連携?
すみません、無理でした
三人は西の森にたどり着いた。
トーヤは怠そうな顔、セイナは疲れきった顔、ゴーキは所々汚れた顔だった。
「あー、無駄に疲れた。さっさと終わらせて帰ろう」
「そうですね。早く終わらせましょう」
「......お前らまだ10代だろ。少しは年長者を敬う気持ちがないとーーー」
「「ゴーキさん、どうしますか?」」
「......俺が悪かった。セイナはともかく、トーヤ、お前は敬語を使うな。気持ち悪い」
「嫌だなぁ、そんなこと言わないでくださいよ」
「セイナ!お前もトーヤになんか言ってくれ!」
「無理ですね」
「なにか変な所がありますか?」
「トーヤ!マジで悪かった!この通りだ!」
ゴーキは腰を90度曲げ、頭を深々と下げる。
「足りないっすね」
「は?」
「謝るなら、もう少し下じゃないっすか?」
若干口調の変わったトーヤは、地面方に目線を向ける。
「......いや、もういいわ。諦める」
「ちっ、おもしろくねー」
「まぁ、まぁ。もういいじゃないですか。とりあえず依頼をやりましょうよ」
「そうだな。一応確認するぞ。ゴーキ、お前は壁だ。いいな」
「あぁ。てか、それしかできねーし」
「その後ろで俺が狙撃、その近くでセイナは待機。戦闘終了時に、怪我をしてるやつがいたら回復だ。いいな?」
「はい。大丈夫です!」
「まぁ、安心しろ。ゴーキは怪我しねーし、そのゴーキが壁をやる以上俺たちは怪我をしない」
「私仕事ないんですか?」
「基本的には、な」
「うぅ」
「よし!行くぞ!」
「お前が仕切るな!」
バンッ!
トーヤがハンドガンで放った弾はゴーキの頬を掠める。
「次は当てる」
「そんなこと言って本当は当たらないんじゃーーー」
バンッ!
トーヤがハンドガンで放った弾は先程とまったく同じ所に掠めた。
「さて、どうする?そこの頬の肉を1mmずつ削ってやろうか?」
「...すまん」
ガサガサッ!
スライムが現れた!
「よしっ!俺が動きを止めーーー」
バンッ!
トーヤの放った弾はキレイな放物線を描き、スライムに命中し、消滅する。
「おい、壁、終わったぞ。仕事しろよな」
「......」
そして三時間後、スライム22体、ゴブリン12体、ホーク3体を倒すも、全てトーヤの先制による一撃だった。
「なぁトーヤ。これって連携の練習じゃなかったのか?」
「なにを言っている。お前の審査だろうが」
「...で、結果は?」
「分からんのか?」
「勿論ごうかーーー」
「アウトだ。お前、仕事しなさすぎだ」
「その仕事をお前がさせねーんじゃねーか!」
トーヤはレベル9に、セイナはレベル7になった。
次は明日!




