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ペンペンは元気なペンギンの男の子。
周囲のペンギンに、後ろから声をかけて驚かせ、急に冷えた氷を首にあてたりなどの悪戯をしては周囲の大人を困らせて、怒られていました。
「もう、悪戯ばかりして…ペンペンなんてもういらないです!」
ある日、悪戯をやりすぎてしまったペンペンはお母さんにそう怒られてしまいました。本気で怒られてしまい、落ち込んだペンペンはあてもなく家から出ていきました。
あてもなく歩いていたペンペンは、いつのまにか海に出てしまいした。
大きなため息をついていると、低くてとても響く声がこう呼びかけてきました。
「おや、ペンギンの坊やどうしたんだい?大きなため息なんてついて」
ペンペンはあたりをきょろきょろと見ましたが、姿を見つけることができません。
「ここだよ、ここ」
その声と同時に海が動き、大きな黒い体と自分を見ている目とあいました。
「驚かせたかな?私はクラという。どうして大きなため息なんてついていたんだい?」
そこでペンペンは今日あった出来事を話しました。クラおじさんは大きな体をゆらして愉快そうに笑っています。
「すまないね、そうか、悪戯をして怒られてしまったのか。でもね、それは、お母さんの本心ではない。帰ってもう一度話してごらん」
「?」
疑った視線向けると、クラおじさんは目を細めて「後ろを見てごらん」と言いました。振り向くと、ペンペンのお母さんが心配そうな表情を浮かべてお迎えにきています。
「お母さんは、ペンペンの事がとても大切なんだよ。お母さんも感情的になることもあるけど、なぜ怒られたのか理由を考えて、行動してみるといい」
「おじさん、ありがとう。おじさんは何処から来たの?」
「海の向こうの広い世界を旅している。まだ、このあたりにいるから、気が向いたら遊びにおいで」
「うん、分かった。またね、おじさん」
ペンペンは、おじさんの場所からお母さんの場所に帰って行きました。




