第23-2話 『聖女の助言』
エリオットとマーガレットは眠い目をこすりながら出てきた。
「こんなに早く来てくれたのね。寝巻のままで。」
ジャックは慌てて謝罪した。
朝食を取りながら、マーガレットは静かに説明した。
「あなたは病気の原因を探る魔法が使えるでしょう?その魔法を繰返しのオーブに登録するのです。病原体に侵入された者が現れれば、オーブが自動で感知します。そして伝達のオーブで、あなたと私に知らせるように設定してください。私の魔力パターンは知っていますね。それから感知範囲は両国――コトルー王国とフラン共和国に広げてくださいね。」
ジャックは驚いた。
「それだと私が24時間魔力を供給し続けなければなりませんよね?」
マーガレットは微笑んだ。
「城の魔力岩石にくっつけておけば、オーブが勝手に魔力を吸ってくれますわよ。」
ジャックは立ち上がった。
「なるほど……!すぐにやってみます。ご馳走様でした!」
その瞬間、長距離空間移動で城へ戻った。
ミレーユ姫が寝室で待っていた。
「いいアイディアは聞けた?」
「うん、すぐにやるよ」
ジャックは魔力岩石に繰返しのオーブと伝達のオーブを接触させ、固定した。
オーブは光り続けた。
「うまくいった……!」
これで、コトルー王国とフラン共和国のどちらかで“病原体”が発生しても、即座にジャックとマーガレットへ通知される。
国家規模の防疫網が完成した瞬間だった。




