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第22ー2 『滅びた国』
港には整然と船が並び、一箇所だけ空いていた。
ジャックは気づいた。
「7年前の漁師たちの船は……ここに係留されていたものかもしれない。」
上陸すると、ジャックはすぐにエアコートの魔法を展開した。
病原体の発生源がここかもしれなかったからだ。
街に入ると――建物の中の人々は全員、骨になって横たわっていた。
病気にかかり、すぐになくなった痕跡があった。
王城にも生きている者はおらず、骨だけが残っていた。
玉座の間に入ると、王冠を被った骨が座っている玉座の後ろにオーブがあった。
エリザベスが確認した。
「これは……破壊のオーブじゃ。パイロは空間のゆがみから出た時に破壊のオーブとつながったと言っておる。」
ジャックは悟った。
「アーノルドはやはりこの大陸に辿り着き、国を興したのだ。そしてずっと後の世代で流行り病が発生し……全滅した。漁師は病原体を移された自覚がないまま漁に出て、たまたま空間のゆがみに入ってしまったのだろう。」
ジャックは街の至るところでクリーニをかけた。
「誰かが迷い込むかもしれないからね。」
二人は相談して破壊のオーブだけを持ち帰ることにした。
「これは本来、私たちの土地のものだ。正しく使えるのは……私たちだけだ。」




