
いや、普通じゃない。
運動部に入ってない(「魔法少女」活動のせいで、それどころじゃない)府川さんが、バスケ部の更にエース並の高いジャンプ……。
しかし……。
ボールは受け止められなかった。
でも……女子は呆然……。
何、あれ……どうなってる?
でも、男子の方は気付いてないみたいで……。
凄い音と共に……凄い動き……いや、待て、最近確かに……何かで見覚えが……。
おい、まさか……。




