37、ご両親にご挨拶
†
気が付くと、俺は白い世界の中に浮かんでいた。ここは……転生した時の世界?いや、少し違う。でも、どこかで、こんな状況に出会った気がする。そうだ。アイリと結ばれたあの夜。アイリが輝きだし、作り出されたあの世界。そう。あの世界に似ている。
俺の目の前には、あの時と同様にさらに強い白が2つ。俺を凝視するように浮かんでいた。
2つのさらに強い白は、ゆっくりと俺の周りを回り出す。俺はその様子を静かに眺めていた。特に敵意を感じないそれらを見ていると、なぜか懐かしいものに触れている気がした。
<<ヨウヤク 逢エタ。貴方ニ 逢エルコトヲ 心待チニ シテイタ。>>
「誰なんですか……貴方たち? 2人ですよね? 神様ですか?」
<<私タチハ 神デハナイ。 アイリーンヲ想ウ者。 ソレデ解ルダロウカ。>>
その時、すべての事がつながった気がした。その懐かしさ、その優しさ、その大きさが。
「もしかして、アイリのご両親ですか?マールから聞きました。世界樹で眠りについていると……。」
<<ソノ通リ。 私タチハ モウスグ 消エイク存在ダッタ。 ダガ 何者カガ 邪ナル魔力ヲ 私タチニ 注ギ込ンダノダ。>>
「それは、精霊王の復活と関係があるのですか?邪の存在とは……。」
<アア コノ口調 疲れるから普通にしゃべるわ。そうそう、何者かの仕業で精霊王の分体が封印から飛び出したんだ。それに封印自体ももう限界に近いな。再封印しないと本体が出てくる。それにオレたちが眠っていた世界樹にも邪悪な魔力が注ぎ込まれたことで、無理やり起こされちまったんだ。今、エルフの集落は丸裸も同然だ。もう迷惑してんだよな。>
うわっ!軽っ!状況が切迫してるのに、荘厳な感じとか一気に吹っ飛んだわ!!
にしても、あの炎の巨人は精霊王の分体だってことか……ヤバイな。今、そいつがエルフの集落に向かってる。
「えーと、それでこの間、アイリを通して、俺に干渉してきたってことですか?」
<その通りだ。あ、そういえば!!うちの大事なアイリーンを傷物にしやがって!!これで不幸にしてみろ!!死ぬまで呪い続けてくれるわっ!!覚悟しろよ!!異世界人めっ!!>
<あらあらー、お父さん。落ち着いてくださいな。ユウマくんはいい子ですよ。私がもう少し若かったら惚れちゃってたかもしれないわー。>
<な、なにー!!おのれぇ!!一人娘だけでなく最愛の妻まで色目を使うなどと!!表出ろ!!叩きのめしてやるっ!!>
「え、えーと……なんですか?このカオスは。あのアイリのことは一生大事にします。それにお義母さんには色目も使っていませんから。」
<アイリーンを……アイリと呼ぶなんて!!オレも呼んだことないのにぃ!!>
<あらあらー、お義母さんって呼ばれるのも悪くないわねー。いいわねー♪お義母さんかー♪>
ダメだ……2人とも全く話聞いてない。
「あの……俺に、精霊王を再封印することってできるんですか?それに邪な魔力って……」
<あぁ?ああ、封印?できるんじゃないか?見た所魔力はハンパなくあるみたいだしな。>
へっ?できるの?封印……意外と簡単だった!!
<早くしないとエルフの集落も精霊王の分体に潰されるわ。たぶんだけど、分体の狙いは私たちが眠りについている世界樹だと思うわ。私たちの魔力を取り込んで封印を外からも解こうとしてるのかもしれないわ。>
「つまり……タイタスの地下に封印されている精霊王の封印が解けかかってて、さらに外に飛び出た分体も外から封印を解こうとしてるってことですか!?」
<そうなのよねー。早くユウマくんに伝えたかったんだけど、この前、会いに行ったときは、わずかな意識を飛ばしただけで、上手く会えなかったのよねー。>
あ、ヤバ……それ俺が【隠形】で隠れたやつだわ。だってアイリの両親だなんて知らなかったし……不可抗力ってことに……ならないな。
「えと、具体的に封印のやり方ってどうするんですか?このままじゃエルフの集落……エルドランがタイタスのように精霊王に襲われてしまうんですよね?」
<あらあらー。大変。タイタスはもう襲われちゃったのね。分体のクセに行動が早いわねー。>
<封印はタイタスの地下にあるデカイ魔核石に魔力をたっぷり注ぎ込めば封印できるだろ。一応、邪悪な心がなければ封印完了って寸法だ!>
何か簡単そうに言ってるけど、これ本当に大丈夫なのか?邪悪な心って……俺、そこまで純真じゃないし。
「俺でも封印できそうですか?邪悪な心じゃないとは思うんですけど……急がないと……完全復活しそうなんでしょ?それから、お義父さんとお義母さんは大丈夫なんですか?眠りから無理やり起こされた状態なんでしょ?」
<できるんじゃないか?お前は邪悪ってまで心が荒んでるわけじゃないしな……って誰がお義父さんだ!!お前にお義父さんと呼ばれる筋合いはなーいっ!!>
あ、これガンファとやったやり取りだよな。すごいデジャブだ。あ、できるのね。封印。
<うーん。あまり大丈夫じゃないかな?たぶんだけど、タイタスの巨孔のどこかに世界樹の根が露出してるんだと思うんだけど、そこから変な魔力が入っちゃってるわ。このままじゃ、肉体の方は完全に消えちゃうかな。まぁ、長い事生きて来たから、そんなに気にしてないんだけどね。アイリーンに会えないのは少し寂しいかな。>
全然大丈夫じゃないじゃないか!そんなの……悲しすぎる!!
「俺、やりますから。お義父さんとお義母さんがこのままアイリと会えないままなんてあんまりです!!」
けど、正直、今回は精霊王の再封印と世界樹の防衛の2面作戦だ。俺一人じゃとても無理だ……クソっ!!どうしたら……
<ふんっ!なんでも自分ひとりで全て抱え込んでるって顔してるな。馬鹿がっ!そんなもの周りの連中にもやらせりゃいい!!そもそもこの世界の者が異世界人にこんなことやらせるほうが間違ってるんだ!>
<ユウマくん。ありがとう。本当にあなたはいい子ね。貴方はやれることを全力でやればいいのよ。それから、あの子を……アイリーンをよろしくお願いね。>
再び視界が白く塗りつぶされていく。
†
「アイリを……一生大事にします。約束……します。」
「ふぇっ!?」
「――マさん!ユウマさん!しっかりしてください!ユウマさん!!」
ん?この声は……アイリ?
ここは……タイタスか。
日は高く昇っていて、俺の顔を照らしている。
「あ、俺何時間くらい寝てた?」
「たぶんだけど、8時間くらい?もうお昼前だし。」
アイリが少し困った顔をして教えてくれる。
他にも、サフィーナやクロ子が覗き込んでいる。その周りには大勢のドワーフたちも……。
『おぉ!!英雄様が目を覚まされたぞーー!!』
『良かったっ!!誰かっ!族長様を呼べーーーっ!!』
ザワザワと周りの声が聞こえてきた。俺は上体を起こし、周囲を見渡す。どうやら火の手は完全に収まったようだ。確か、重傷者の治療はある程度終わったところまでは覚えていたんだが……
ドワーフの人の輪が左右に開き、族長ラガイオが数人の護衛を引き連れて現れる。
「ユウマ殿。この度のご尽力、感謝いたします。我らの民の多くがあなた方に救われました。」
ラガイオは俺たちに向けて深々と首を垂れる。それに合わせるように周囲のドワーフたちも口々に感謝の言葉を述べる。
「今は、まだ事態が収まってないでしょう。エルドランにこの事態を知らせるという件はどうなりましたか?」
俺は心配していた事をラガイオに尋ねる。すると、渋い顔をしてラガイオが答える。
「それが……門前払いされたのだ。ドワーフの力は借りぬと……。エルドランの民のエルフたちは強大な結界に守られていることもあり、危機感が乏しいのだ。」
何やってんだよ!!ドワーフたちも狂える精霊が跋扈する森を通って協力を申し出たってのに!!
「今、エルドランの結界は失われています。今から動き出さないとタイタスの二の舞になるでしょう。ここからエルドランまでの距離は?」
結界が失われているという言葉に、周囲が動揺するのがわかる。
「徒歩なら10時間ほど、グラントータスなら4時間ほど、早馬で2時間ほどでしょうか……。」
「なら、族長、俺たちに出せる戦力の半分を貸してください。エルドランを救出に向かいます。このままだと精霊王の分体が世界樹の魔力を取り込んでしまう。そうなると封印が外から解かれてしまう!」
俺は立ち上がり、周囲のドワーフたちに語り掛ける。しばらく、動揺するようなザワザワとした声が聞こえる。
『英雄様の言うことなら……』
『けど、なんでそんなこと英雄様が知ってるんだ?あそこのエルフは傲慢だしな……』
『連れているエルフの女がいるから適当なことを言ってるんじゃないか?』
『主人を助けていただいた英雄様の言うことは聞きたいのだけど……これでまた、主人たちが危険な目に合うのは……』
「黙れええええええぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」
大音声があたりに響き渡る。
声の主は族長のラガイオだった。
「タイタスの民は、受けた大恩を仇で返すような恥知らずであったか!!
タイタスの民は、敵を前にしり込みする腰抜けであったか!!
否っ!!
タイタスの民は、熱した鉄より熱く!鋼鉄の如き固い絆で結ばれた誇り高き民である!!」
静寂が辺りを包み込む。ドワーフたちは皆、顔をラガイオに向けている。
『そうだ!!我らはタイタスの民だ!!今こそ英雄様の大恩に報いる時だっ!!』
『我らタイタスの民は精霊王だろうと恐れないぞ!!』
ドワーフたちが声を上げていく。それが周りに伝播していく。確かにこれ以上タイタスの人々に犠牲を強いるのは酷だろう。しかし、このままの気持ちのまま俺たちだけが立ち向かうのは何か違う。そういう意味では、ラガイオには感謝しないとな。
「族長。助かりました。では、準備のほどをよろしくお願いします。」
俺はラガイオに戦力の選抜を行ってもらう。魔物強襲の際に、俺たちの戦いぶりを見ていたドワーフの戦士たちはこぞって参加してくれるようだ。
「アイリ、サフィーナ、クロ子。手を貸してくれ。ここからは総力戦だ。俺はまず、タイタスの巨孔に潜る。解けかかっている封印を再封印してくる。皆は一足先にエルドランに向かってくれ。クロ子のスキルがあるから、昨日のようにはいかないはずだ。」
俺は皆の顔を見回す。するとそれぞれゆっくりと、しかし、力強く頷いた。
「おい。ユウマ。ちょっといいか。」
クロ子が覚悟を決めたような表情で、俺に話しかける。
「どうした?まだ、俺を殺したいか?今は忙しいから終わってからなら相手になるぞ?」
「違う!!サフィーナから聞いたんだ。眷属になれば強くなれるって。僕も、ユウマの眷属にしろよ!」
「そ、それなら私も、眷属になります。強くなって少しでも足手まといにならないのなら。」
はっ!?アイリは分かるが、なんでクロ子まで?そこまで強くなりたいってことなのか……
「眷属って解ってて言ってるのか!?俺と意識を共有できるんだぞ?隠し事なんてほとんどできなくなるんだぞ?俺がその気になれば奴隷のように扱うことだって……。」
「そんなこと解ってるよ。解ってるけど……僕は強くなりたいんだよ!もう負けたくないんだよ。誰にも……」
それで俺の眷属にって……クロ子。まぁ、アイツはアイツなりに思うところがあるのか。俺がとやかく言うことじゃない。
「解った。クロ子の覚悟が本物なら眷属にする。けど、アイリはダメだ。アイリは俺の特別な存在だ。眷属にすることはできない。」
「で、でも……。」
確かに眷属にすれば、アイリは強くなる。これがアイリを守ることにもなるだろう。だけど、違うんだ。アイリを大事にしたい。サフィーナやクロ子を大事にしていないわけじゃない。けど、俺の中でアイリを眷属にするのは俺の中の何かが明確にNoと言っている。
「解ってくれ。アイリ。君を眷属にはしない。」
「う、うん……わかったわ。」
渋々といった感じでアイリは頷く。
「えっ?……なに?……これ……マールさん?」
突然、アイリが独り言を言い出す。見ると首のネックレスが輝いている。たしか樹王のネックレスとかいうガート村にいた時からつけているネックレスだ。
「今、マールさんから話しかけられてる……このネックレスの効果なんだって……えっ!?今から?でも、どうやって……」
アイリの呟きが続く。おそらくマールと意識を共有して会話をしているのだろう。サフィーナやクロ子は突然の出来事に怪訝な顔をしている。
ネックレスの輝きが増し、緑の粒子が漏れ出していく。そして、それは人型をなしていく。
「キャー!!サフィーナちゅあん♪」
高速でサフィーナに抱き付きにいく変態が1人。もちろん俺が阻止したわけだが……。
「ぐはっ!!久しぶりの幼女成分がががが……」
「おい!マール!!相変わらず平常運転過ぎるぞ!!はい、下がる。お触りしない。」
首根っこを掴まれたままマールはサフィーナに抱き付こうと手を伸ばす。
「マール。久しぶりー。クッキー持ってるー?」
サフィーナ、お前も平常運転すぎるだろ!ネックレスからマール出て来たんだぞ?
「あっ、今は持ってきてないわ。また今度作って持ってきてあげるわねーん♪」
あ、サフィーナ興味なくなったな。俺の後ろに隠れるサフィーナ。うんうん、教育の賜物だな。
「で、マールは何しに出て来たんだ?」
「それは、サフィーナちゅあんに会いに……ひぃ!!」
うん。【威圧】をかけてみた。後悔はしてない。
「もう!冗談通じないわね。これまでずっとアイリの事を見守ってたの。このネックレスを通じて。もう全部アイリに話すことができるわ。貴方がハイエルフだということも。それから今は亡きハイエルフの国の女王だということも。」
ついにマールはアイリにその正体を話す時が来たようだ。アイリはさぞ驚くことだろう……ん?
「あの……あのね?マールさん……私、ちょっと言いにくいんだけど、それ……知ってましたよ?」
「「な、なにぃーーーーー!?」」
俺とマールの声がハモる。それを見てサフィーナがキャッキャと爆笑している。クロ子は生ぬるい視線を俺たちに送っている。
「えと……アイリ、いえ、アイリーン様?えーと、いつから?」
マールが唖然としながらアイリに尋ねる。うんうん。俺もそれ知りたいぞ!
「えーとね。まず私エルフで父さんがドワーフってのがまず変だよね?」
あ、まぁーそれはそうだ。ガンファも特に説明してないらしいが、普通は気付くわな。
「で、他のエルフの人に聞いたんだけど、精霊って普通見えなくて、ハイエルフだと見えるんだって。これを知ったのは、10歳くらいの村祭りの時だっけ……エルドランからの人に聞いたの。」
そうだよね。自分と似た耳をした人がいたら、聞くよね。好奇心旺盛な子供だったら……
「それから、その……この間、ユウマさんと……えーと……ごにょごにょ……した時、その夜に真っ白い空間に迷い込んだみたいで……私の本当のお父さんとお母さんって人に色々と聞いたの。」
おいアイリー!!誤魔化すの下手クソかっ!!そんなことまで正直に言わなくてよろしい!!で、お義父さん!お義母さん!きっちり娘に会ってるじゃん!!
「「はぁ~~~~……。」」
まぁ、色々と疲れた。
「あー……えーとね。……そう!!アイリーン様の本来の力を解放するために私は来たのよ。」
マール、ビックリしすぎて完全に目的飛んでたな。
「えっ!?本来の力?マールさん。一体どういう事なんですか!?」
「フッフッフ!そのリアクションを待っていたのよ。アイリーン様はハイエルフとしての力は私が封じていたんです。一般の人たちに混じって生活する上で、ハイエルフの力は強大すぎるからねっ!」
いやいや、なんでドヤ顔なんだよ。まぁ、気持ちはわからんでもないけど。
「おいおい。どうでもいいから早くしてくれない?僕は早く眷属になって強くなりたいんだ!」
これまで黙っていたクロ子がついに爆発。うん、コイツ空気読めないな。
「ユウマ。この子は……ギリギリアウトだわ。もう少し若かったらイケたんだけどね。でも、カワイイわね♪」
ガート村の時は大人しかったけど、何本性出してんだよ!マール!!お前のストライクゾーンは聞いてねぇよ!
「カ、カワイイとか言うな!!僕は男だっ!!」
「キャー!!僕っ子だわー♪しかも、男の娘!?これはなかなかの逸材ね。これはギリギリセーフだわ♪いや、完全にセーフだ……げぼらばっ!!」
うん、これ以上は混沌しか生まないよな。マールだし鉄拳制裁もアリだよな。
マールはキリモミしながら吹っ飛んでいる。
「クロ子、悪いな。コイツは何というか病気なんだ。解った。こっちへ来い。今から眷属契約を行なう。拒否するなよ?」
清々しい笑顔で俺はクロ子を呼び、頭に手を置く。
「ゴクリ……お、おう。早くやってくれよ。」
【ファミリア】【眷属契約】と俺は強く念じる。
――ミチバタ・クロウに対して【眷属契約】を行ないますか?――
うん。行なうで……
――本当にミチバタ・クロウに対して【眷属契約】を行ないますか?――
はい。眷属契約する!
――ピロリン♪ミチバタ・クロウの眷属化に成功しました。以降、ミチバタ・クロウは【ファミリア】となります。――
よし!これで眷属になったはずだよな。『ファミリア』
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■ステータス
名前/ミチバタ・クロウ
Lv.15
種族/人間 年齢/14歳 職業/男の娘
HP 500/500(+192)
MP 400/400(+384)
腕力 340(+128)
体力 380(+128)
敏捷度 290(+128)
器用度 280(+128)
知力 270(+256)
精神力 310(+386)
加護:ユウマの加護
称号:転生者 ライカの孫 ユウマの眷属
装備:スキンアーマー ショートソード
スキル
Exスキル【武具創造】【時間跳躍】【技能奪取】
ユニークスキル【真実の魔眼】
【剣術/Dランク】【投擲術/Eランク】
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うんうん。大丈夫だな。職業は見なかったことにしておこう。
クロ子のスキルを1つ使えるのか……これは変更は……おっ、できるのか。これは付け替えもできるのは助かるな。とりあえず【時間跳躍】を登録しておこうか。
「よし!クロ子。これで俺のファミリアになった。強くなったの、解るか?」
「ん?たぶん強くなったと思う。一回殴ってみていいか?」
はっ?この子、何言ってるの?
「行くぞ!おりゃっ!!」
「ぐべらっ!!」
俺はキリモミして吹っ飛んだ……コイツ、マジで殴ったよ。しかも全力だったよね?今。怖いよ。コイツ怖いよ……。
「おぉ!すごい!本当に力が上がってる……ありがとう。ユウマ。」
コイツ……人殴ってありがとうって……しかも無駄に良い笑顔で……
「う、うん。」
まぁ、自分で治療しますけどね。あぁ、こんなところでハイポーション使うとは……。ゴクゴク。
「そっちも終わった?こっちもアイリーン様の能力解放、終わったわよ。」
マールが一人の女性を連れて来た。
「あの……どうかな?私、すごい変わったと思うんだけど……えへへ♪」
アイリであろう女性が顔を赤くして照れている。
な、なにぃーーーーーーーー!!!
最後まで読んでくださってありがとうございます。




