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今回は副会長視点です。

三浦side

私は昔からよく道に迷う。実家では流石に迷ったりはしないが、学校ではいまだに迷ってしまう。

生徒会に就任してからは会長以下の役員に『頼むからせめて携帯は持ってて!持ち歩いてて!!』と懇願されていたのだが、あいにく自分は機械オンチでもあったので上手く使いこなせず、いつも寮部屋に置きっぱなしだ。


…しかしやはり携帯すべきだった。


「どうやって帰ればいいんでしょう…。」


流石に森?にまで迷い混んでしまったのは初めてで、どうしたらいいのか分からない。

木で光が遮られるからか、昼の筈なのに辺りは薄暗い。


「…そういえば昨日見た映画。こんな感じの森だったな。」


会長が見たいと言い出して結局役員皆で見ることになったその映画は、幽霊が出るという社に若い男女が肝試しにいき、その日から次々と不可解な出来事がおこるようになる、と言うような典型的なホラー映画だったのだが、この森はその映画にでてくる社があった場所に似ているような気がする。


元々あまりホラーが得意ではない三浦は思わず鳥肌が立ってしまった腕を擦る。…では何故そもそも見たのか?と言う人もいるだろうが、そこは男の意地である。

いくらこの学園で美しいとか綺麗だとかいわれても彼はれっきとした男なのだ。男である以上お化けが怖いなんて言ってられない。

たとえ、自分の隣で恐怖に泣き叫ぶ会計がいようともだ。


―…ガサリ


「?!」


そんなことを考えていたからだろうか。

大きく揺れる茂みに恐怖心が募る。


―人だろうか。

―それとも…


「お化け…?」


ぎゅっと自分の身体を守るように抱き締める。

茂みが揺れる音はだんだんと大きくなっていく。


―何が来ているんだ…!一体何が…っ!!


茂みをじっと凝視する。

一際大きく揺れ、黒い影がゆっくりと姿を現し…




「みゃー。」




「…にゃんこ?」



―成森学園生徒会副会長 三浦 司。

―彼は無類の猫好きでもある。


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