表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女召喚されたけどハロウィンの仮装をしてたので魔女と間違えられました  作者: 葉月秋子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/138

聖女 14 聖騎士

14


 

 急いでヨミに虎の姿になってもらい、帽子を頭に戻し、しばらく待っていると。



 静かなノックの音がして、扉がわずかに開く。


 滑り込むように入って来たのは、さっきの男装の麗人。

 警戒するようにさっとあたりを見回すと、座っている私に近づき、礼を取る。


「アルカ様」


 真摯な眼。緊張にひきつった頬。


「伺いたい。あなたは、真実、召喚された聖女様だろうか」


 ためらいがちに、口にする。


「こんな問いをして申し訳ない。

 しかし、どうしても個人的に、お聞きしておきたくて、人払いして忍んできた。

 あなたは、真実、対価の代償に、この地を浄化するために、いらしたのか?」


 ・・・これは・・・どう答えたものか。


 せっかく国王たちを煙に巻いて退場したのに。

 でも、この人・・・泣きそうだ・・・。

 軍人を泣かしちゃ、いかんだろう・・・。


「・・・百人」


 私の言葉に、相手はびくりと肩を震わせる。

 

「百人の命を犠牲にして、私はここに呼ばれたと聞きました。

 なぜ、何のために、呼ばれたかもわからず、突然に」


『言葉に気を付けろ。この女の称号は「聖騎士」(パラディン)

 ギフトは「真実の判定」じゃ』


 頭のとんがり帽子がささやいた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ