旅の支度
「じゃあ、行く前にそれぞれ必要なものを揃えるぞ。とりあえず、三万Gずつ渡すから必要なものを買ってこい」
「えっと、トーヤさん?このお金はどうしたんですか?なんでこんな大金...」
「あ?ドロップアイテムを売ってきたんだよ。とりあえず必要なぶんだけな」
トーヤはドロップアイテムであるゴブリンロードのメイス、一本一万Gで十本アイテム屋で売ってきていた。
「おい、セイナは防具とかを買わないといけねーから必要だろうが、俺はいらんぞ?つーか、装備できねーし」
「お前は食料を買ってこい」
「なにがいい?」
「そうだな、お前の金を全部使うくらいの食料」
「......あいよ」
「えっと、トーヤさんはどこにいくんですか?私は防具をみようかと思ってるんですけど」
「俺か?俺はおっさんの所に行ってくる」
「チェフさんですか?じゃあ私もーーー」
「あー、悪いが一人で行かせてくれ」
「はい...わかりました」
セイナは少し残念そうな顔を浮かべた。
「じゃあ、とりあえず解散な」
「あいよ」
「はい、ではまた」
そして三人は別々の方向に歩き始めた。
トーヤはチェフの店へ向かった。
「おーい、おっさーん。いるかー」
「...クソガキ、てめぇとんでもねぇことしやがったな?」
「なんのことだ?」
どうやらトーヤとゴーキがやったことをチェフは知ったようだ。
「はん!俺はギルドに顔が利くんだよ。まさかたったの二人でやるたぁな」
「気にするな。ほれ、仕事だ。作ってくれ」
トーヤはそう言いながらスライムの核が入った袋をチェフに投げ渡した。
「どのくらいつかったんだ?」
「全部使った。あと一匹ってとこでその弾なくなったんだよ。いやー、あれは少し焦ったな」
「よく普通の弾でゴブリンロード倒したな」
「いや、最後のやつはゴブリンキング」
「...まぁいい。で、てめぇはこれからどうするんだよ」
トーヤの言葉にチェフは少し固まったが、すぐに回復したようだ。
「王都にいく」
「へぇ、道は知ってるのか?」
「行く前にギルドで聞こうと思ってる」
「そうか。途中で山を越えることになるが、山賊に気を付けろよ」
「返り討ちだ」
「変な魔法を使うらしいからな。気を付けろよ」
「わかったよ。じゃ、また明日くるわ」
トーヤはチェフの店を後にした。
トーヤは宿へと帰った。
そこには真新しい服を着たセイナがいた。
「あ、トーヤさん。どうですか?似合います?」
上下可愛らしいピンクの服とスカートを見にまとい、回復師というよりも、魔道師といった方が近そうな帽子とぶーつをはいていた。
「おう、似合ってるぞ」
「あ、ありがとうございます」
セイナは少し顔を赤くしながらいった。
「じゃあ、明日に備えて寝るぞ」
「はい。ではおやすみなさい」
二人が寝静まった二時間後、ゴーキが帰ってきた。自分が忘れられていたことを知ったゴーキは十分ほど泣き続けたという。
次は土曜にできたらいいですね




