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自己愛に満ちている  作者: 空も憂鬱になる


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8/11

遠いところ

ここからでも、見えんだな。

常夜灯からみて、東北東に船堀タワーが存在している。不思議と真ん前にある東京スカイツリーを無視して、見いってしまう、あの遠い赤い点々に。

帰る道中、明日の1限にテストがあったことを不意に思い出す。全くなにもやってねえ、でも、何とかなる気がする。そうやって、俺は何度もやり過ごした。家に着くと、相も変わらず玄関の電気はついていなかった。

朝になると、あのこの匂いは消えていた。なんの役にも立たなかった中高の参考書を踏みつけ、部屋を飛び出す。

東西線直通津田沼行きに乗り、大学へ向かう。東西線と総武線が一緒に乗れるなんて、何てお得なんだと思い、今日の幸せがカンストする。

車窓をみながら、大学に行く理由を振り返る。大学に入ったら、かわいいちゃんねーと遊べると思っていた。だが、現実は違った。

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