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65、尖塔での密談

 †



 薄暗い部屋の中、蝋燭の炎が揺れている。

 石で作られた地下室。しかし、置かれている調度品は質の良い物が並んでいる。


「で、アイツらどうするのさ?このままじゃ好き勝手な事をされちゃうよ?ダイヤがあんなにあっさり負けちゃうなんてさ。」

 幼い少年のような声が聞こえる。

「う、うるさいわよっ!王子に向かってそんな口聞いていいと思ってるの!?」

 ダイヤがそれに答える。

「ふん。私たちは同格のはずだ。案ずるな。手はすでに打ってある。」

 高圧的な口調、しゃがれた声がそれに応える。

「へぇ……またあんたの説教かと思ってたけど、今度はノリノリじゃねぇか。あんたがそう言うなら別にいいんじゃね?俺はやりたいことをやるだけだし。」

 軽薄そうな声が割り込んでくる。

「じゃあ一緒にひと暴れしちゃう?なんか最近、面白い事なくってさー。」

「おう!いいな!ま、バレなきゃ大丈夫だからな。やっちまうか!」

 キャハハと悪戯でも思いついたかのように2人は盛り上がる。

「アタシが無理だったんだから、アンタたちにできるわけないでしょっ!」

 ダイヤが必死に抗議している。


「全く……、お前たちは気軽に言ってくれる。くれぐれも私の計画の邪魔だけはしてくれるなよ。」

 少し呆れた様子でしゃがれ声が2人を窘めるように言い放つ。

「けっ!解ってるよ!ってか、あんたの計画の詳細、俺たち知らねぇし。」

「そーだそーだ!ボクらは暴れたいんだー!」

 2人はしゃがれ声に食ってかかる。


「ふん!よく聞いておくのだぞ。私の完璧なる計画だ。その名も『ニセ勇者邪魔だから抹殺するぞ!計画』だ。どうだ!すごいだろう。ふはははは!!!」


「「「そ、そうだね。」」」

 しゃがれ声が固まる3人を放置して、作戦の詳細を語り出した。



 †



「――ということです。俺がシャール王国にいるという事を感知して、手を貸してくれるとのことです。」

 俺はガラハドレンジャーの正体は明かさず、俺の知り合いだということで、ナウルに伝える。

「そ、そうだったのですか……。ですが、先ほどの爆発はいったいどういった意味が?」

 うん、その意味は俺も聞きたい。チラっと竜化している竜人(ドラゴニアン)ガーネットの影に同化しているミムラの【百人配下】を睨み付ける。

「あれは、ガラハドでの古い風習のようです。友好の為の祝砲のようなものと理解していただきたい。彼らも不用意な事をして反省しているようだ。」

 苦しい言い訳だが、俺の後ろで少し縮こまって整列しているアイリたちを見てナウルもようやく納得してくれたようだ。


「それでは、宰相様へこの事を報告しますので、あの方々を来賓室へと……。」

「あ、その前にちょっと待って頂きたい。」

 俺はナウルの言葉を遮った。先ほどから俺たちの事を監視する存在がチラチラと俺の感知に引っかかってきていたのだ。アイリもそのことに気付いたのか、視線を送ると頷いている。建物の屋根の上に10名、兵士に紛れているのが20名ほどか。


「あの……ユウマ殿?どうなされましたか?」

 ナウルが怪訝そうな顔でこちらを見てくる。

「この訓練場の周囲に敵意を持った存在が紛れているので……。」

「そ、それは誠ですか!?ま、まさか『魔王の使い』の奇襲では!?」

 ナウルが周囲を警戒するように辺りを見回す。その異変に気付いた周囲の兵士たちも同様だ。


「アリムラさん、その話は本当ですか?私には何も解らないのですが……」

 タカハシも不安げに俺を見ている。


 ヒュンっ!


 俺に目がけて矢が放たれる。

 しかし、俺はそれを素手で掴みとる。矢じりにはドロっとしたものが付着している。毒か……。

 射られた方向を見ると、訓練場を囲む塀の上に弓を構えた男が数人姿を見せる。服装はバラバラで、どこにでもいるような一般人のようだ。


 ヒュン ヒュン ヒュンっ!


 矢は俺だけでなく、タカハシやアイリたちにも飛んできている。俺はタカハシに飛んでくる矢を魔鋼糸で弾き、アイリたちはそれぞれに対処している。おっ、やるな。ウェルも手にした短剣で矢を払っている。


「誰だっ!こんな真似をする奴はっ!今ならまだ許してやる。」

 俺は【威圧】を込めて周囲に放っていく。【威圧】は敵意を持った連中にだけに絞る。

 突然、数人の兵士がバタバタと倒れ、周囲の塀からも何人かの男が落下していく。それにより、訓練場は騒然となった。

「ナウルさん。今、倒れた男たちを拘束してください。俺たちに毒矢を放った一味です。それから、彼らを訊問してもいいでしょうか。」

「わ、解りました。おい!拘束しろっ!ユウマ殿、ハルト殿、それからえーと、そちらの……「ガラハドレンジャーです。」あ、で、では、そのガラハドレンジャーさんもこちらへどうぞ。でも、ドラゴンはどうしたらいいものか……。」

「ああ、ドラゴンたちは帰ってもらいます。けど、いつでも来てもらえますから。」

 アイリ、もとい『エルドラピンク』がナウルにそう伝える。

 ガーネットたちは頷くと翼を広げ、西の空へと飛び去っていく。とりあえずはガート村辺りで待機って感じか?ミムラの【百人配下】の影は俺の影に入り込んでいく。


 それを見た兵士や騎士たちが目に見えて安堵しているのが解る。

 にしても、襲ってきた奴らはいったい何なんだよ。看破で見ても、兵士はともかく塀の上にいた男たちは何の共通点もない。それに、弓術のスキルもない普通の人だ。それなのに、俺たちを狙った毒矢は的確に飛んできていた。素人の腕ではない。一体どういうことだよ。

「どうぞ、こちらへお入りください。」

 俺、タカハシ、そして『ガラハドレンジャー』一行はナウルに警備員の詰所のような所へ案内される。そして、しばらくするとゾロゾロと拘束された男たちが拘束されてきた。

「あははは……一体何がどうなっているのやら。ここへ召喚されてから退屈しないですね。」

 タカハシが少し疲れた様子で皮肉を言う。

「全くですね。俺たちとあい……い、いや『ガラハドレンジャー』だけを狙っていたので、勇者に恨みを持つ相手ということかもしれません。」

「ユウマ様、こんな事はこの国の者に任せてはどうじゃ?早く魔王の島へ行き、討伐を……」

 『ヴァースレッド』が我慢しきれずに声を上げる。ま、ラスタバンなのだが。

「いや、一応、世話になったシャール王国の中枢で襲撃事件が起きたんだ。放っておくわけにはいかないだろう。」

「だが、ユウマ様が皆、倒したではないのか?」

 『ハヌマンブルー』が聞いて来る。いや、テトなのだが。

「いや、アイツらは主要メンバーではないはずだ。第一にあの塀の上にいた男たちは全くの素人だった。それが毒矢を的確に放って来た。それがどういう事か解るか?」

「あははは……よくゲームとか小説なんかの展開では黒幕に操られているとか、そんな感じでしょうかね。」

 タカハシが声を上げる。中々鋭い。

「そうだ。だから黒幕を突き止めないとな。今、シャール王国内では『魔王の使い』が異世界人を襲うという事件が多発しているそうなんだ。それとの関連も含めて、これは放置できないだろ?」

 俺の言葉に一同が頷いた。

 

 ん?どういうことだ?ナウルの姿が見えない。いや、それ以前に、周囲の気配に違和感を感じる。先ほど感じたような敵意がポツリポツリと俺たちがいる詰所を包囲しているのだ。

「敵……囲まれてる。」

 『タイタスイエロー』がポツリと呟く。いや、ウェルだが……、ってああ、もう、面倒だ!ウェルは腰に提げた【絡繰りの鍵】を取り出し、魔力を込めていく。すると、周囲の石壁がぼんやりと輝きだした。

「軽い結界を張ったから……たぶん、安全……なはず。」

 ウェルは【絡繰り術】で結界を張ったようだ。【絡繰り術】ってこんな事もできたんだな。


 ガン ガキン ガキン


 俺たちを襲った男が連れていかれた部屋から暴れるような音が聞こえる。


 ガシャン ガシャン


 さらに、外からはナウルと騎士たちが手に剣を持って、俺たちのいる部屋に入ってこようとするが、結界に阻まれて入れずにいる。この音は結界に剣を叩き付けている音なのだ。


「おい!ナウルさんっ!!どういう事だっ!!」

 俺はナウルに声をかけるが、全く反応はない。目が虚ろで焦点が合っていない。操られているのか?

「あはは……これは早い事黒幕を突き止めないとヤバイかもしれませんね。」

 タカハシは何やら魔法を発動させると、詰所の天井にぽっかりと穴を開ける。屋根がそのまま無くなったのだ。

「えと……皆さん、飛べますか?何なら私がヘリを出しますけど……。あはは……何がいいかな。アパッチ?コブラ?」

「い、いやいやタカハシさん。さすがに戦闘ヘリは目立つから……。それに俺が皆を飛ばす事もできますから。ヘリは勘弁してもらえますか?」

「あ、それならわらわが【竜化】して……」

「ラスタ……あ、いや『ヴァースレッド』さん?それも目立つからね。」

 アイリがラスタバンを止める。

「ユウマ様……私も飛べるようになるのか?ユウマ様と飛べる……是非やってくれないか!」

 テト……なんでそんな目がキラキラしてるんだよ。

「『不可視の翼(インビジブルウィング)』」

 俺は風魔法と光魔法を合成して、見えない翼を皆の背中に付与しておく。

「これで皆が自由に飛べるようになっているはずだ。半日は飛んでいられるはずだ。試しに少し浮いてみてくれ。」

「おぉ!すごいですね。あはは……。」

 早速タカハシが飛び上がる。一気に10mほど……って飛びすぎだろう。周囲からも丸見えだな。

 それを見て、皆も次々と飛び上がっていく。これだとそこまで早い移動はできないが、その分小回りも利く。俺も遅れて飛び上がり、詰所の周囲を確認する。

「うげっ……なんかすごい状況になってるな。」

 下を見ると詰所の周りには兵士や騎士たちに完全に包囲されていた。兵士たちは上空の俺たちに気付き、弓を構える者、投石を行なう者が出てくる。

「あわわわ!もしかして、これ皆操られているんですか?」

 タカハシが矢や石を避けながら叫ぶ。

「このどこかに黒幕がいるはずだけど……ちょっと荒っぽいけど、制圧してみるか……。」

「ちょ、ちょっとユウマさん。何するつもりですか!?」

 俺が悪そうな笑みを浮かべているとアイリが慌てて止めに入る。

「えっ?ちょっと【威圧】をここから拡散させてみたらどうなるか試してみたくてな。」

「あははは……訓練場でやったやつですか。何でもありですね。アリムラさん。」

 タカハシは呆れながら俺を見ている。いや、戦車を出す奴も大概だと思うけどな。


 俺は魔力を練り、両目に込める。ん?あれ?何か糸のようなものが兵士や騎士たちの間に張り巡らされている。何だこれ……魔力の糸?これで操っている感じか?糸を辿っていくと城の尖塔の窓から伸びているようだ。黒幕……あそこかっ!!


 俺はそのまま上空から【威圧】を地上にいる者へ放つ。


 俺の視界に入った者はビクンと一度痙攣するように振るえると、地面に崩れ落ちる。

「うわっ……ユウマ様、さすがじゃな。本当に皆倒れていくぞ。」

 ラスタバンが後ろではしゃいでいるのが聞こえる。

「あ、黒幕見つけたから、ちょっと行ってくる。あ、誰か一人ついて来てくれるか。あと、変なのが3つこっちに近づいて来てるけど、あい……『エルドラピンク』、お前たちに対処は任せた。」

 俺はアイリにそう言って、魔力の糸が伸びていた尖塔を目指し、飛行していく。

「あ、ちょっと!!ユウマさんっ!!何がどうなってるんですか!?」

 後ろでアイリが叫んでいるのが聞こえる。

「えと、じゃあ私がユウマ様の護衛を!」

 どうやらテトが俺と一緒に来るようだ。まぁ、大丈夫だろう。そろそろシラユキに頼んでいたモノも到着するだろうしな。



 †



 ちょ、ちょっと!?一体どうなってるのさ!?勇者たちを懲らしめるって話だったけど、兵士たちがいきなりいう事きかなくなるなんて……

「これっていったい何なのさ!」

 僕は思わず近くの男に向かって叫ぶ。

「知るかよ!聞きたいのはこっちだ!ちっ、とりあえず俺たちの計画をぶち壊した奴がいるってことは確かだなっ!」

 軽薄そうな男、ギルがキレて近くの壁を蹴っている。こいつは機嫌が悪くなると周囲に当たるから面倒なんだけどさ。

「ふん!どうせまたあの勇者気取りたちが何かしたに違いないわよっ!」

 ダイヤも不機嫌そうに言い放つ。もう!何なんだよ。こいつら……

 とにかく、状況を把握しないとさ。小窓から見える訓練場を見ると、詰所に向かって城の兵士や騎士たちが殺到しているのが見える。

「うわわわっ!!外見てよっ!!なんかすごいことになってるよっ!!」

「ん?なんだよ……って、なんだ!?詰所の屋根が無くなったぞ!!」

「何をバカなこと言ってんのよ……って、本当だわ!あ、あの勇者たちが出てきたわよっ!!行くわよっ!あんたたちっ!!」

 えー……こんな状況で勇者たちに突撃するって、ダイヤ、かなり焦っるみたい。まぁ、こんな所から見てるだけなんて嫌なんだけどさ。


 ダイヤは窓を開けると、颯爽と出ていく。それに続いてギルも飛び出していく。えー……ギルも行くのぉ?これどう考えてもヤバいでしょ……

「おい!ミソノっ!グズグズしてると置いてくぞっ!さっさとしろよっ!」

 ギルが窓の外から僕を覗き込む。いやいや、ここって4階だよ?なんで平気なのさ。

「もう!!わかったから。今行くからっ!」

 僕は近くに立てかけてある杖を持ち、スカートに着いた誇りをひと払いしてから窓枠に足をかけ、飛び出してた。


 僕は風魔術で【飛行(フライ)】で宙を飛んだ。空を飛べる魔術師は多いけど、このスピードを出せる魔術師は僕ぐらいだろうさ。ん?ダイヤとギルは屋根伝いに勇者たちを目指している。


 あ、あれ?勇者たち全員……飛んでるよね……もしかして全員が魔術師なの?あ、2人が別の方へ飛んでった……って、はぁっ!?な、なに……なんなのさ!!あのスピードは……めちゃくちゃ速かったように見えたけど……い、いやいや……気のせいなのさ……僕よりすごい魔術師が2人もいるはずないさ……あは……あははは……



 †



「テト!あの尖塔の屋根だ!おそらく黒幕はあの屋根裏にいるはずだっ!突き破るぞっ!!」

 俺は後続のテトに声をかける。

「ユウマ様、私は『ハヌマンブ……」 

「いやいや、今誰も見てないからいいんだよ!テト!で、俺が突入後、周囲の警戒を頼んだぞ!」

「りょ、了解だっ!」

 テト、絶対に『ハヌマンブルー』気に入ってるだろ。まぁ、いいんだけど。


 ドガンっ!!


 俺は尖塔の屋根をぶち破った。

 中は誇りが舞い、蜘蛛の巣が張り巡らされている。そして、2人の人影が俺の突撃に固まっている。その手元には何か水晶玉のようなものが置かれている。


「はい。黒幕確保。」

 俺は【威圧】と魔鋼糸を2人に飛ばす。

「う、うわっ!!」

 一人の男はあっさりと悲鳴を上げて倒れる。しかし、もう一人のフード付きのローブは声も出さずに俺の魔鋼糸を避ける。完全看破をするが、全く正体がわからない。それは倒れた男も同様だった。

「ちっ!!」

 俺は舌打ちをしながらフードに接近する。なんとかローブの端を掴むことができた。

「正体を見せろっ!!」

 ぐいっとローブを引っ張ると、ビリっという音と共にフードが破ける。そして、中から額に角をはやした褐色の肌の男が現れた。これは……鬼?にしても、イメージとは少し違う。もっと筋骨隆々なものだと思ったが、こいつはどちらかというと華奢だ。体重で言うと50kgもないだろう。しかし、その目には知性の光がある。

 鬼は俺に掌を向けると、ドンっという衝撃が俺の胸を貫く。目に見えない衝撃波のようなものが放たれたようだ。俺は一瞬息が詰まる。が、致命傷ではないようだ。

「なんで魔物がこんなところにいる!!お前が『魔王の使い』って奴かっ!!」

 俺がそう言うと、鬼は俺が入って来た屋根の穴から外に飛び出した。


『ぎゃがっ!!』


 外から呻き声が聞こえる。テトに何かあったか!?

 急いで後を追うと尖塔の上空で鬼はテトによって捕まっていた。テトの姿が変わっている。虎獣人の虎の要素が強く出てきている。全身が獣毛に覆われ、顔は虎のそれになっている。身体も二回りほど巨大化している。『ハヌマンブルー』からの2段階変身……最近の戦隊モノでよくあるパターンだな。いやいや、そんな分析をしている場合じゃなかった。


「ユウマ様、これは一体なんだ?」

 テトは虎の獣毛を生やした丸太のような腕で鬼の頭をガッチリと掴んでいる。鬼はというと、バタバタと手足を動かすのがやっとのようだ。こんなアイアンクロー……絶対喰らいたくないな。


「尖塔の屋根裏に潜んでいた片割れだ。もう一人は拘束できたんだが……。よくやった。」

 俺は鬼に向けて魔鋼糸を放ち、拘束していく。

「こ、この程度の事は私にとっては簡単なことだぞ?あはは!はははは!!」

 テトが照れながらドヤ顔をしてる。いや、鬼が先ほど以上にジタバタしてるって……頭、潰すなよ……

 改めて、魔力を目に込めて周囲を見回してみる。ん?もし、この状態で看破したらどうなるんだ?


 えーと……目に魔力を込めて、看破…【真・看破】! ……ネーミングセンスねぇな。俺。


――――――――――――

■ステータス

名前/ダナン

Lv.16

種族/魔族   年齢/129歳  職業/魔王軍工作部隊長

HP  120/500

MP  135/385

腕力  545

体力  440

敏捷度 985

器用度 885

知力  680

精神力 400

称号:脆弱なる鬼 

装備:破れたローブ 鬼の爪 

スキル

-ユニークスキル【人心掌握】

-スキル【剣法/Dランク】【統率/Bランク】【隠ぺい】【身体強化/Bランク】

――――――――――――


 ん?これは……ステータスが高い。しかも、レベル16だと!?人間では15レベルが今までの最高だったけど、魔族ってのはそれ以上もいるってのか。それに、【剣法】って何だ?剣術の上位スキルってことか?……の割には簡単にテトに捕まったよな。


「よし、とりあえず尖塔の屋根裏に戻って尋問でもしてみるか。ちょっとそいつを連れてきてくれ。」

「了解!ユウマ様!」

 あ、鬼のダナンって奴……落ちたな。今まで暴れてたのに足がぷらーんってなってるし……ん、まぁ、死んでないから大丈夫か。


 下を見ると、まだ兵士たちは詰所に殺到している。まだ操られたままってことか……これは何とかしないとな。

 俺たちは尖塔へと戻って行った。

最後まで読んでくださってありがとうございます。


※次回の更新は9/23を予定しています。

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