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第13話・年の数だけたべると言うのは大変だけど

ちょっと昨日の新年会でいささか飲みすぎまして……その勢いで、これを書いてみました。

「節分かぁ」


 若葉は験担ぎをする方ではないが、行事に無関心なわけではない。

 寒さもピークを迎えたころ、節分を思い出したのはコンビニエンスストアの節分セールの広告が目に入ったからだ。


「ビールのおつまみに食べるにしても、30を超えてくると飽きるんだよね……去年はごま油で炒って塩を振ったんだっけ。 今年はどうしようかなぁ……」


 掃除が面倒と言うことで豆まきはしないけれど、年の数豆を食べるのはやっているのである。


「……カレーが良いかな……あ、チリコンカン♪ 我ながら良いアイディアじゃない? ビールに合うし♪」


 足取り軽く、スーパーへ向かうのだった。



「さて、料理開始♪」


 まずは牛ひき肉に軽く塩と多めの胡椒、そしてナツメグとチリパウダーを加えてざっくりとかき混ぜる。

 そして、玉ねぎと人参とセロリとニンニクをみじん切りにして調味料をスタンバイ。


 フライパンを取り出し、少し多めのオリーブオイルにニンニクを入れて火にかける。

 ニンニクの香りがしてきたら、ひき肉をフライパンに敷き詰め、その上に玉ねぎと人参を乗せる。


「肉の焦げる匂いって、なんて暴力的に魅惑するのかな。 堪らないわ……」


 ジュージューと音を立てているが、動かさない。

 香ばしさを出すために、充分な焼き目が着くまで焼き付けるのだ。

 表面がパリッとするであろうくらいまで焼いたらひっくり返し、さっそく木べらでパリパリの表面を砕いていく。


 ある程度混ぜたら、そこへトマトのホール缶とセロリを入れて、トマトの実も木べらで崩していく。

 崩したら顆粒コンソメとクミン、そして赤ワインとウスターソースにケチャップも適量入れて、ざっくりとかき混ぜる。

 隠し味にインスタントコーヒーも少し加える。

 そこにビーンズミックスとローリエを入れて、中火へを落とし、そのまま煮込む。

 ビーンズミックスは大豆がメインのものを選んだ。


 忘れてはいけない。 今回のチリコンカンは節分なのだ。



 チリコンカンを煮込んでいる間に、即席ピクルスも用意する。

 まずは、酢と砂糖と塩、唐辛子、味の素で漬け汁を用意する。

 セロリとニンジン、パプリカに大根を用意して、それぞれを切ったらつけ汁と一緒に袋に入れて密封して軽く揉む。

 この後食べるので冷蔵庫に入れずに、シンク横に放置をする。


 まだ用意するには早いのを承知で、トルティーヤチップスを皿に開ける。

 トルティーヤを作るのはちょっと面倒くさいと言うのと、このコンビニエンスストアでも買えるトルティーヤチップスはなかなか侮れないのである。

 サルサソースやアボカドのディップソースなんか用意したら、それだけでメキシカンな気持ちになる。


 鍋を確認すると、だいぶ水分が飛んでいた。

 ローリエを取り出して、ここからさらに水分を飛ばしていく。

 水分が減るほど粘りが出てくるため、鍋底が焦げ付きやすくなっているので、木べらでそこを削ぐようにかき混ぜる。

 すると、より水分が抜けやすくなり、一気にスープっぽいものがドロッとしてくる。


 充分に水分を飛ばしたら、味付けの仕上げをする。

 味の調整を途中でしてしまうと、この水分を飛ばす過程で味が濃くなるので調整が難しい。


 ガムナマサラとチリパウダー、そして……


「節分と言えば、鰯と柊を飾る風習もあるんだよね。 じゃあ、塩分調整はアンチョビを使おうかな♪」


 細かく刻んだアンチョビを用意して味付けをしていく。



「完成♪」


 さっそく、テーブルに並べて、ビールを取り出す。


 豆がゴロゴロと入っているチリコンカン。

 まずはスプーンでそのまま頂く。


「んー! これなら大豆なんて40粒でも余裕ね♪」


 ピクルスで口直ししながら、お酒も進む。

 その夜はロング缶が3本ほど空いたのは、本人と神のみぞ知る……

僕は、ウェンディーズのチリコンカンが好きです♪

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