第13-2話 『双子の旅立ち』
ジャックとジョージは、幼い頃からレストランを手伝った。
・ホール係
・材料の仕込み
・サラダづくり
・簡単な調理
できることが少しずつ増えていき、店の空気はますます温かくなった。
そして――二人が15歳になり、成人した日。
ゴードンは真剣な顔で言った。
「ジャック、ジョージ。コトルー王国に修行に行ってこい。」
双子は驚いた。
「フラン共和国にいたいよ……。」「ここで料理を続けたい……。」
しかし、ゴードンは首を振った。
「武者修行だ。俺たちが強い魔法を使えるようになったのは、コトルー王国で鍛えたからだと思う。お前たちも行けば、きっと大魔法が使えるようになるだろう。」
実は――ジャックとジョージはオッドアイの双子なのに、成人しても簡単な魔法しか使えなかった。
治癒魔法も、一時的に回復するレスキュー程度。
ゴードンは心配していた。
「このままじゃ、将来、治癒魔法を使える人材がいなくなる。それに、お前たちには……俺たちのように強くなってほしい。」
もちろん、料理の修行もしてほしかった。
双子は涙をこらえながら頷いた。
「……行くよ、父さん。絶対に強い治癒魔法を使えるようになって帰ってくるよ。」「父さんのように強くなって帰ってくるよ。」
ゴードンは二人を抱きしめた。
「頼んだぞ。お前たちの未来は……お前たち自身が作るんだ。」
こうして――ジャックとジョージはコトルー王国へ旅立った。
新しい世代の物語が、静かに始まった。




