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第十七章 鮎川藍 2



     2



火曜、新エンマコンマ同盟は仮想空間の準備や23全区長にムーチャスとの連動に追われていた。

月曜は起床後、斗美さんらと新エンマコンマ同盟について、弓と美香とリモートで23全区長とムーチャスについて話し合った。

金曜の夜から帰っていなかった中野の伯母のマンションに戻ると、鍵が変えられていた。

電話すると直ぐに切られた。

再度電話すると着信拒否をあきらかにされている音声が流れた。

すると直ぐにメールが来て、「郵便受け」とだけあって、直ぐに「郵便受けって何?」とメールしたが、こちらも着信拒否設定されたようだ。

郵便受けの中には封筒に30万円入っており、これは当面の生活費と手切れ金の意味合いなのだろう。

―伯母もお父さんの愛人だったから、しょうがないか。

しかもサブカルとか文化的とかを職業にしている伯母は政治にも興味あり、延彦のように死ぬことまで考えなかったが、負うた子に抜かれた妬みがあったのだが、流石に藍もそこまでは思い至らなかった。

弟の昭から着信。

「叔母さんからおねえちゃんから連絡あったら連絡してくれと頼んでおいた。通夜は済ませて、これから告別式だ。おねえちゃんの偉業を列席者が讃えているよ。でも来ないでよ。来たら、お母さんは狂うか、おねえちゃんに刃物を持って飛び掛かるか、どっちかする。ゴメンね。でもお互い、最低は5年間は会わない方がいい」

藍が「苦労かけるね」と云ったら電話はプツリと切れた。

―おまえも私を恨む、か。

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