↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コトルー王国物語【完結保証】  作者: 三川三山
第1章 『平凡だが、偉大な者たち』
PR
34/39

第18ー2話 『養護所の危機』

ミレーユ姫は馬を借り、ジャックを後ろに乗せて走り出した。


養護所に着くと、ジャックはエアコートの魔法を展開し、身の回りに新鮮な空気の塊を作って悪いものを遮断した。


部屋には発熱した子どもたち。呼吸困難の子もいる。


ジャックは全員にレスキューの魔法をかけ、時間を稼いだ。


オッドアイでスキャンすると、肺が赤く光った。


「スキャン……」


患部が青白く光る……。病気の原因がわかった。


「リカバリー、リカバリー、リカバリー!」


全員が回復した。


さらにクリーニの魔法で部屋を清浄化した。


先生が追いついてきた。


「行商人クラメルさんが、おもちゃを配ってくれたんです。そのあと皆が倒れて……」


ジャックは尋ねた。


「クラメルさんはどこへ?」「フラン共和国へ帰りました。」


「ミレーユ姫、追いかけます!」


ミレーユ姫は馬を走らせた。街なかではないため、さらに速い。


乗馬の経験がないジャックは、姫にしがみついて目をつむってしまった。


やがて――倒れているクラメルを発見。


ジャックはエアコートとクリーニをかけ、近づいて胸の青白い光にリカバリーを放った。


クラメルは回復した。


「養護所のあと、誰かに接触しましたか?」「していないよ。港で魚を買っただけだ。」


「ミレーユ姫、港へ!」


港では魚屋や行商人が倒れていた。


ジャックは次々と治療した。


「エアコート!」「クリーニ!」「リカバリー、リカバリー、リカバリー!」


全員が回復した。


「初めて来た漁師が魚を売っていったんだ。そのあと皆が苦しくなって倒れたんだよ。」


「その漁師は?」「船で入江を出ていった。」


「ミレーユ姫、船を!」


ミレーユ姫はボートを漕ぎ始めた。ジャックはその姿に見とれて乗り遅れ、海にじゃぶじゃぶ入りながら乗り込んだ。


入江を出て最初の島に船が停泊しているのが見え、二人はボートで少し離れたところに上陸した。


島には倒れた漁師が三人。


ジャックはエアコートとクリーニをかけ3人に近づいたが――胸は青白く光らない。


脈もない。


「……間に合わなかった。」


ジャックは三人を船に乗せ、昨日習ったばかりの炎魔法で焼却した。


「これは人から人へ移る病です。肺を蝕み、死後も感染します。」


ジャックはこの病の原因を病原体と名付けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。