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第24-1話 『高原の村』
ジャックが封印のオーブに向かって声をかけた。
「美しい賢者様?」
エリザベスはすぐに返した。
「なんじゃ?今日も何かしたいのか?私はリアムとノアに魔法を教えたいのであるがな。」
ジャックは頷いた。
「はい。コトルー一族が暮らしていた高原へ行ってみたくて。」
エリザベスは目を細めた。
「私も行きたいと思っておった。今日も長距離空間移動魔法か?」
「そうです」
「若いなぁ。すごいバイタリティーだ。」
ジャックは笑った。
「美しすぎる賢者様は、私より年下だと思っていましたが。」
「わかっておればよいのじゃ。さあ、行こう。」
ジャックは山の上を見上げ、そこへ空間移動した。エリザベス皇女も長距離空間魔法が使えるが、はぐれないように、ジャックが手に持って移動している。
さらに5回ほど繰り返し、ついに高原へ到達した。
しかし――高原は土石流で埋まっていた。大地震の時に山からの大規模な土砂崩れがあったのだろう。
人が住んでいる痕跡は見つからなくて、ただ静寂だけが広がっていた。
しばらく歩くと、高原の奥に小さな村が見えた。




