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62、戦車!?

 †



「て、鉄のバケモノだぁーーっ!!」


 数人の兵士たちは慌てふためき逃げ出している。中にはその場にへたり込む兵士もいるようだ。

 でもな……なんというか、剣と魔法のファンタジー世界でこんなもの出すってのは、ちょっとな……。

 ん?犯人?そりゃ一人しかいないだろう。それに【機甲魔法】なんて怪しいスキル持ってたのはあいつしかいないし……。


「アリムラさーん!!見てくださいよ!すごいでしょ?これっ!!『20式戦車』ですよっ!!」

 戦車の乗り込み口が開き、中からタカハシが嬉々とした表情で顔を出した。


 『20式戦車』、自衛隊の最新型戦車だ。軽量で高機動を可能とし、それに似合わない巨大な砲塔を持つ。それはオート・サスペンションによりそれが実現している……らしい。そして高性能センサーを積んだ小型ドローンを数機搭載し、立体的な運用も可能とされている。だが、装甲が紙だとか、日本を守るのに戦車がいるのかなどとマスコミで叩かれまくっていた気がするが……。少し前に前世でも話題になった戦車だった。俺もなんとなくだが覚えていた。ミリタリーマニアの友人が熱く語ってくれていたが、詳細はよく覚えていない。


「やりすぎだ!タカハシさん。早くそれを消してくれませんか。」

 ここに来て、ようやく周囲の様子が見えてきたらしい。渋々と『20式戦車』から降りてくる。

 すると、戦車は淡く輝き、次の瞬間、光の粒子となって消えていった。

「い、いやだなぁ。実力を見せろって言われたから私は魔法を使って見せたのに。あははは……。」

 周りの兵士や騎士たちはタカハシの事をおびえた様子で窺っている。

「確かにすごいことは解りましたし、強いってことも伝わったでしょう。でもアレで攻撃を受けたら怪我どころの話じゃなくなりますよ。」

「あはは……、で、ですよね。反省してます。それに、私もここまで詳細に戦車が現れるとは思いませんでした。えーと、皆さん、お騒がせして申し訳ない。」

 タカハシが謝ったことで周囲の兵士たちはようやく落ち着きを取り戻したようだ。さすがに戦車に剣やちゃちな魔術など効かないだろうからな。


「ですが、ハルト殿の力はよく解りました。実力を剣などで測ろうと思っていた私たちの浅慮さがお恥ずかしい。」

 ナウルが騎士を代表して事態の収拾に努めている。全くお騒がせ勇者だ。ちょっと羨ましいじゃねぇかよ!戦車か……戦闘機とか出せるのかな?


「で、俺も試しをしてもらう予定でしたが……俺は剣で測ってもらっても構いませんか?」

 俺は落ちていた木剣を拾い上げると、すっと構える。

「えっと……良いのですか?な、なら……兵士長!腕の立つ兵士を集めろ。騎士の中でも我こそはという者!剣を持って前へ出ろっ!!」

 ナウルの声に20人ほどの兵士と5人の若い騎士が前に出る。うん。レベルは高めで8~10ってところだ。皆、【剣術/Cランク】以上を持っている。これが腕の立つ剣士の証明ということか……しかし、【剣術/Sランク】を持つ者がいるが、目の前には立っていない。奥の方で目立たないように壁を背に立っている。これは強者の余裕という奴だろうか。後で、『なかなかやるな。ならこの私が相手だ!』的な展開になる奴か?やるなら一度で十分なのに……

「えーと、そこの彼も相手してもらっていいですかね?壁際のイケメンの騎士さんも……。」

 俺が声をかけると、周りの兵士や騎士たちも騒然とする。そうだろうな。だって、彼、騎士団長とかいう肩書あるし、恐らくこの中で一番強いのだろう。レベル15だし。

「ふんっ!いいのかな?たとえ勇者殿といえどもここにいる皆を相手にするには少々骨が折れるのでは?」

 イケメンが俺の事を心配してくれているのか、そんな言葉をかけてくれる。

「えっと、あぁ、試しなのでここにいる強い人に相手をしてもらいたいじゃないですか?騎士団長さんなんでしょ?」

 ここは相手を立てておこう。強いと言われてイケメンも満更じゃなさそうだ。うん、チョロイ。

「ほぅ……。なかなかの目をお持ちのようだ。では、私もお相手しよう。」

「では、皆、剣を構えてくださいね。では、行きますよ。構えてないと相手だとカウントしません。あと、俺とやりたくない人は剣を下ろしておいてくださいね。では、よーい  始めっ!!」

 俺は面倒臭くなったので、勝手に始めることにした。


 俺は一番近くにいた剣を構えた兵士の前までノソリと移動した。兵士は俺が前に立つと慌てたように向かってくる。


「ユウマ殿。いきなり始められるなんて!しかも1対1じゃないのですか?」

 ナウルの声が聞こえる。けど、もう始めちゃったしな。そして、俺は目の前の兵士の首筋に一太刀入れる。兵士は絶息して、倒れ込む。ま、これで打撲くらいだろう。

「いいのいいの。どうせいっぱい魔物を相手にしないといけないし、1対多でやらせてもらいますよ。はい、こんな感じで行きますから、皆さん気を抜かずに行きましょう。」

 

 ビシっ! バキっ! ドカっ!


 近くにいた3人の首筋にそれぞれ一太刀ずつ入れていく。3人は対応することもできずに崩れ落ちる。

 それを見た兵士や騎士たちが慌てて俺の所へ殺到してくる。中には槍や大盾を持った相手もいる。次第に、向こうも集団戦で俺に対抗してきた。

 大盾を持った大柄の騎士が数人俺を囲み、その隙間から槍が突き出される。囲みを突破するのは容易かったが、あえて囲まれたまま俺は槍を弾き、大盾に体当たりをする。体当たりを受けた騎士は大きく吹っ飛び戦線が崩れるが、すぐさま開いた穴が塞がれる。なかなかの連携のようだ。それでも、隙が出来たり、脆くなっている所を突き、崩していく。


「囲みをしっかりとしろっ!!槍持ちは後ろからも突けっ!盾持ちは数人で動きを封じろっ!」


 後ろからイケメンが的確な指示が飛ぶ。なるほど、剣の腕だけじゃなさそうだ。こんな小規模な隊の指揮もできるんだな。まぁ、こんなもんか。俺は木剣を捨て、素手になる。

 大盾に拳を叩き付ける。すると真っ二つに盾が割れる。槍が突き出される。それを紙一重で躱し、それを掴むと横薙ぎに振り回す。すると大盾を持った騎士たち、槍を持った兵士たちが数人巻き込まれて吹き飛ばされる。さらに、剣を構えている兵士、騎士たちに高速で移動し、首筋に手刀を落としていく。残り5人。

 

 ビシっ! ビシっ! バシっ! ドカっ! バキっ!


 あ、最後の一撃でイケメン騎士団長も同じ感じで倒しちゃったよ。ま、いいよな。別に……。


 途中まで兵士と騎士たちが善戦していただけに、突如起こった暴風のような攻撃に周囲の兵士たちは唖然としている。そして、倒れている兵士、騎士たちの中心に俺が一人だけ立っている。


「おぉ……あのガナッシュ様がやられたぞ。こんなことが起こるなんて……」

 騎士たちの中には項垂れている者もいるようだ。って、知らんがな。


「救護班っ!魔術師隊っ!急いで怪我の手当てをっ!!」

 ナウルが焦って指示を出している。


「えーと、気を失っているだけでたぶん骨折もないと思いますよ?急所を軽く突いた程度なので……。で、俺たちの実力は解っていただけましたか?バルムンクさん。」

「へっ?気絶してるだけ……なのですか?それでは全く手を抜かれていたということですか……。」

「えーと、まぁ、そういうことになりますか。それに回復なら俺がやりますよ。」


 ま、範囲はこの訓練場みたいな場所全域でいいか。他の訓練で怪我した人もいるだろうし……

「『慈悲の雨(マーシーレイン)』」

 俺は水魔法で局地的に優しい雨を降り注いだ。

 すると周囲の兵士から歓声が起こる。恐らく訓練で傷ついた身体が癒されるのが解ったからだろう。そして、倒れていた兵士や騎士たちも意識を取り戻しだした。


『ん……俺は……負けたのか……』

『傷が……傷が消えていく……』

『手も足も出せなかった……』

『もう少しで一太刀浴びせられたものの……』

『全く見えなかった……何が起こったのだ……』


 それぞれの独白が続く。中には全く懲りてない声も聞こえるが、ま、それは置いておこう。


「アリムラさんっ!!すごいですよっ!!前世で何かやってたんですか!?バトル漫画も裸足で逃げ出すほどでしたよ!あはは……。」

「学生の頃に柔道やってたくらいで、他には何も……。それよりタカハシさんはどうしてあんな詳細な戦車を作り出せたんです?」

「あはは……いや、私はただの軍事オタクって奴ですよ。魔法であんなの作れるなんてすごいですよね。」

「あぁ、たぶんそれってタカハシさんだけの特殊スキルだと思いますよ。さすが勇者ですね。でも、海を越えるならイージス艦でも出してくれたら大群で島を責めることもできそうですね。」

「特殊スキル……そうなんですね。なんかカッコイイですね。でも、残念ながら今の状態ではあの戦車であっても出せる時間は10分くらいのものですよ。MPっていうんですかね?魔力的なものが足りないみたいです。イージス艦も作れるかもしれませんが、たぶん魔力不足で無理だと思うんですよ。」

 そうなのか……それは残念な情報だな。艦砲射撃で島の外から攻撃とか……そんな甘いことは無理なようだ。

「そうですか。でも、レベルが上がれば魔力も上がっていくと思いますよ。この国に入り込んでいる『魔王の使い』でしたっけ?それを倒していけばレベルアップしていけると思いますよ。」

「なるほど……それならシャール王国も守れて一石二鳥ですね。あはは……。」

「いや、勇者を国中に宣伝できるので一石三鳥、いや、他にも色々とメリットがありそうですね。俺も独自にベルガ島の事と魔王について調べてみます。それに魔王攻めのメンバーを集めてみます。昔の知り合いにも声をかけてみます。」

 俺とタカハシは今後についての話を簡単に済ましていく。


「ユウマ殿……。」

 背後から声が掛けられる。振り向くと先ほど倒したイケメン騎士団長のガナッシュが立っていた。

「ああ、先ほどはお疲れ様でした。剣だけでなく小隊の指揮も一流なのですね。あれならかなり強い魔物が来ても対処できると思います。」

「ユウマ殿……私は……自分の力を過信しておりました。また一から出直す所存です。今の私では勇者様の足を引っ張るだけ……ベルガ島攻略、辞退させていただきます。」

 おいおい。騎士たちのトップがそんなだと周りが困るだろうに……。それにトップが力不足を宣言しちゃったら他の騎士たちがついて来づらいだろ。まぁ、貴重な300人の戦力にここにいる騎士たちを入れるつもりは今のところないが……

「が、ガナッシュ様、そのようなことは……」

 近くで見ていたナウルが慌てて止めに入る。なんかこの人、苦労人っぽいな。


「ふふふ……ふははは!さすがのガナッシュも勇者様には勝てなかったようね。」

 声が上から降ってきた。見上げると訓練場の周囲に建てられた尖塔の上に誰かが立っている。

 その人影は20mはあろうかという尖塔から掛け声とともに飛び降りてくる。……どこのヒーローだよ!

 空中で何回か捻りを加えた後、きれいな着地を決める。そこに立っていたのは白銀のフルプレートに身を包んだ騎士だった。肌は日に焼け、漆黒の髪は短く刈り込まれ……ってあれ?こいつの顔、どこかで見た気がする……

 げっ……こいつダイチにそっくりだ。20代になったダイチって感じだ。ってことは……こいつ王族かよっ!!

「あはは……なんか戦隊モノのヒーローみたいですね。」

 タカハシも呆れたようにダイチもどきを見ている。


「くっ……誰かと思えばダイヤではないか!勇者様たちの試しに遅れてきておいてその言い草はなんだ!」

「ふふふ……本命は遅れて登場したほうが面白いじゃない?」

 ……なんでダイチもどき、おネエ口調なの!?ここは深く追求したら負けなのか!?あ、こっち見た……

「あら♪勇者様っていうからどんなイケメンかと思ったけど、糸目の人はギリギリOKって感じかしらね。もう一人は、ちょっとごめんなさい。」

 はぁーーっ!?なんか顔をディスられたんですけどー!?確かに俺はイケメンじゃないけど、初対面でそれは、傷つくぞっ!!


「おい!王族だからって何言っても許されると思ってるんじゃないだろうなっ!!」

 俺がダイチもどきを睨み付ける。

「あら?なんでアタシが王族だって解っちゃったのかしら?」

「ふんっ!お前の顔がダイチっていう生意気な奴にそっくりなんだよっ!空気読めない所とかもなっ!」

 俺の言葉に周囲の兵士や騎士たちはザワザワし始める。えっ?隠しての?あ、なんかごめんなさい。


「ま、バレちゃったんなら仕方ないか。じゃ、次はアタシとお手合わせして下さらない?本当は糸目の彼が良かったんだけど、気が変わったわ。そっちのシケメンの彼……、やりましょうか?」

「誰がシケメンだっ!!お前も人の事言えない顔の造形してるじゃねぇかよっ!!」

「なっ!?それはアタシに絶対言ってはいけない一言なのよ!!貴方……覚悟はいいかしらっ!」

「うるせぇ!かかってこい!ダイチもどきがっ!!」

「アタシの名前はダイヤよっ!!覚えておきなさいっ!!」

 瞬間、ダイヤの姿は掻き消えて、俺の後ろに現れる。ダイヤは腰に下げた真剣を引き抜き切りかかる。しかし、俺は見えていた。いや、気配を感じることが出来ていた。


 シュっ!!


 鋭い音が唸り、俺が先ほどまでいた空間に白い刃が通り過ぎていく。ダイヤは一度、距離を取り、再び正面から突撃してくる。


「おぉらっ!!」


 ダイヤはギリギリまで接近してから剣を横薙ぎに払う。俺は身体を低く沈め、頭上を剣が通り過ぎるのを待つ。が、いつまでたっても剣が通り過ぎない。

 チリっ 俺のうなじにチリチリとした感覚が襲う。俺はその場から横っ飛びで転がる。


 ガキンっ!!


 俺が身をかがめていた場所に剣が突き立てられていた。あっぶなっ!

 

「なかなかやるわねっ!今のを避けるなんて。」

 ダイヤはニヤニヤと俺を見ている。


 なんでこいつはこんな余裕なんだよ。看破……ん?効かない!?じゃ、完全看破っ!……はぁっ!?これも効かないってか!?ファルファレルロ以来だな。こんな事……。


 俺は無言で【高速化】を使用し、超高速で接近し、ダイヤの顎に向かって拳を叩き込む。完全に捕えた。そう思って少し力を緩めて拳を振りぬく。しかし、まったく手応えはない。また消えた。これは時間を止めてるのか?それとも瞬間的に転移してるのか……。

 なら、こちらも【時間跳躍(タイムリープ)】だ!時間を止めてやる!!


 【時間跳躍(タイムリープ)


 すると、周囲が白黒の世界に覆われる。すべての時間が停止した世界だ。

 振り向くと俺の背後にダイヤの姿が静止している。ダイヤの周りには微かに魔力で覆われている。これは亜空間を使う時と同様の魔力、つまり、こいつは転移してるってことか。

 ん?こいつ以外にも周りに魔力を感じる……どこだ?姿が見えないが……いた!ダイヤの影の中だっ!1、2、3……5つだ。5つの気配がダイヤの影に潜んでいる。なんだよ、これは!?


 とりあえず、ダイヤの奴を魔鋼糸で簀巻きだな。これは決定事項。うん。で、あとはこの影の中の奴らだけど……どうするか。

 俺はダイヤの影に手を突っ込んでみる。すると手がスルスルと影の中に沈み込んでいく。うわっ……キモい。ん?影の中が亜空間になってるってことか?俺は躊躇わず影の中に飛び込んだ。


 光のない闇に包まれた空間。入って来た場所からのみ、光が指している。


「で、お前ら何者なんだ?俺が時間止めても動けてるし……」

 いきなり影に入って来たのを茫然と見ていた5人組に向かって、俺は声をかける。


「き、貴様こそ何者なのだっ!!ここは我ら一族の秘技〝影隠れ”の中なのだぞっ!!」

 リーダー格らしい男が声を上げる。格好はなんか忍者っぽい。

「知らんがな……。入れたんだもんよ。俺はアリムラ・ユウマ。一応、召喚された勇者ってことになっている。ってか、ここ暗いな。灯りつけるぞ。〝灯り”!!」

 俺は光魔術の初歩〝灯り”をつける。

「うわっ!!何をしている。そんなことをすれば……」

 ん?ダメだったのか?


 パリン


 ガラスの割れるような音と共に周囲の闇が割れ、気付いたら外に出ていた。

 周囲を見回すと兵士や騎士、タカハシたちは動いていた。【時間跳躍(タイムリープ)】が解除されたのか……

 そして、俺の目の前には先ほどの5人組がアワアワした顔で立ち竦んでいる。とりあえず、簀巻きにしとくか。俺は魔鋼糸で5人をグルグル巻きにした。



 周囲の兵士たちのざわめきは止まらなかった。突然、ダイヤが簀巻きにされたかと思うと、新たに忍者っぽい5人組が現れ、それを俺がグルグル巻きにしたのだから。


「な、何をしたのよっ!!これ、解きなさいよっ!!」

 ダイヤが自分の状況を理解したのか、喚いている。


「はぁ……とりあえず、これで試しは終わりでいいか?あと、あの忍者っぽいのは何者だ?まさか、あれが『魔王の使い』なら始末するが?」

 俺はポカンとしているナウルに声をかける。

「え……あ、はい。……いや、ダメですダメです!!試しは大丈夫ですが、あの者たちを殺すのはご容赦ください。あの者たちは我が国の兵士たちです。少し特殊な者たちですが……。」

「だろうな。あのバカ王子のお目付け役か何かか?何にしても色々と疲れた。俺が目覚めた部屋で休ませてもらってもいいか?」

「あ、は、はい!それはご自由にしてください。えと……ご迷惑をお掛けしました。」

 ナウルは頭をペコペコと下げている。この人、本当に苦労人だな。

「いや、ナウルさんは悪くないよ。後でダイヤに謝りに来させてね。それまであの糸、消せないようにしておくから。」

 それじゃ。そういって、俺はスタスタと訓練場を後にした。


 残された者たちはポカンと俺の背中を見送っている。


「あはは……私の戦車のインパクトが……」

最後まで読んでくださってありがとうございます。

※作中に出てくる戦車は作者の創作です。

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