イザベラの剣と防具
「ウーコンは強いです。世界一です」
帰るとノラが燥いでいた。ウーコンがトリオンを倒したらしい。
「流石だな、中々の力だと見たが」
「そうだな。ジミーが言っていたとうり、ギフトを隠し持っていた。筋肉を操るらしく、オーガみたいな体になりやがった」
「へえ、そいつは見たかったな」
「前に見た二人は死んだそうだぞ」
「じゃあ、ウーコンが生き残った初めての男か」
「まあ、そういうことになるな」
どや顔をしている。
「持っていた槍も魔槍って言うやつだろう、ここをやられたよ」
頬の辺りを指さした。ノラのヒールで既に治っているが、僅かに白い線のような跡がある。
「これは奴がギフトで変身する前にやられた。俺の石の体に傷をつけるのは、まあ、大したもんだ。
だけどな、ギフトも魔槍もそれだけじゃ駄目だ。俺に傷をつけたのは魔槍の力だけじゃなくて、確かにあいつの技だった。だけど、奴は多分ギフトを使いこなしていない。変身してからの突きは確かに早く強かったが、それだけだ。あれなら何とか受け止めることができた。なんだかんだ言っても最後は自分だ。技もそうだし、どれだけ自分を鍛えたかが最後にものを言うんだ」
ウーコンがこれだけ喋るのは珍しいが、よくわかる。
俺もウーコンやシロウに追いつくように、いい道具を手に入れたが、やはりこれを使いこなすのは日頃の鍛錬ってことだな。肝に銘じておこう。
「ウーコンが自分を鍛えるって言った後で言いにくいんだけど、私もいい道具を作ってもいいかしら」
「ああ、それはいいだろう。そのうえで稽古すればいいんだからな」
「じゃあ、オリハルコンとアダマンタイトを頂戴。私もリードみたいな剣と防具を揃えさせて」
「いいです。いいです」
「ありがとう。ジミーとシロウにはまた言っておくわね」
「こんにちは」
「おお、いらっしゃい。こないだ来たお嬢ちゃんだな」
「はい、イザベラです。私も名人のアウルヴァングルさんに防具を作ってもらいたくて来ちゃいました」
「おお、来ちゃってくれ、来ちゃってくれ。この名人が腕によりをかけて作ってやるぞ」
「お願いします。材料を持ってきました」
「おお、こないだと同じアダマンタイトだな。これだけ純度の高いものを随分沢山持っているな。そうか、遺跡で見つけたと言っていたな」
「へへへ、そうなんです。やっぱり名人にはいい材料が似合いますから」
「そうだな。うんうん。
こほん。では、採寸をしなければならないな」
「あ、お願いします」
アウルヴァングルはメジャーを取り出した。
「では、まずは胸囲。胸囲からだな」
「はい」
「うんうん。立派な胸囲だ」
「なにか鼻息が荒いようですが」
「いや、こんなもんだ。次は腰回りだな」
「リードの時もこんなに丁寧に測ったんですか」
「男のはどうでも・・・
いやいや、しっかり図ったぞ。いい物を作るにはいい計測から。これは鉄則だ」
「なんか顔が赤いですけど」
「ん、それは仕事への情熱が赤くしているんだな。兎に角測ることは大事だ。
んん、しっかりした腰回りだな。手で測りたいくらいだ」
「手で?」
「いや、なんでもない。こっちのことだ」
じっくり時間を掛けて、指の先までを測定した。
「じゃあ、よろしくお願いします」
「おお、任せとけ。いい仕事をしてやるぞ」
イザベラはアウルヴァングルの熱い視線を受けながら、店を後にした。
「こんにちは」
「おお、いらっしゃい。いらっしゃい。こないだ来たお嬢ちゃんだな」
「はい、イザベラです。私も名人のグレンディルさんに剣を作ってもらいたくて来ちゃいました」
「おお、来ちゃってくれ、来ちゃってくれ。この名人が腕によりをかけて作ってやるぞ」
「お願いします。材料を持ってきました」
「おお、こないだと同じオリハルコンだな。これだけ純度の高いものを随分沢山持っているな。よしよし。
こほん。では、採寸をしなければならないな」
「えっ、剣を作るのに採寸が必要なんですか」
「馬鹿者、当たり前だ。剣を作るには使う物の体の大きさから腕の長さ、重心、そして女性の場合には取り回しがうまくできるかを知るには、胸の大きさが大事だ。胸の大きさが。かく言うアマゾネスは弓を構えるために、なんともったいないことに左の乳房を斬り落とすと言うとんでもない愚行に走った。そんなことのないように、お前さんの体を隅々まで眺め・・・じゃない、しっかりと測らなければならない。この名人グレンディルの言う通りにしておけば間違いない」
「わかりました。じゃあ、お願いします」
「うむ、では、まず胸囲からだな」
グレンディルはメジャーを取り出した。
「うーん。これは見事な胸囲だ。眼福、眼福」
「なにか鼻息が荒いようですが」
「いや、こんなもんだ。次は腰回りだな。まだ、胸を触っていたいが」
「リードの時もこんなに丁寧に測ったんですか」
「男のはどうでも・・・
いやいや、しっかり図ったぞ。いい物を作るにはいい計測から。これは鉄則だ」
じっくり時間を掛けて、指の先までを測定した。
「じゃあ、よろしくお願いします」
「おお、任せとけ。いい剣を作ってやるぞ」
イザベラはグレンディルの熱い視線を受けながら、店を後にした。
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