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第23ー1話 『悪夢』
その夜、ジャックは恐ろしい夢を見た。
ミレーユ姫とレストラン・ジェミナイで食事をしている。しかし周囲の客が次々と熱を出し、倒れていく。
ジャックは必死にリカバリーをかける。だが、店の外では――
お城の公園で国民が大量に倒れ、門番騎士も絶命し、民家の戸を叩いても誰も出てこない。
気づけば周囲は国民の骨で埋め尽くされていた。
ジャックは叫びながら目を覚ました。
ミレーユ姫が心配そうに覗き込んでいた。
「あなた、すごくうなされていたわ。どんな夢を見ていたの?」
ジャックは震える声で答えた。
「君と食事をしていたら、皆が倒れて……いくら治してもきりがなくて……国民の骸に囲まれた。こんな事態をどう防げばいいのか、7年間ずっと考えてきたんだ。」
ミレーユ姫は優しく言った。
「あなた、一人で抱え込んではいけないわ。マーガレット伯母様に相談しましょう。聖女様だし、治癒のパイロの知恵も借りられるわ。」
ジャックは決意した。
「すぐに行って相談する」
寝巻のまま、長距離空間移動魔法でフラン共和国へ飛んだ。




