第11ー2話 『“荒れる騎士”の正体 』
マーガレットたちはすぐに全国民へアンケート調査を行った。
・何を食べた時に症状が出たか
・どれほど重い症状だったか
・どの食材で再発したか
マーガレットの輿入れの時にこの病気で家族を失った国民や症状が出た人もアンケートに協力してくれた。
体内の小さな騎士たちが“勘違いしやすい食材”を特定し、症状が重くなる食材も割り出した。
そして判明した事実は――荒れる騎士は完全には治らない。
一度魔法で治癒しても、その食材を食べれば何度でも発症する。
マーガレットは国民に向けてこのことを説明した。
そして、議会は新しい法律を制定した。
『”荒れる騎士”や”荒ぶる騎士”を起こしやすい食材を使った料理や食べ物には必ずメニューや梱包などにその食材を表示すること。』
国民は自分の体質を知り、食べても大丈夫な食材を選べるようになった。
フラン共和国は、この病気を“国民が自分で守れる病気”へと変えたのだ。
一方、コトルー王国では、この病気はまったく顕在化していなかった。
そのため――誰も気づいていなかった。
マーガレットでさえ、コトルー王国には関係ない病気だと思っていたほどだった。
しかし、この“荒れる騎士”、”荒ぶる騎士”という病気は、やがてコトルー王国にも大きな影響を与えることになる。
それはまだ、誰も知らない未来だった。




