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クラおじさんと知り合いになったペンペンは、おじさんの話してくれる旅の話が面白くて、毎日が同じ日常の繰り返しばかりでつまらないと感じるようになりました。
「僕は、海の向こうに広がる世界を見てみたい!」
そう言い、冒険に出かける決心をしました。
「冒険に出るのは大変なんだよ」
クラおじさんは苦笑を浮かべてそう言いました。
「だって僕はこの世界しか知らないんだ!もっとたくさんの事を知りたい」
目をキラキラと好奇心いっぱいに輝かせているペンペンを見て、クラおじさんは浅くため息を吐き出す。
「しょうがないな。でも、いきなり遠くに行くのは危険だから、近場から探検してごらん。少し見方を変えるだけでだいぶ違って見えるから」
「?」
その時のペンペンにはクラおじさんが言っている事が理解できませんでした。
後日。
ペンペンは仲間が暮らしている場所とは離れた場所に向かって歩いていました。
しばらく歩いていくと、見慣れた景色が遠ざかり見知らぬ景色が続いていきます。
最初こそ、見知らぬ景色に心躍らせて楽しそうに歩いていましたが、誰にも話しかける事ができない状況が続き、だんだんペンペンは心細くなってきました。
お腹もすいてきて、いつものなら、心地いいと感じている風も、今はかなり冷たく感じます。
そうこうしていると、アシカの女の子が元気なさそうに頭をさげているのが見えました。
ペンペンは驚かせようと思って、気配を殺してアシカに近づきます。
ちょうどいい氷の塊があったのでその上に乗り、肩をたたきました。振り向く気配がしたので、ペンペンは頬をつんつんしました。
しばらくきょとんとした表情を浮かべていましたが、アシカに
「何するのよ!」
とたたかれました。
「あ、えっと…ごめん。落ち込んでいるみたいだったから、驚かせようと思って」
「ま、いいわ。私の名前はアコ」
「僕はペンペン」
「どうして、ここに居るの?」
「冒険に出かけようと思っているんだけど、その練習で近場から探検しているんだ」
「そうなの。変わっているわね」
「アコはどうしてここに居るの?」
「私は……私も、探検したくなってここにいるの」
「そうなんだ。アコも一緒に探検しよう♪今日はもう日が暮れてきているから、明日、またここで会おうね」
「うん、また明日」
こうして、ペンペンはアコと出会いました。




