病気のお母さん
「う〜ん...トーマス...」
僕が家に戻るとお母さんの病気は進行していました。
「お母さん! もう大丈夫だよ! サラちゃんが治してくれるから!」
と僕が叫ぶとサラちゃんが容体を見てくれました。
「ふむふむふむ...なるほどね〜。このくらいの熱なら私が魔法でどうにかできそうだけど病って体の内側からくるものだからね〜。私が直してもすぐにぶり返す可能性があるんだよね〜」
なんて言いつつも彼女が魔法をかけるとさっきまで苦しそうだったお母さん顔が一気に和らいでいきすうすうと寝息をたてはじめました。
「ありがとうサラちゃん!」
と僕がお礼を言うと...。
「お礼を言うのはまだ早いよ! 確かトーマスは薬草を持ってたよね?」
「うん!」
僕が薬草を見せると彼女は何かを念じました。
「我、【聖女】サラが命じる。かの道具に神聖なる祝福を!」
サラちゃんの祝福を受けた薬草は先ほどとはうってかわるほどの色艶を取り戻しました。
「うわっ! すっげぇ!」
僕が大声を上げるとサラちゃんはこう返してきます。
「この薬草を煎じて飲ませば少しずつよくなるよ」
「ありがとう! どうお礼を言えば...」
「お礼はお母さんが治った夜に居酒屋【あまみん☆堂】でね! 待ってるから!」
と言い残し僕の家から出ていくのでした。




