18.ビー、生徒会活動する。
生徒会活動です。
放課後、生徒会室に集まっていると、生徒会長の楓が扉から飛び込んできて、こんな事をを言った。
「ねえ、ビー様、あなたのビー団の力をお借りできないでしょうか」
「ん?」
「今日、緊急職員会議がありまして私もそこに呼ばれましたの。なんでも、変質者がお出になるらしくて。秋も深まるこの時期にコートの下なにも着ていらっしゃらなくて、道路わきにお立ちになっているんですって。しかも殿方のあの雄雄しい部分が
お勃起になってらっしゃるみたいなの。外見からではわからないから注意しようがないんですの」
「どうも私たちをターゲットにしていらっしゃって、いつも私たちの学院の生徒が被害にあってるらしいんですの。それでね、ビー団の方々に見回りお願いできないかなあって思いましたのよ。えっとね、ずっとって訳じゃなくて、三週間だけお願いしたいと思ってますの。三週間もすれば沈静化もするし、そのころだと12月に入ってますでしょ、さすがに寒くて、そおゆうのおだしになるのは躊躇われると思いますの」
「みんなに言ったらいいの?」
「だめでしょうか?」
「わかった~なの。帝ちゃん」
「はい、問題ありません。直ぐ連絡取ります。ビーお姉さま」
携帯を取り出し直ぐに何処かに電話する帝。
「もしもし、はい、私です。今、どちらですの?そう、そうですか、話があります、今から行きますので、そこで待機していて下さい。はい、ビーお姉さまも一緒です。はい。わかりましたね」
電話を切ってビーに向き合う。
「唯今、コンテナハウスで待機させました。ビーお姉さま」
「これから、打ち合わせをしましょう」
「え、今からですの」
「なにか問題でもありますか、生徒会長?」
「ありません」
「それでは、参りましょう」
(流石は、『孤高の暮新月』ですわね、手早いです)
一向はコンテナハウスの前に来ていた。メンバーは生徒会の面々プラス新聞部部長だ
新聞部部長の刃は新聞部と言いながらも普段生徒会室で、会計の様な事をしているのでもう会計で良いのかもしれない。
コンテナハウスに入っていく面々。初めビーたちがこのコンテナハウスに来たときは
ハウスの正面におどろおどろしく髑髏のペイントがされていたが、今ではどこかユーモラスな水玉模様が書かれていた。
「かわいいでしょ、ビーお姉さま、私が指示して書きましたの」
もう昔の面影はない。ビーたちがコンテナハウスに入っていくと中から
「お帰りなさい。ビー姐さん、お嬢」
と声が掛かった。
「ずいぶん綺麗になったの」
少し前までこのコンテナハウスの壁は赤や黒にペイントされ、天井にはミラーボールまであったのが、今では白一色に塗りなおされ、天井には蛍光灯がとりつけられ非常に明るい。そこに、ソファーは前のままであるがそれ以外に冷蔵庫やテレビ、電子レンジなどが持ち込まれており誰かの家にきたかのような錯覚を覚える。非常に快適そうである。
チンピラその1が帝に話しかける。
「お嬢、今日はどんな話ですか。なんか、女の子がいっぱい集まって、俺ら緊張です。テンション上がってきた~。うお~」
「そこ、煩いですよ、静かにしてください」
チンピラその2が問いかける。
「今度はどんな仕事ですか、なんでもしますぜ。なあ、みんな」
「「「おう」」」
今、コンテナハウスにはそれほど人は居なかった。チンピラ二人組以外は3人ほどだ。まあ、声を掛ければすぐに30人ほどぞろぞろとどこからともなく集まってくるのだが今はいない。
帝が話し出す。
「私とビーお姉さまはこのほど学院の生徒会に入りました」
「え、ビー姐さんとお嬢がですか?すげぇ。本当ですか。まあ、お嬢なら納得ですが」
「なんですか?文句ですか。いい度胸ですね。ふふふ」
「滅相もありません」
チンピラその1との漫才が続く。チンピラその1の名は涸月巌 (こげついわお)と言い、目下の悩みは帝に名前を覚えてもらえてないことである。その為、帝との会話には必ず自分の名前を織り込み帝にアピールする。
「この涸月巌、大納得しております。涸月巌、文句などありません」
「あなた、煩いですわね。黙って聞いてなさい」
「まあまあ、お嬢、許してやってください」
間に割って入ったのがチンピラその2こと陽月平。少々太っているのを気にしている。なにかに付け食べ物関連に結びつける癖がある。大抵、巌のフォローをする損な役回りとなっている。フォローできているかどうかはあやしいが。
「巌も悪気があったわけじゃなしこれでも食べて許してやってください」
平がバナナを差し出してくる。
「いりません。私、あなたを許したわけではありませんことよ。あなた、私のくろちゃんを「食べたろか」と言った事、忘れたわけではありませんことよ」
そう、平は帝との出会いにおいて帝の飼っている猫を冗談ながら「喰ったろか」発現をしたのだ。
「そりゃないよ、お嬢」
くすくすくす。
「おもしろい方達ですのね、ビー団の方々。やはり、人は見かけでは判断できませんわね」
そのやり取りを如何にも面白そうにくすくす笑う楓。
「申し遅れましたわ、私、トゥーネックパーレント女学院生徒会長の夢見月楓と申します。楓と呼んでくださいます。ビー団の方々は面白いですわ。私、今まで殿方が怖くて、しゃべった事無かったのですけれど、こんな楽しいこと初めてですわ」
そんな中、平らが帝に差し出していたバナナを横からひょいっと摘んで口に運ぶ。
「おいしいの」
苦笑いする平。
「もっとありますぜ、ビー姐さん」
さらに房ごと冷蔵庫から取り出しビーに差し出す平。
「で、その生徒会長さんがなんのようがあるんですか」
「楓です、か・え・で」
言いなおすよう名前を繰り返す楓。
「その、・・・楓さんがなんのようなんですかね」
気押されたのか、少々声が小さくなって聞き返す巌。
「私、ビーちゃんにお願いしましたの。ビー団の力を御貸しくださいって」
(あれ。私、いつの間に、ビー様のことビーちゃんって呼んでいるんでしょう。不思議です。あの方の雰囲気からいつの間にか呼ぶようになったのですわね、ふふふ)
・
・
・
「……と、言うわけでビー団の御力をお借りしたいのですわ」
「そう、あんた達の力を使いたいってわけ。わかりましたか。私とビーお姉さまの為に頑張りなさい」
「わかりました。すぐに招集掛けます。おい、連絡だ」
巌が指示
「はい、直ちに」
「それで、人数は集まりますがその後どうしましょうか」
「あなた、なんにも考えていないんですのね、いいわ、私が指示を出します」
呆れて声を荒げる帝。
「ありがてえ、俺、考えるの苦手で。お嬢、よろしくたのんます」
巌が頭を下げる。
「この辺りの地図はあるかしら、ああそれでいいわ」
壁に貼っていた地図を指さしここに持ってくるよう指示を出す。テーブルの上に近所の商店街が配った地域の食べ物屋を記した地図が置かれる。
「ペンはあるかしら」
まず、女学院を中心にして半径1キロの円と300メートルの円を描く、そしてその円を8当分になるよう線を引いた。
「この300メートルの円内は学院で対応します、その外側の円内をそれぞれ3人で組んでパトロールして頂戴。3人均等にカバーしあえば、なにか騒動があればわかるでしょう?」
「ああ、変質者と間違われない様になにかないかしら」
思案顔になる帝。
「このままだと皆変質者と間違われてしまうような顔してるものね」
「そりゃないっすよ、お嬢」
平が情けない声を上げる。
「ゼッケンみたいなもの造ってみんなに掛けてもらうというのはいかがかしら」
楓が案を出す。
「それでいいわ」
警備の詳細がどんどん決定していく。そんな中、ビーと刃は隅の椅子に座って黙々と御菓子を食べている。
たまに
「これおいしいね~」
「こっちもいけますよ、ビーちゃん」
という声が聞こえてくるので、それなりに楽しそうだ。
「それじゃあ警備の時間は朝7時から8時半までと夕方は3時から6時まででいいかしら」
帝が楓に問いかける。
「そうね、お嬢様校だから夕方もそんなに遅くまで部活で残っていないから良いんじゃないかしら」
そして、4日後からビー団による警備が始まった。警備の開始直後には女生徒から少々不審がられたビー団の面々だったが、日が進むにつれて徐々に女生徒にも受け入れられ、一週間もすると女生徒から頑張ってくださいなど声援や差し入れが届くようになっていた。
「今日も、警備するぜ、みんな」
「「「「おう」」」
巌、平たちは今日も警備に力をいれるのだった。
この警備により、
泥棒・・・2件
下着ドロ・・・3件
など捕まえることが出来ビー団の評判も上々であった。警備も3週間目に入ってあと少しで警備も終わると言うころ、一つの事件が起った。もう変質者は出ないのではないかと思い気が緩んでいたと言わざるを得ないが、3箇所で同時にそれは起こった。
そう、変質者が同時に3箇所に現れたのである。さらに、次の日も3箇所、さらに、次の日も。悪夢の様である。急に増える被害者の数。学園関係者は頭を抱えることになった。
今、生徒会の面々とビー団の巌、平は学院の生徒会室に集まっていた。巌と平は警備の関係者として特別に入校を許されここに来ている。
「あんたたち、きょろきょろしないの」
「いや、中に入ったの初めてなんで興奮しちゃって」
「無理っすよ。匂いだけで飯3バイはいけますって、お嬢」
二人はそれぞれそんな事を言っている。
テーブルの上に置かれた地図にはそれぞれ変質者が出た場所、時刻が記されていた。別の書類には被害者の証言が記されていた。それらを見ながら帝がぽつりと言葉を放った。
「おかしいわね、これ・・・。でる時間が整い過ぎてるわ」
そう、3箇所とも同時と言ってもいいくらいな時間だった。
「だれか、指示している者がいるわね。それに、この被害者の証言も気になるわ。みんな、口を揃えて言うのよ、黄色い棒のような物を見たって。だれも、お○ん○んを見たっていわないのよ」
そのストレートなもの言いに、慌てて口をはさむ巌。
「お嬢、なんてこと言うんだ、女の子がそんなこと口に出していうもんじゃない」
「なに、私に意見しようっていうの。お○ん○んぐらい誰だって言うでしょう?」
少々目を吊り上げて返す帝。
「小さい子のお○ん○ん。大きい子のお○ん○ん、うん、大きい子のなら意味あい的に
確かに違和感あるような気がしますわね。ねえ、生徒会長、生徒会長は言えますよねえ?」
突然振られて少々かんがえつつも素直に答える楓。
「ええ、私もお○ん○んぐらい言えましてよ。でもあまり使わないですわね。私なら殿方の『雄雄しいもの』と言いましてよ」
真っ赤になって言葉を吐き出す平。
「慎みを持ってください。楓さんの言い方は、それはそれでちょっと別の来るものがありますが」
「ビーお姉さまも言えますよね」
ビーに同意を求める帝。
「ん?お○ん○ん?ダイチくんのみたことあるの」
「ビー姐さんまで・・・」
お嬢様校に夢見る男子高校生二人でした。
帝が話を再開する。
「で、その『怒りに満ちた黒く雄雄しく禍々しいもの?』でしたっけ?」
「ちょっと色々くっついちゃってますよ、お嬢」
「いいでしょ、ちょっと詩的に言ってみたの」
「で、そのえっと、それくらいお嬢様校に通ってるお嬢様と言っても、お父さんの『雄雄しいもの?』ぐらいは見たことあるでしょう?違いぐらいはわかるわよ。
棒のようなもの?それは棒でしょう、笑っちゃいますわ」
「それに、その手の変質者ってその『雄雄しいもの?』を見せてこちらの反応を喜ぶものなんでしょう。?」
巌に同意を求める帝。
しらない、とばかりに首を左右に振る巌。
次に平に視線を移す。
平も知らないと手を振る。
ふーとばかりにひとつため息をつき言葉を続ける帝。
「現れました、出しました、逃げました、じゃあ何のためにその『雄雄しいもの?』をだしたの?」
「そんなに出したければ、駐車場の隅っこの方で壁に向かって出しとけばいいんじゃない?」
そんな光景を自身に置き替えて想像する男二人。
((なんかしょんべんしてるみたい))
「だからこれは、誰かが人を雇って計画的にやってるんだと思うわけ。いくら仕事でも、そんなほいほい、女子中学生に『雄雄しいもの?』を見せたい人はいないでしょう?」
「もう、言いにくいわね。だからその『雄雄しいもの?』に似せた棒をぶら下げてガバっと見せて勘違いさせて逃走するの。勘違いさせる為だけだから、その『雄雄△※、もういい、お○ん○んをできるだけ短時間に見せる、と言うことじゃないかと私は思います」
「それじゃあ、なんのためなのかしら?」
神妙な顔つきで楓がだずねる。
「わからないわ。わからないけど、ちょっと視点を変えてみましょう。ここでの被害者を上げていくわね」
「まず、うちの生徒ね、学院もよね、商店街、地域の人たち、逮捕できてないんだから警察もよね」
ビーがぼそっと一言、言った。
「ビー団」
「!!!」
「そうよ、ビー団だわ。ビー姉さま」
帝がビーに喜びながら抱きついた。
「最近の警備で株が上がったじゃない、それがここにきて急に被害が上がるとどうなる?」
「当然非難の矛先がビー団にくるんじゃないでしょうか」
刃が会話に入ってくる。
どうもお菓子がなくなったようだ。
「そうよ、ビー団にとって大ダメージだわ」
楓が神妙な顔をして聞いてくる。
「誰が仕掛けたのかしら」
「そんなの、決まっているじゃないですか、あなた達もわかっているのでしょう?」
男達に問いかける。巌が言いにくそうにして答える。
「ビー団になる前のリーダーかな」
「そう、彼よ。私、名前知らないけど」
帝が肯定する。名前は知らなかったようだ。
「俺もしらないっすよ。いつもリーダーって呼んでたんで。」
平も知らないようだ。
「俺もしらん」
巌が短く答える。
「本当に力だけで抑えていたのね。あの人。顔も思いだせないけど、どんな人だったっけ」
呆れながら話す帝。なにげに酷い。
「髪が赤かったよね」
帝が言った。
「そう、赤かったな」
巌が返す。
「トウガラシみたいに赤かったっす。顔は怖くて見たことないっす」
平も返す。
「情けない、顔ぐらい見なさいよ」
帝があきれ顔で話す。
「面目ないっす」
しょぼんとして答える平。結局、だれも顔も名前も覚えている者はなかった。
ビーでさえも。
「赤かったねえ」
だけだった。
白いボードに黒く太い文字で『仮称赤い奴対策作戦会議』と書かれている。帝が書いたようだ。
「赤い奴対策会議を始めます」
帝が声高らかに発した。
「さて、なにか意見のあるひとはございませんの」
一堂を見まわしながら帝が尋ねる。
「本物を見せられるんじゃないから、変質者はちょっと置いといていいんじゃないかしら」
楓が話す。
「多分、本物さんもいたのでしょうけど、この寒さで出てこなくなったんでしょう」
刃が続ける。
「警備は続けるけど、主対象を赤い奴にするべきよね」
帝が話す。
「赤い奴、ビーねえ、苺好き」
ビーが会話に加わろうと話す。
「そうですわね、私も苺大好きです。ビーお姉さまも大好きです」
ビーの頭を撫で撫でする帝。
嬉しそうにしているビー。
「傾向から言いますと、どうも朝は出ないようです。すべて、夕方6時すぎですわね」
楓が被害者の証言が書かれた資料を見ながら言葉を発した。
「多分、暗くなった直後をねらっているのだと思いますわ。偽物の、お○ん○んがばれないように」
帝は邪魔くさくなったのか、雄雄~は使わないようだ。
「それでは偽変質者がでたらその周りの赤い奴を探す方向で行くことにしましょう。
結局、出たとこ勝負ですけどね」
方針が決まったようだ。
方針が決まって二日後、件の変質者もどきが現れたと情報があった。すぐさま付近を調査するとあっさり赤い髪をした男がいる車が見つかった。わからないであろうとたかを括っているのか、男はのんびりとした様子であった。直ぐにビー団の面々で繋がる道路の封鎖を行う。
前回、こいつは拳銃を持っていたことから刺激しない様に秘密裏に封鎖を行った。ビーと帝二人でその男の乗る車に正面から近かずいていった。二人の姿を視界に写すと男の表情に驚愕が走った。が、すぐさま助手席におかれたベースギターケースに視線を向け、落ち着きを取り戻したようだ。
男がケースを持ちながら車からでてきた。
「おいおい、こんなに早く見つかっちまうなんてなあ、予定が狂っちまったじゃねえか。もうすこしかきまわしてから、呼び出そうと思ってたんだが、まあいいや。俺はあの後、苦労したぜ、つってもほとんど記憶がないんだがな」
「なんか、お前らに酷い目にあわされた事だけ微かに覚えてるんだ。未だに足はギブスだぜ」
やれやれといった感じで頭を左右にふる帝。
「ビーお姉さま、やり過ぎたんですね」
「やり過ぎたの~」
ビーがのほほんっと言った感じで返した。二人は納得がいったようだ。あれほどひどい目に会っていながら、何故、また二人の前に立てるのか非常に不思議であったからだ。
「うるせー、ごちゃごちゃしゃべってんじゃねえ。俺は、受けた恨みは倍にして返す主義だからよ、おめーら許さねえ。おれのアジトも部下も奪いやがってぶっ殺してやる」
男はケースの中から何かを取り出した。
「これを手に入れるのは苦労したぞ」
男が手にしたのは、84mm無反動砲だ。砲弾の発射による反動を発射のときに発生するガスを後方に噴出させることにより相殺する機構を備えたものだ。
そんなものが通用するとでも思っているのか、おとこの顔から余裕がうかがえた。
「あなた、バカじゃないの?いや、疑ったら悪いわよね、あなた、バカなのね」
帝が憐れむように声を発した。ビーもはやし立てるように
「バカなの~バカなの~」
と言っている。
男は完全に頭にきたようだ。
「おまえら、ぶっ殺してやる」
そろそろ潮時と思ったのか帝が一歩下がって
「ビーお姉さま、よろしくお願いします」
「うむ」
どうも、時代劇なんかで用心棒が出てくるシーンをやってみたかったようだが、今ひとつであったようだ。
(事前に打ち合わせしましたのに、今ひとつでしたわ、ごめんなさいビーお姉さま)
後ろですまなそうにしている帝。
男が無反動砲を肩に担ぎ
「死ね」
引き金を引く。
ボシュ-ーーー。と言う音と共に砲弾が打ち出された。ビーは軽く目を瞑り少し体を捻って手を砲弾の前にかざした。すると砲弾は白い光と共に消え次の瞬間、地球と月の中間の何もない空間に現れた。そのまま宇宙空間を漂い始めた。
「お前、今、何をした」
男には理解できなかった。ビーはなにか思いついたのか少しニヤリとしてから、ゆっくりと男に近づいて言った。あるセリフと共に。
「ひと~つ人の世生き血をすすり、ふた~つ不埒な悪行三昧、みっつ~醜い浮世の鬼を退治てくれよう ビー太郎。」
「く、くるな、くるなー、こっちにくるなー」
男はすこし、前回のことを思い出したようだ
「あなたにはもう一度だけチャンスをあげるの。記憶が無かったから今回だけは見逃してあげるの。前回はやり過ぎたから・・・。」
「これが最後なのよ。」
その顔には哀れみが浮かんでいた。
男は次の日商店街の真ん中で全裸で逆さ磔にされて見つかった。
お腹の部分には油性マジックで
『露出狂ここに成敗、ビー太郎侍見参』
と書かれていたとか。
それを見た巌と平は
「怖え~怖え~、女怖え~」
「ビー姐さん、お嬢、パねえっす」
と言っていたとか。
お読みいただきありがとうございます。
文章は難しいです。




