雷帝の最後(???サイド)
時は少し遡り、トーヤ達が雷鳥に出会うまえのこと。
雷帝のアジトである小屋での出来事。
「なんだなんだ!ここがどこかわかってるのか!?あん!?」
真っ黒のローブを着てフードを深くかぶっており姿を見られないようにした者が来ていた。
「わかってますよ。雷帝さんのアジトですよね?」
黒ローブの者は声の感じからしてまだ成人してないであろう少年の声だった。
「ガキが何しに来やがった!」
応対してるのは、雷帝の弟子、もといチンピラの集団だった。
「......ねぇ、おじさんたちさ、罪を自覚してる?」
「はぁ?何を言ってるんだ?」
「迷子が助けて欲しくて来たら俺たちがいて、何とかしてのがれようとしてるんだろ」
「なるほどな」
チンピラたちは勝手な解釈をしていた。
「寄ってたかって苛めるんだね。今のところそれがおじさんたちの罪だよ」
「だからなんだよ、ガキはおとなしくーーー」
「『我は断罪者なり。数によって制せし者たちに地獄の音色を聞かせよう』」
黒ローブの少年?は、詠唱をしていた。
「なんだ?」
「知らねぇ詠唱だな。はったりだな」
チンピラたちは、少年?の詠唱を気にもとめていなかった。
「『死音楽』」
すると、辺りに聞いたことのない音楽が響いた。
そして、チンピラたちは次々と倒れていった。
「...安らかに眠っておくれ。...最も、おじさんたちがいくのは天国じゃなくて地獄だけどね」
「......おい、クソガキ。俺の仲間に何した?」
そこでずっと黙って奥にいた男が口を開いた。
「あなたが雷帝ですか?」
「そうだ。で、なにーーー」
「では、あなたは自分の罪を自覚していますか?」
「知らねぇな」
「あなたは何人、人を殺しましたか?」
「......そろそろ俺の質問にも答えてもらいてぇが、まぁいい。数えたことねぇな。100はいってるはずたぜ」
「たくさんの命を奪った。それがあなたの罪です」
「だからなんだってーーー」
「最後に教えて上げます。そこのおじさんたちは、あと1分以内に起こさないと永遠に起きませんね。だけど、起こすのも容易じゃないですよ。そうですね....両手両足の骨を砕くくらいすれば起きるでしょうね」
「な、なんだと......」
「さて、余談はこれくらいにしておいて、『我は断罪者なり。強者なりて、弱き者を殺す者に裁きの炎を』」
「魔法か!?俺は雷帝だ!!魔防力は鍛えてるんだよ!」
「『黒炎』」
雷帝は黒い炎に包まれた。そして数秒後、炎が消えた。雷帝は倒れた。
「僕の魔法ってさ、魔防力って関係ないんだよね。......って、聞こえてるわけないか。この火力は久々だね。うん」
そして、トーヤの殺気が届いた。
「ん?来るみたいだね。じゃ、片付けば任せようかな」
黒ローブの少年?は小屋を出て、歩き出した。




