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「お前の」殴るぞ!

中原「やっぱりUMRちゃんはアラブ人なんじゃないk」

アブクール「雑談はやめてアラビア語の人称代名詞についてまとめよう」


أنا 'anaa 私が 主格

ي -ii 私の 接尾辞形


أنتَ 'anta あなた(男性)が

كَ -ka あなたの


أنتِ 'anti あなた(女性)が

كِ -ki あなたの


هو huwa 彼が

هُ -hu 彼の


هي hiya 彼女が

ها -haa 彼女の


أنتما 'antumaa あなたたち二人が

كما -kumaa あなたち二人の つられないクマー!


هُمَا humaa 彼ら・彼女ら二人が

هُمَا -humaa 彼ら彼女ら二人の


نَحْنُ naHnu 私達は

نا -naa 私たちの


أنْتُم 'antum あなたたち(男性)が

كُم -kum あなたたち(男性)の


أنْتُنَّ 'antunna あなたたち(女性)が

كُنَّ -kunna あなたたち(女性)の


هُم hum 彼らが

هُم -hum 彼らの


هُنَّ hunna 彼女らが

هُنَّ -hunna 彼女らの


★アラビア語でmyにあたる言葉は-iiであるが、これは名詞の後ろにつくので接尾辞形と呼ばれている。


بَيْت bayt 家

بَيْتِي baytii 私の家


アブクール「実はこれでお終いなんだ。人称代名詞の数自体は多いけど、活用形はそんなにたくさんないでしょ」

中原「ヨーロッパの言語みたくmeみたいな人称代名詞の対格がないの?」

アブクール「そういう時は接尾辞形を使う」

中原「へー。じゃあ、『お前の殺す』とか『お前の殴る』っていう感じになるのか」

アブクール「نعم アラビア語で『彼はお前(男性)を殴った』と言う時は、ضَرَبَكَ Daraba-kaになるよ」


 続いて指示代名詞及び指示形容詞。


هذا haadhaa これ

ذلك dhaalika あれ


アブクール「これは両方ともアリフついてないけど長母音だから気をつけて。両方とも単数の男性形だね」

中原「つまり、『この本』とか言いたい時はhaadhaaをつけるわけだ」

アブクール「でも形容詞の時と同じでhaadhaa+al+名詞になるよ」

中原「あ、そっか。つまり、


هذا الكتاب


 になるわけだ」

アブクール「音便が起きて、発音はhaadhal kitaabになるよ。そして「これ」と「あれ」は女性名詞につくとهٰذِهِ haadhihi تِلْكَ tilka になるのさ」

中原「じゃー『写真』とかはصُورَة Suura(tun)だから『あの写真』になると、


تلك الصورة

tilka-SSuura


 になるわけだな。太陽文字のせいで定冠詞がほぼ促音だけになってるぞオイ」

アブクール「まあ、例えばهذه السيارة とか言うとき、haadhihi as-sayyaaraと発音しても、haadhihi-ssayyaaraと読んでもどっちでもいいよ」

中原「で、もちろん『これら』にも双数形あるんでしょ?」

アブクール「うん。هذانِ  haadhaaniとهاتانِ haataaniが『これらの』の双数形。でも実は『あれら二つの』というのはほとんど使わないんだ」

中原「そっか。複数形は?」


هؤلاء haa'ulaai これら

اولئك ulaa'ika あれら


アブクール「こうなるけど、この二つも形容詞の時と一緒で人間名詞の複数にしかつかないから。اولئك المعلمون ulaa'ikal mu3allimuun あの男性の先生たち اولئك الطالبات haa'ulaaiTTaalibaat この女子学生たちのときはこの二つ使うけど、هذهِ الكتب haadhihil kutubとか人間以外の名詞の複数形は女性名詞の単数形扱いする」

中原「ひえ~めんどくせえ」

アブクール「いや、逆に男性名詞だろうが女性名詞だろうが、人間以外の名詞なら複数になると全部女性単数形扱いになるから簡単でしょう」

中原「いやいや」

アブクール「いやいやいや」


 これでも、アラビア語の指示形容詞はロシア語と違って格変化はしないのでまだマシに見える。


中原「ところで、アラビア語の名詞は属格があるけど、二つの普通名詞を使って『AのB』とか表現したいときはどうなるんだ?」

アブクール「よくぞ聞いてくれました。イダーファと言って、アラビア語で『AのB』みたいなものを表現したいときはB+Aという形になるんだ。Aは属格になって後ろの母音が-iになるけど、Bにはalはつかない」


باب baab(un) ドア

بيت bayt(un) 家


بابُ البيتِ

baabul bayti 家のドア(baabu+al+bayti)

 

中原「ん? 英語となんか違うな。英語なら前にtheでもaでもつけられそうだけど、アラビア語はalがとれて、なおかつタンウィーンのない形になるのか」

アブクール「まあ後ろに来る名詞はalが落ちてbaabu baytinと言うことはできるけど、とにかく前にくる名詞は定冠詞を落として、なおかつタンウィーンも落とした形にしないといけない」

中原「ほー、つまりthe door of the houseというよりは、(the) door of the houseみたいな感じになって前にtheはつかないわけだ」

アブクール「一部の固有名詞は対格と属格の形が同じだよ。例えばبابُ بيتِ احمدَ baabu bayti 'aHmada 『アフマドの家のドア』とか言うとき、アフマドは'aHmadaという発音になってるね」

中原「イダーファが二つ連続すると次の名詞の定冠詞も取れるな」


 この辺は慣れるまで結構めんどくさそうです。


無期休載します。申し訳ありません。

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