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10月11日 宴の夜 14/14
《《 お知らせ 》》
「宴の夜 14/14」をもって、プロローグは終了します。
続編は執筆中で、完成したら掲載させて頂きますが、作品名、構成、登録ジャンルは変更する予定です。
引き続き読んでくださる方は、「有由」をユーザ検索して頂くか、お気に入りユーザに登録して頂き、そちらのページから、新しい作品名での掲載開始をご確認頂けると幸いです。
お待たせするうえ、お手数をおかけしますが、宜しくお願い致します。
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美緒は玄関まで一気に駆けると、むせるほど濃厚なラベンダーの香りの中に飛び込んだ。
横に長い植え込みの端を正面玄関のほうへと回り込む。
子どものように大きく肩で息をしながら、背を向けている人影の後ろに飛び出した。
――ああ、やっぱり。
長身の青年が、玄関脇の壁に掛けられた絵を眺めている。
それは、アルバムの集合写真のような絵で、飛鳥を発つ生徒を送り出す記念にみんなで描き上げたものだった。
気配を感じて、青年が後ろを振り向く。
「兄さん!」
美緒が、弾んだ息のまま呼びかけた。
「ただいま、美緒」
壁の絵の中心に描かれた少年の凛とした眼差しは、十年経った今も変わらない。
旅行バッグと銀色のトランクを抱えて、新世界連盟の職員だった桐原正人が立っていた。




