第17ー2話 『アレクシスの驚愕』
アレクシスはジャックに尋ねた。
「今……何をやった?」
ジャックは赤い光と青白い光のことを説明した。
アレクシスは目を見開いた。
「それは……聖女様の治療方法と同じだ。」
ジャックは思い出した。
父ゴードンとジョージと一緒に、マーガレット聖女が原因不明の病気を治すところを見たことがあった。
「魔法は……見れば覚えられるのかもしれません。」
アレクシスは深く頷いた。
「古代の魔法でさえも覚えられるとはうらやましいぞ。」
その日のうちに――ジャックとジョージは入院患者を全員治療した。
原因を見抜き、リカバリーで治す。
二人は、もう“ただの料理人”ではなかった。
アルフォンス王は双子を呼び出し、静かに言った。
「そなたたちに――『聖者』の称号を与える。」
ジャックはジョージに小声で言った。
「聖者ってさ……大魔導士より下だよな?」
アレクシスがすぐに怒った。
「ばかなことを言うな!大魔導士、聖女、聖者、勇者……すべて最上位の称号なのだぞ!」
そして笑った。
「わしも聖者になりたいくらいだ。若い者が育ち、自分を超えていくことを喜ばぬ者はいない。二人とも、おめでとう。」
ジャックとジョージは深く頭を下げた。
この日、双子は正式に“国を救う者”となった。
それでも、二人は城の料理を続けた。自分の料理をミレーユ姫が食べてくれると思うだけで、ジャックには聖者になったことよりもうれしかったのだ。




