↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
実存的転生  作者: ウィリアム輝夫
公園まで
7/37

第七回 車道


 市役所や警察署が立ち並ぶ地帯までやってきて、ますます車通りは盛んになって、私は歩みが自然と遅くなっていたが、それは何故、青海沙耶香なのか。ということをタラタラ考えていたからでもあった。クラスの女の子の中で、一番好きなのは、平田茜であった。もう、どこからどこまで均整の取れたスタイル、女の子っぽさ、陽気さ、全てを兼ね揃えていた。彼女と付き合うことができれば、女性から得るものなんて何もなくなってしまうだろう。というほどの燃え上がるような美少女であった。


 次選が、響野菜摘であった。名前が些かわかりにくいが、逆にいうとそれくらいしか欠点がなく、私と結婚して仕舞えば、その問題も解消されるわけだ。試しに、私の苗字で姓名判断したらとても良い人生を送れるのらしい。もうその段階で、結構乗り気であった。どこかロシア人を思わせる風貌は何かルーツに関係しているのかも知れない。とにかく、日本人っぽい、醤油臭さ、あるいは、抹香臭さがなかった。一緒に草原で乗馬などをしてみたい。


 そんな気にさせる女性であり、その次が、青海沙耶香だったのである。そう考えると恵まれている方であるが、もし、私が妄想好きではなく、三人まで好きな子を用意していなかったら、漏れていた可能性もある。大体妄想というやつは生活を窮屈にしかしないものであるが、この場合はとても役に立っているものだ。妄想が上手くクッションとなって、衝撃の告白を緩和させたのである。だが、それにしても告白されるような男なのかという気恥ずかしさもある。そして、デートしなくてはいけないのだ。繰り返しになるが、どうしたらいいのかわからない。頭をナデナデして、「いい子だよ」と言っていればいいのだろうか。彼女は、もし、私が恋愛の珍プレイをしたら、友達に広めるに違いあるまい。それがきっかけとして、とんでもない恥ずかしい奴ということになったらどうしよう。最後には、女の敵とまで言われて、横断幕を張られて家の前でストライキでもされたらどうしよう。


 なんてことはないのであろうが、とにかく、デートというやつは、フワフワとして落ち着かない概念である。そのために、人は、ヒップホップとかの歌や、テレビドラマなどを見るのだろう。私は何となくそんなものは嫌で、宗教系のYouTubeなど動画ばかりを見続けていた。一番好きなのは、NHK禿鷹のような禿げたアナウンサーが司会をやっている、「こころの時代」である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。