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コトルー王国物語【完結保証】  作者: 三川三山
第1章 『平凡だが、偉大な者たち』
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第20-2話 『高原の民』

エリザベスは続けた。


「アーノルドの出自を話さねばならぬな。


古代の国土は三層構造だった。


下層:古代都市バルパト


中層:農場(今のコトルー王国)


上層:高原のコトルー自治区


高原の民は文明と交わらず、酪農・畜産・農業で自給自足していた。


ある日、族長の息子が街に出て料理人になりたいと言った。


族長は猛反対したが、息子は闇夜に紛れて出奔した。


街で修行し、結婚し、20年後にはレストランを開業していた。


双子の息子にも恵まれ、長男アーノルド、次男ドライエッガーが15歳になり成人すると、 家族で高原に里帰りした。


族長は歓迎し、息子の料理の腕前に感嘆した。


帰る時――族長は頭を下げて言った。双子のうち、どちらかを養子にほしいと。


それで、ドライエッガーは言った。私はここで暮らしたいと。 晴耕雨読、自給自足は夢のようだからと。


こうして双子は別々の道を歩んだのであった。」

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