10月11日 宴の夜 13/14
《《 お知らせ 》》
次回「宴の夜 14/14」をもって、プロローグは終了します。
続編は執筆中で、完成したら掲載させて頂きますが、作品名、構成、登録ジャンルは変更する予定です。
引き続き読んでくださる方は、「有由」をユーザ検索して頂くか、お気に入りユーザに登録して頂き、そちらのページから、新しい作品名での掲載開始をご確認頂けると幸いです。
お待たせするうえ、お手数をおかけしますが、宜しくお願い致します。
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広場をつんざく瑠奈の叫び声が響き渡り、そこにいた全員がいっせいに動きを止めた。
緊急放送に絡んでそれぞれ好き勝手に意見を言い合っていた喧噪が、一瞬でぷつりと消え、広場は静止画のようにしんと静まり返った。
そして、同時に、広場を包む空間はまったく別の振動によって支配された。
それまでそこを満たしていたものは、瑠奈の叫び声に打ち砕かれて跡かたもなく霧散し、残響は有無を言わさず広場を隅々まで同じひとつの振動に染め上げた。
遭遇したことのない未知の振動に空間を占拠され、生徒たちは等しく条件反射的に、目に見えないセンシングの触手をソナ―のように立てた。
それは、瞬時に臨戦態勢に入った熟練の兵士たちのようでもあり、いち早く命の危険を嗅ぎつけた小動物の群れのようでもあった。
生徒たちが警戒しながら鋭く投げた視線の先にいたのは、若草色のワンピースを着た小枝のように細い女の子――、まだ自己紹介も済んでいない今日来たばかりの転校生、青柳瑠奈だった。
「何なんだ、今の? あの女の子の声なのか?」
「全身、鳥肌たったわ」
「なんて声だ」
「震えが止まんないぞ」
「あんな振動を発するなんて、やばいんじゃないか」
広場にいる誰もが、感電したみたいに小刻みに体を震わせている。
帯びてしまった振動を削り落とすみたいに、必死に両肩や腕をこすり合わせる者もいる。
そして、ステージの上の瑠奈を中心に遠巻きに半円をつくると、怖いものにでも遭遇したように、その華奢な姿を凝視した。
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更新:週一、月曜




