夕方の居酒屋
「あっ! あそこじゃないかい?」
すっかり元気になったお母さんが村の中にある居酒屋【あまみん☆堂】を指差しました。
「そうだと思う! 最近になってできた噂の居酒屋だし、サラちゃんが言っていた名前とおんなじ看板があるから」
それに最近できたばかりにしては結構賑わっているようにも思えます。
お母さんが僕が子供なことを理由に早めに言ってお礼と一品だけ食べたら帰るくらいの気持ちで店ののれんを潜ってみると...。
「いらっしゃい! 好きな席に座って注文してくれ」
と、青髪の女性に言われました。
「ああ、ちょうどよかった。店員さんですよね? 私も息子もサラさんのお世話になった者です」
深くお辞儀をするお母さんにならい、僕も深くお辞儀をする。
「サラが? ああ! 最近病気のお母さんを助けたって言うあの! もう病気は良いのかい?」
青髪の彼女がそう返すとお母さんは笑顔で「はい、すっかりよくなりまして。今回はそのお礼にこの店で何か注文しようと思った限りです」と答える。
「なるほどね〜! 後でサラを呼んでくるのでまずはお通しから食べててくれ。病み上がりながらこの山菜の素揚げがいいんだ。病気中なら山菜をそのままサラダにしたほうがいいんだけどな」
そう言いながら僕たちの前に山菜の素揚げを出して一度店の奥に入っていくのでした。




