第23ー3話 『賢者と聖女の再会』
ジャックはマーガレットにお礼を言いたかった。
そして――美しすぎる賢者様を会わせたいと思った。
封印のオーブを抱え、長距離空間移動でフラン共和国の議場へ。
マーガレットは驚き、そして喜んだ。
「まあ、エリザベス!久しぶりね。あなたに会いたかったわ。私、一人双子のままでよかったのよ。あなたと一緒にいろいろなことを経験したかった。」
エリザベスは優しく答えた。
「お姉さま、そのように言っていただけて嬉しいです。もう一人双子には戻れませんが、こうして話すことはできます。これからもいろいろなことを一緒に経験いたしましょう。」
ジャックは紹介した。
「マーガレット様は聖女の称号を。エリザベス様は賢者の称号をお持ちです」
エリザベスはすかさず言った。
「これ、聖者よ。美しすぎる賢者様の間違いじゃぞ。」
ジャックは言葉に詰まり、マーガレットが助け舟を出した。
「エリザベスはそんなに若くてずるいわね。でも本当に綺麗だわ。これって自画自賛かしら?」
三人は大笑いした。
ジャックは本題に戻った。
「コトルー王国とフラン共和国において、流行り病を感知できるようにしました。」
「マーガレット様の魔力パターンを伝達のオーブに登録してありますので、万が一、フラン共和国が病原体に襲われても即座に防衛できます。」
「私も長距離空間移動で飛んでまいります。よろしいですか?」
マーガレットは力強く頷いた。
「もちろんよ。これからは聖女と聖者どおし、まめに情報交換しましょう。また、エリザベスを連れてきてくださいね。」
帰り際、エリザベスが言った。
「ありがとう、ジャック。マーガレットに会えて本当に嬉しかったぞ」
ジャックは封印のオーブに向かって深く頭を下げた。




