謎解きはショートカット希望
先日間違って【完結済み】欄にチェックを入れてしまっていました。混乱させてしまったかもしれませんがこの物語はまだまだ続きますよ。
さて、その影響かもしれませんが先日1日でPV700も頂きました。皆様に楽しんで頂けるようこれからも精進して参ります!
「あとはここだけね...」
ヒビキ達は1階廊下最奥の部屋の前に立った。綺麗な屋敷の中で1箇所だけ変な場所があるとすればここで、廊下からこの部屋までは血痕が付いていた。明らかにヤバそうな雰囲気がムンムン漂っている。
恐る恐る開けるが、中からは酷い腐臭が漂ってきて思わず鼻をつまんでしまった。この不快な臭いはどこから来ているのだろうかと部屋を見渡してみと、紫色の毒々しい色をした床にその元凶はあった。
「これは...悪魔3家のうちの2人?...白骨化しかけているけど、どちらも骨がボロボロだから争ったのかしら?」
「なんか変なことなのか?」
「ほとんどの悪魔は寿命が非常に長いけれど種族が違えば多少は違ってくるわ。なのにこの死体はほぼ同じ時期に死んでいる。2家仲間割れで相討ちか、それとも1家の裏切りか...」
そう言いながら雅は壁に貼られたボロボロの写真を見て凍りついた___
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「うぉっ!ここに怪しげなクローゼットが!雅!ここ怪しいぞ!」
かなり大きな声でわざとらしく話しかけたつもりだったが無反応だ。肩を叩いてやっと気づいてもらえた。
「えっ?...あぁ、確かにあのクローゼットは怪しいわね。調べてみましょう。」
雅本人は隠しているつもりだろうが、また足が微かに震えている。
「大丈夫か?」
「えぇ...そうね。ここまで来たら止まれない。もう進むしかないわ。...大丈夫よ。」
死体以外置かれていない小さな部屋の奥にポツンと設置されたクローゼット。人が通れる位のサイズはある。
町外れの古びた洋館の人が入れるクローゼットのある...某ゲームのブルーなデーモンの出てきそうだがあんなのとは戦いたくはない。あれ絶対高体力高攻撃力高防御力型で死亡イベント系に決まっている。
クローゼットを恐る恐る開けてみたがもぬけの殻だった。ありがちではあるがまさかと思い、横にずらそうとするもぴくりともしない。
「何かスイッチのようなしかけがあるのかしら?」
横に重々しく引きずったような跡があるので、何かしらの方法でスライドして開くのだろう。だが...
「マンゴー、ちょっといいか?ごにょごにょ...」
『んあ?ふむふむ...』
「え?何話して...」
『おけまるー!!!』
「よっしゃ!やったれマンゴー!!!」
『あちょー!...アタタタタタタタ・・・』
状況が把握出来ていない雅の前でマンゴーがいきなり装備していたツメで引っ掻き始めた。
「レタ、写真を。もふもふ×武術...尊い...」
『はぁ...仕方ないわね』
「ま、まさか...壊すの!?』
「そゆこと☆」
『タタタタタタ・・・ホァチャァーーー!!!』
雅の予感は的中し、マンゴーの叫びと同時にツメでひびの入っていたクローゼットは最後の飛び蹴りでバキバキに割れて砕け散った。
「えーっとまぁ...俺はオタクだが、ゲームの謎解き1つだけに時間を取られるのは大っ嫌いだからな!」___
「だから邪魔な仕掛けは壊したくなったわけだ!」
「な、なるほど...!効率的!...なのかしら?」
俺は俺なりにできるだけ明るく振舞ってみた。彼女をあのままどん底の気持ちにしたままにはしたくなかったからだ。
壊れたクローゼットの向こうの壁にはぽっかりと穴が空いており、血痕はその先に続いている。
「ふふっ...あなた達これから敵の巣に突入するのよ?なんでそんなにハイテンションなのよ?」
「あぁ、死ぬかもしれないな。だが現世には不法侵入というものがあってな、俺達は既に立派な犯罪者だ!」
「なそれ、なら私はこれまで何回罪を犯してきたのよ」
久しぶりにお互いの顔に笑いが戻る。オタクと異世界住民との意思疎通の和やかムード、なんて和やかなんだろうか。周りは薄暗い部屋で、血痕にもれなく死体2体つき。という最悪のシュチュエーションだが、
「ありがとう。元気になれたわ」
そう言って彼女は深呼吸して叫ぶ___
「じゃぁみんな!敵の巣穴に突入よ!」
ちなみに私Twitterをやっております。最新話投稿完了の呟きや、『悪者さまっ!』のキャラデザインの公開等行っておりますので、もし興味のある方は『寒音キリ』又は『@kanne_prelude』で検索してみてくださいね。




