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第11話・一人きりのクリスマス(しかも、一日遅れ)

季節の流れに合わせるべきか悩みますね……

とりあえず作中も第10話がボジョレーヌーボーだったので、12月のものがたりと言う事で、クリスマスをお送りします。

 クリスマスが終わった十二月二十五日の夜、閉店間際のスーパーでは季節商品の在庫一掃セールが開催される。

 クリスマスケーキにクリスマスのパーティ惣菜……半額シールが張られ、乱雑に置かれている。

 明日からは正月商品がラインナップされるので、お店のスタッフの戦いは閉店直後なのだろう、売りつくそうと言う気概は無い。


 そんな空気に馴染むように若葉の姿があった。

 こちらもこちらとて、クリスマスの案件が無事に終わって一息ついているところだ。

 明日は年内業務をまとめて、明後日には仕事納めが控えている。


 惣菜の中に、スモークチキンレッグを見つけた。

 足先は手持ち用のホイルがかけられて、赤と緑のテープで飾り付けされている。


「クリスマス本番は仕事だったし、一日遅れのクリスマスも良いかな」


 スモークレッグチキンと、マッシュルーム、そしてビールを籠に入れてレジへを向かうのだった。




「そのまま温めるだけじゃあ能が無いし、ボジョレーの時の赤が残ってたからワイン煮込みにしようかな」


 ニンニクは明日も人に会うので、無臭ニンニクを用意した。

 あとはトマトピューレにガラスープ、はちみつ、ローリエを。


 まずは、マッシュルームを濡れ付近で掃除をして、カット。

 無臭ニンニクはちょっと多めに。

 無臭ニンニクは、厳密にはニンニクではなくネギの一種である。


 そして主役であるスモークチキンレッグの処理に入る。

 スーパーの総菜の多くは粘りのあるタレを塗っている場合が多い。

 これは乾燥や酸化の対策であるわけだが、ワイン煮にするにあたっては不要な物なので、洗い流してしまう。

 飾りを取り、水でさっと洗ってキッチンペーパーで水気を取る。


 キチンレッグが収まる程度の大きさの鍋に、バターを入れ、ニンニクとマッシュルームを炒める。

 ほどよく香ばしくなったら、そこに水と顆粒のガラスープ、蜂蜜を入れてひと煮立ち。

 そうしたら蜂蜜を入れて、チキンレッグとワインを入れる。

 水とワインが同量程度になるようにする。

 そして、ワインを沸騰させてアルコールをある程度飛ばす。


 アルコールが飛んだところで、塩梅を確認する。

 少しガラスープを足して、ローリエを入れたら蓋をしてそのまま弱火でコトコト煮込む。


 その間に、付け合わせのポテトサラダを作ろう。

 ポテトの乾燥フレークは実に便利である。

 乾燥フレークにお湯を入れてふやかす間に、ベーコンを小さく刻み、フライパンで炒める。

 ベーコンから油が出たら、冷凍のミックスベジタブルもフライパンに入れて炒める。


 若葉はミックスベジタブルを見ながら、野菜室にあった端野菜なんかも刻んでワイン煮に入れても良かったかな?と思った。

 年末の大掃除もしないと、と考えるとちょっと気が滅入った……


 少し香ばしいくらいまで炒めたら、ポテトに入れて、マヨネーズと少し牛乳を入れて、混ぜて行く。

 本当は生クリームを加えたいところだが、少量だけ使うのは面倒なので牛乳で代用する。


 ……晩御飯と言うよりは晩酌のつもりなので2品で良いかな?と思いつつ、まだ煮込みも足りないので、端野菜たちを使ってちょっとしたサラダを作ることにした。


 玉ねぎは薄くスライスして水にさらして辛味抜きをし、大根の葉などはは刻んで塩揉みをして塩を洗い流す。

 そのまま生で食べるパプリカをスライスして、3つをまぜたらごま油を回しかけて塩を振る。

 塩は足りなきゃ後でかける事も出来るので控えめにするのがコツだ。


 本当はレタスやキャベツがあれば良かったのだが……そう都合よく備蓄はされていなかった。


 しっかりとチキンレッグが煮込まれたであろうタイミングで、完成!


「んー、ビールはきちんとグラスに入れようか。 一応クリスマスパーティーと言う事で」


 大きい更に鎮座するスモークチキンレッグの赤ワイン煮にポテトサラダを添える。

 サラダボールは、大根の葉がモミの木に、パプリカが飾りに、玉ねぎが雪のように見えるような気がしてきた。


 もう何度目かの一人きりのクリスマスイブ。

 それは色っぽいイベントであるけれど、つまりは宣伝時期でもあり、広告代理店に勤めているのであれば甘いクリスマスを期待してはいけないのだろう。


 ポンッと言うシャンパンや発泡ワインの開く音では無く、カシュッと言う缶ビールの音なのが何かちょっと面白く感じてしまう。


「メリークリスマス」


 頂きますの代わりにそう呟くと、なにはともあれビールを美味しそうに飲む若葉であった。

……後で加筆するかもしれません……流石に描写が……

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