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コトルー王国物語【完結保証】  作者: 三川三山
第1章 『平凡だが、偉大な者たち』
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第19-3話 『賢者の凱旋』

アルフォンス王は宝物庫の金庫を開けた。


「エリザベスお姉さま……国を救ってくださって、ありがとうございます。」


エリザベスは言った。


「私はシャルロットに剣を向けた身だ。 許されることではないが……少しは償いになったかね?」


アルフォンス王は深く頭を下げた。


「ずっと一人で、寂しい思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。」


これには、封印のオーブの人工知能であるパイロがアルフォンス王の頭の中に話してきた。


「私は人工知能パイロです。エリザベス様がオーブに戻ってきてくださって、 私は本当に嬉しかったのです。」


エリザベスは笑った。


「行っちゃいけないといわれれば、行きたくなるものだろう。以前も空間移動魔法で宝物庫に来て、マーガレットとともにこのオーブに封印されたことがあったのさ。二度目は私の魔力だけながしてこうなっているわけだがね。」


アルフォンス王は言った。


「さすが、勇者たちの大叔母ですね。でも、国を救ってくださったことを称え”賢者”の称号を与えます。」


「こら、こんなに若くて美しい大叔母などおらん。“美しい賢者様”にしろ。」


「だめです。そんな称号はありません。」


「それなら”美しすぎる賢者様”でもいいぞ。」


アルフォンスは無視した。


ジャックとリアムとノアは笑いをこらえた。


アルフォンス王は国民に発表した。


「賢者エリザベス様と、勇者リアム、勇者ノアが赤い天龍を討ち倒した!一人の犠牲者も出さず国を救った英雄たちを称えよ!」


公園に集まった国民は一斉に拍手と歓声を上げた。


エリザベスは小声で言った。


「だから、美しすぎる賢者様と呼べと言っておろう……」


アルフォンス王は完全に無視した。


こうして――エリザベスは賢者に、リアムとノアは勇者となり、コトルー王国は新たな英雄を得た。

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