10月11日 宴の夜 12/14
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――あれって、光だよな?
廉は、天井の高い広場を自在に動き回る薄ぼんやりとした白いものを見つめた、
初めて飛鳥を知った日、子どもたちが発していた光も、廉自身が帯びた光も、廉は見ている。
でも、それは、子どもたちや廉という発光体がいて、その周囲に放たれていた光だった。光そのもの、光自体が、まるで意志をもっているかのように存在し、動いたり飛んだりしているのとは違う。
今見ている光は、広場を何度か旋回した後、狙いを定めたように身をひるがえし、玄関のほうへ飛んで行った。
そして、正面の扉あたりで止まると、急に強く光り始めた。
――うわっ、眩しい。
薄ぼんやりと白っぽかったものが、見る見るうちに強い光に変わっていく。
この強烈な光り方には覚えがあった。
飛鳥の子どもたちが体を寄せ合い、ひとつの光源となって放っていた光だ。
だとしたら、あそこにいるのはひとりじゃない、――いや、人じゃないから、ひとつじゃないと言うべきか――、とにかく、単体じゃない。
――広場を飛んでいた光の他にも、複数の光か、じゃなかったら、同じ光の振動を発する者たちがいる。
廉は、正面玄関のあたりを探るように見つめた。
不思議なのは、こんなに眩しく光っているのに、広場にいる生徒の誰ひとり気づいた様子がないことだ。その中には番組に出ていた子どもたちや、他にも常人離れした能力をもつ者だっているだろうに。
ふいに、誰かが玄関のほうに向かって走って行き、光の中に飛び込んだ。
あまりに光が眩しすぎて、その姿すら追えない。
光源のような強烈な光の中に、目を凝らして人影を探す。
――ひとり……ふたり……、いや三人か?
光の強さから推測して大勢いると思ったのに、意外な気がした。
――いったい誰がいるんだ?
玄関だから、来客か?
眩しさに閉じそうになる瞼を懸命にこじ開ける。
――あれ、美緒さん……?
ほんの一瞬、必死にこじ開けた瞼の裏に、三人ぶんの姿が焼き付けられた。
美緒と、客らしき人物と、あと、もうひとり、光の輪郭しか見えないぼんやりした眩しい誰か――。
すると、その時――。
耳をつんざく、魂すら突き通しそうな叫び声が広場の空気を震わせた。
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更新:週一、月曜




