↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
9/17

第9話 過去のお話③

「※※さま…私が…食い止めます…」


「※※※!?逃げろ!もう無理だ!」


「大丈夫です…」


※※※はそう言うが、精霊という高度の中でも高度の魔物を召喚して、ほとんど力が残っていない※※※の体は、マグマに触れ、一部が炭化していた。


「やめろぉぉぉおおおおっ!」


俺は、マグマに触れようと、足先が炭化しようと、精霊に指示を出し続ける※※※に向けてそう叫んだ。


「お願い…永久氷で封印して…」


「※※※っ!」


俺はたまらず※※※を抱き抱える。


「逃げて…ください…。もう…私は助かりません…」


「※※※っ!大丈夫だ!今運ぶから!」


俺は※※※にそう言う。


足が全て炭化してしまった※※※を抱えて走り出す。


マグマは迫る。


「私を抱えたら、走…るのが遅く…なってしまいす…」


「何を言っているんだ!俺は…っ!」


「※※様まで死ぬおつもり…ですか?…私はどうやら…※※さまを守るために…この世に生ま…れてきたらしいのです…」


「いやだ!いやだいやだ!※※※が死ぬなんて──」


「…落ち着いて…。私は…神のお告げが、聞こえるんです…。ほら…蝶がたくさん…います…」


「蝶?お告げ?いったい何を言って…」


「貴方と出会えて…本当によかったです…※※様」


「※※※っ!?」


※※※はハラリと、まるで花びらのように、俺の腕をすり抜けると、マグマの中に落ちていった。


「“シエラ(※※※)”ァァァアアアアアアアッ!」










「…様!」



「…※様!」



「※※様!」


俺はハッ、と辺りを見渡した。


「…ずいぶん苦しんでおられるように思いましたが…。大丈夫ですか?」


「…あぁ。ちょっとあの事を思い出しただけだ」


「…そうですか…」


俺は、地面に落ちている青色の蝶の形の髪飾りを手に取った。


そして、髪飾りに防御結界を張り、異空間に入れた。


「…国に報告します?」


「…してもいいが、国は俺達を騙そうとするからな…あの時と同じように」


「…信頼できない、ということですね」


「あぁ。他に信頼できる人物がいればいいんだが──」


「…そんな人物を探すとなると、なかなか難しそうですね」








蝶が、薄紫色の花にとまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。